本文へジャンプ

 

社会不安障害について(2)



【社会不安障害の治療】

社会不安障害の治療には、薬物療法および認知行動療法が有効とされています。薬物
療法では、(1)選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)とよばれる抗うつ薬、(2)ベンゾジアゼピン系抗不安薬、(3)βブロッカーなどが有効と言われています。但し、これらの薬物は二次的なうつ状態や手のつけようのない不安感、緊張感、急激な身体の反応は和らげてくれますが、社会恐怖自体を完全に消してしまうものではありません。注目を集めるような状況に順応しやすくしてくれる手助けのようなものであり、可能な範囲内で恐怖感を感じるような状況に身を置き練習をすることが必要となってきます。言い換えると『社会恐怖はハードル競技のようなものである。薬はハードルを低くする効果があるが、徐々にハードルの高さを上げて練習していく必要がある。』ということです。認知行動療法では、こうした練習の目標設定や不安や恐怖感に対する思考パターンを修正し、徐々に社会恐怖を軽減することを目的としています。


【最後に】

 社会不安障害(SAD;社会恐怖)の症状は慢性に持続することが多く、社会的制限や苦痛を感じながらも「こういう性格だから」と半ばあきらめて受診に至らない方が多いといわれています。しかし、実際に受診し治療を受けることで対人緊張や社会状況に対する不安、恐怖感が軽くなり、その結果、社会活動が増え状況に対する耐性が強化されます。そうすることで徐々に自信が回復し、お薬も定期的な内服から「会議の前だけ服用」のようにお守り代わりのような存在に変化していきます。通院や服薬は、『頼る』という消極的な解決法ではなく、『人生の選択肢を増やし自信を持つ』ための積極的な解決法です。諸症状でお悩みの方はお気軽に受診してください。


Copyright © 2005 Zenjin clinic. all rights reserved.