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アグリナウン
アグリナウン
Aghrinaun
ペガーナにある山。
神々が時折、山頂に雷を落としにやってくると言われている。
アルブ=リン=ハディスは人民の命令により、神々に人民の言葉を伝える為にこの山を登る事になった。

アフリク
アフリーク
Afrik
ウムブウルが住む砂漠のある曠野。

アラデック
アラデック
Aradec
イムバウンが「ただひとりを除く全ての神々」の予言者になった土地。
ここにある聖堂には、<夜の殿堂>があり、そこには神々の秘密がおぼろげに記されているという。

曠野の眼
沙漠の目
The Eye in the Waste
ラノラダとも言う。ボドラハーンを超えた果てに広がる砂漠の中に立っている神像。
連座には「識りおよべる神に」(安野訳では「知る神に」:原文ではTo the god who knows.)と刻まれている。
元は叡智の神フウドラザイの姿を模したものであり、マアナ=ユウド=スウシャイの秘密を知ってしまったが為に沈黙を続けている彼の似姿を、神々が自然のままの丘に刻んで作ったものと言われている。
「曠野」は「あれの」「あらの」、「こうや」のそれぞれの読み方があり、「ペガーナの神々」の場合は「あらの」もしくは「あれの」と読むのが正しいようです。詳細は各自「広辞苑」辺りを参照のこと。

アルヒレト=ホテップ
アルヒレス=ホテップ
Alhireth-Hotep
ユグの後に表れた予言者。
「我はすべての事を知っている。なぜなら我はムングと話したからだ」と書に書き記した為に、ムングにより肉体から「いのち」を解き放たれた。

アルブ=リン=ハディス
アルブ=リン=ハディス
Arb-Rin-Hadith
<ただ一人をのぞくすべての神がみの社(やしろ)>で神々に祈りを捧げていた大予言者。
しかし決して神々を動かせなかった為に、人民の怒りに触れ、神々に人民の言葉を伝える為に山を登らされた。
最後にマアナ=ユウド=スウシャイに近づこうとして姿を消して以来、その姿を見た者はいないとされている。

イムバウン
インバウン
Imbaun
アラデックの地で「ただひとりを除く全ての神々」の予言者になった人物。
予言者になった後には、数々の重要な事柄を経験し、それに関する言葉を残すこととなる。

イムラーナ
イムラーナ
Imrana
「沈黙の川」の別称。
水の流れる川でも、溶岩の流れる川でもないらしい。
「スカアルが叩く太鼓の音から流れでて、世界の涯にひろがる荒野にいたり、そこから最遠の星をめぐって沈黙の海へとそそぐまで、稲妻の岸辺にそって滔々(とうとう)と流れていく。」(ハヤカワ文庫FT版より引用)

ウウウン
ウォフーン
Wohoon
地神(ホームゴッド)。
夜の騒めきの王。

ウォルナト=マヴァイ
ウォルナス=マヴァーイ
Wornath-Mavai
ペガーナのどこかの渓谷に広がる苑(にわ)。
かつて神々と<時>が幼かった頃に過ごした土地。
その為、神々もこの苑でだけは静かに過ぎ去っていくという。
昔と同じように花が咲き、他では見られなくなった蝶も飛んでいると信じられている。

ウムブウル
ウンブール
Umbool
アフリクの砂漠に住む旱魃(かんばつ)の神であり、ムングの朋(とも)でもある。
ムングの命を受けて、エイメス、ザネス、そしてセガストリオンの前で、嘲笑し続けた。

エイメス
エイメース
Eimes
神々に対し叛乱を起こした地神。
ザネス、セガストリオンと同じ三本の大河である。
最後には痩せ細り、人々に忘れられた。

オオド
ウード
Ood
マアナ=ユウド=スウシャイに仕える神官。夢見る神官。
唯一神の大聖堂にて、もう一人の神官とともに眠っている。

カボク
カボック
Kabok
アルヒレト=ホテップの次に現れた予言者。
「ムングの行いはわしの判断によるものだ」と説き、人々に貢ぎ物を捧げさせた。

キブ
キブ
Kib
生命をもたらす神。
獣を創り、人間を創った神。
最初にことばを作り、ペガーナの沈黙を破った神でもある。

キルウルウグング
キルールーグング
Kilooloogung
炉辺の神々。
立ちのぼる烟(けむり)を司る神。
人々に崇められることを歓びとしているらしい。

グリバウン
グリバウン
Gribaun
炉辺の神々。
年老いており、樹々を灰に変える火のただなかに坐っているとされる。

ザネス
ザーネース
Zanes
神々に対し叛乱を起こした地神。
エイメス、セガストリオンと同じ三本の大河である。
森の奥ふかくへ身を隠したが、おのれの川筋を海へ導いていけないほどに衰退してしまった。

ザムビブウ
スンビブー
Zumbiboo
炉辺の神々。
灰燼(はい)の王。

シシュ
シシュ
Sish
時をけしかける者。時の破壊者。猟犬<時>の飼い主。
(「時の破壊者」は原文の"THE DESTROYER OF HOURS"を直訳した場合)
(安野訳では「時間の群をあやつる破壊者」)

シディス
シディス
Sidith
<ただ一人をのぞくすべての神がみの社(やしろ)>が存在する土地。
疫病と飢饉と戦争とに苦しみ続けた民衆たちが、大予言者たちに向かい怒りの言葉を神々に伝えるよう命令したとされる。

シラーミ
シラーミ
Sirami
忘れ去られるもの全てを司る王。
「沈黙の川」がペガーナの大門を抜けるはざまに座っている。

ジャビム
ジャビム
Jabim
毀(こわ)れたものの王。
家の裏がわに坐り、棄てさられたものへの挽歌をくちずさんでいるらしい。
世界に終末が訪れ、誰かが毀れたものをつくろいにやってくる日まで、毀れたもののために嘆き悲しんでいる。川辺に座りこんで、堤にうちあげられた放棄物(くずもの)を悼むこともある。

白と黒、白と黒が連らなる一冊の大きな書物(の頁)
一冊の巨大な書の大きなページを白、黒、白、黒
A great book, black and white, black and white
トログウルが繰っている書物。<万物の進行表(スキーム)>(安野訳では<万物の理(ことわり)>)と言われている。

スカアル
スカール
Skarl
マアナが創った神々の一人。マアナのそばで太鼓を打ち続けている神。
スカアルが一瞬でも手を休めば、マアナはたちまち目覚めるだろうと言われている。
この世はスカアルの打ち鳴らしている太鼓の谺にすぎないという者もいるが、真実であるかは定かではない。

スリッド
スリッド
Slid
海の霊(たま)であり、全ての水や全ての河の王である。
人間に信仰される神の一人。

セガストリオン
セガーストリオン
Segastrion
神々に対し叛乱を起こした地神。
エイメス、ザネスと同じ三本の大河である。
神々に対し叛乱を起こしたが、ウムブウルの嘲笑を受け続け、砂漠の上で喘ぎながら横たわり人間の足に跳び越されるほどに弱まってしまった。

ゾドラク
ゾドラク
Zodrak
元は羊飼いであったが、ある事情により神になった者。
イムバウンに「許し」を乞う為に川辺に来た。

<ただ一人をのぞくすべての神がみの社>
<一柱を除くすべての神々の神殿>
Temple of All the gods save One
シディスに存在する、マアナ=ユウド=スウシャイ以外の全ての神々を祀っている社。
大予言者アルブ=リン=ハディスはここから神々に対して祈りを捧げていた。

チャンス
<偶然>
Chance
<偶然>。
この世がはじまるより前の深い霧の中で、フェイト(<宿命>)と賭けをした。

沈黙の川
静寂の河
River of Silence
イムラーナの別称。

<時>
<時>
Time
神々の猟犬。
シシュに飼われる猟犬であり、その牙はあらゆるものをむさぼり喰う。
やがては飼い主である(マアナを除く)神々にさえもその牙をむけると言われている。
<終末の日>にムングと戦い、相打ちとなって死ぬとも、あるいは全ての物を破壊しつくした後、突如飢えにみまわれて死ぬとも言われる。

トリブウギイ
トリブーギー
Triboogie
地神(ホームゴッド)。
黄昏の王である。

トログウル
Trogool
神でも獣でもない<もの>。
世界の涯に存在する岩の巨座に座って、<万物の進行表(スキーム)>を繰り続けている。

ドロザンド
ドロザンド
Dorozhand
宿世の神であり、終末を見つめる者。(安野訳では「<宿命>の神」であり「終わりを見つめる目」。なお「宿命」は原文ではDestiny)
すべての生き物はドロザンドの下僕である。

<なかの海>
<真中の海>
Central Sea
ペガーナが存在する場所であるらしい。

ハバニア
ハバニアァ
Habaniah
炉辺の神々。
燃える焚き木の王。

<万物の進行表(スキーム)>
<万物の理(ことわり)>
Scheme of Things
世界の涯で、トログウルが繰っている巨大な本の名前であるらしい。
白と黒のページが繰り返されており、白は昼、黒は夜を意味している。
この書に記されている言葉が真実であり、すべてはこの書に記されたとおりに進行するという。
「MAI DOON IZAHN(永遠なる終末)」(安野訳では「マイ・ドゥーン・イザーン」「<永久の終わり>」、これは原文ではThe End For Ever)という言葉が記されたページが広げられた時、すべてのもの(もちろんこの書さえも)は存在することを止めると言われている。

日暮れの塔
日没の塔
Tower of the Ending of Days
ユン=イラーラが海辺に建立した塔。
ユン=イラーラはここからムングに対し呪いを吐きかけた。

ヒッシュ
ヒシュ
Hish
地神(ホームゴッド)。
沈黙の神。蝙蝠(コウモリ)はヒッシュの子らである。

ピツウ
ピツゥ
Pitsu
炉辺の神々。
猫の背を撫でている。

フウドラザイ
フードラザーイ
Hoodrazai
叡智の神。
マアナ=ユウド=スウシャイの秘密を知ってしまった為に、沈黙し続けている。
ボトラハーンの砂漠にある「曠野の眼」のモデル。

フェイト
<運命>
Fate
<宿命>。
この世がはじまるより前の深い霧の中で、チャンス(<偶然>)と賭けをした。

ペガーナ
ペガーナ
Pegana
マアナ=ユウド=スウシャイと神々がおわす場所。
「あらゆるものの真ん中」にあるとされる。
「ペガーナの上にあるものは、下にもあり、ペガーナの後ろにあるものは、前にもあった」(ハヤカワ文庫FT版より引用)
人々は死んだ後に、ペガーナに迎え入れられると言われている。

ホーム・ゴッド(地神)
地神
Home God(s)
地上にいる神々であり、ペガーナには住まわない為にペガーナの神々たちよりも身分が低い。
炉辺の神々(the gods of the hearth)も地神に含まれる。

ホビト
ホビス
Hobith
炉辺の神々。
犬を宥(なだ)めている。

ボドラハーン
ボドラハーン
Bodrahan
砂漠の市(まち)。

マアナ
マーナ
MANA
マアナ=ユウド=スウシャイの略称。

マアナ=ユウド=スウシャイ
マーナ=ユード=スーシャーイ
MANA-YOOD-SUSHAI
<宿命>と<偶然>の命で神々を創った後に、休息に微睡んでいる大神。
この世はマアナ=ユウド=スウシャイがみている夢だという者もいるが、真実であるかどうか定かではない。
マアナ=ユウド=スウシャイが目覚める時こそが<終末>であり、その瞬間、神々とこの世のすべてのものは存在を止め、マアナがただ一人だけとなる。これは作中で度々繰り返される言葉である。

ムング
ムング
Mung
ペガーナおよびこの世との境界に棲むすべての死を司る神。
人々の肉体から「いのち」を解き放つ仕事をしている。

モサアン
モサーン
Mosahn
<運命の鳥>(安野訳:滅びの鳥)の名。
<終末の日>にペガーナの連山と神々の頭上を舞いまわり、トランペットもさながらの声で高らかに終末を告げるという。

ヤディン
ヤディン
Yadin
市(まち)を離れて、ボトラハーンを目指した予言者。
世界の涯にて『神でも獣でもない「もの」』トログウルに出会いったとされている。

ヤリナレス
ヤリナレース
Yarinareth
<彼方>を意味することば。
ルウンの聖堂の巨大な門の拱門(アーチ)に、黄金の文字をもって彫り刻まれている。
(実際には複数書き記す事で<彼方>を意味するのかもしれないが、ここではあえて一回に止めている。原文及び安野訳では三回、荒俣訳では二回続けて書かれている。)

<唯一神の大聖堂>
<ただ一柱の神の大神殿>
the "Great Temple of One god Only"
マアナ=ユウド=スウシャイを祀っている大聖堂である。
この場では、いかなる行いも、祈ることすらも禁じられる。

ユグ
ユグ
Yug
ヨナスの次に予言者に仕立てあげられた者。

ユン=イラーラ
Yun-Ilara
カボクの次に予言者に仕立てあげられた羊飼い。
海辺に「日暮れの塔」を建立し、そこで死の神ムングへの呪いを吐き続けた為に、永遠に<死>が訪れない運命にみまわれた。

ヨナス
ヨナス
Yonath
最初に人々に説いた予言者。
後の人々に対し、「神々の秘密を知ろうとしてはならない」と警告を残す。

ヨハルネト=ラハイ
ヨハルネス=ラハーイ
Yoharneth-Lahai
小さな夢とまぼろしの神。
ペガーナから小さな夢を送り出している。
また、かつて人々がむすんで、この世に定着していない夢や希いが風にのってペガーナに運ばれてきたとき、また夢に編み直して再び人々のもとに送り返している。

ヨハルネト=ラハイの船
ヨハルネス=ラハーイの夢船
the dream-build ship of the god Yoharneth-Lahai
ヨハルネト=ラハイが夢から作り出した船。
船材と櫂は夢、檣柱(マスト)は詩人の空想で出来ており、索具は人々のはかない希いから編みあげられている。
人間の幻が産んだ民族や、古い物語に出てくる皇子、遠い昔に死に絶えた人間自身、あるいは本当には存在しなかった人たちによって構成されている漕ぎ手たちによって、沈黙の川を漕ぎ進んでいく。
<終末の日>に神々が乗ると言われている「黄金で出来た船」がこれと同じものかは不明。

ラザアン
ラーザハーン
Rhazahan
「アラデックの帝王、ならびにイルドウンとイルダウンの正統なる領主、ならびにパティアとイゼクとアズアンの征服王、ならびに丘陵の所有者たる」王の名とされている。
死の事を聞く為にイムバウンを呼び出した。

ラノラダ
ラーノラーダ
Ranorada
ボトラハーンを超えた砂漠にある神像の名。<曠野の眼>とも呼ばれる。
詳しくは<曠野の眼>を参照のこと。

リンパン=タン
リンパン=トゥング
Limpan-Tung
愉悦と吟遊詩人の神。
空に絵を描くが、その絵は二度と同じものがないようにしているという。
また、山にパイプオルガンを掘ってそこから世界に旋律を流したりするなど、楽の音に関する神でもあるようだ。

ルウン
ルーン
Roon
進行(すすみ)の神。
世界が常にうつろいてゆくのは、ルウンのせいであるとされている。
ペガーナに光が生まれるよりも前に、ルウンは世界に巡り会い、その虚無の中で舞を舞った時から、かれら(ルウンと世界など)は静止しようとしない。
人間に信仰される神の一人。

ルウンの聖堂
ルーンの神殿
Temple of Roon
<東方>の遙か彼方、ルウンの領地に広がる一番遠い丘のさらに向こうに建っている。
ここにある巨大な門の拱門(アーチ)には「ヤリナレス、ヤリナレス」(安野訳:「ヤリナーレス……ヤリナーレス……ヤリナーレス」)と黄金の文字が彫り刻まれているという。また、ルウンの似姿も彫られているという。