◆グロインペイン症候群とその治療法◆ byろくむし

 

スポーツヘルニア(グロンペイン症)について息子が経験したことを書くと言ったのに遅くなってすみません。

書いてみたら、だらだらと長〜い長〜い訳のわからない文章になってしまって・・・。(>_<)

何度も書き換えたのですが、結局わかりにくい説明になってしまいました。

何回かに分けて書いてみます。

 

1. スポーツヘルニアとはどんな怪我?

 

http://www.hishokai.or.jp/2005renew/co/index_co_09_30.htm

息子はこの飛翔会グループのクリニックに通っていて、ここの記述に出てくる川堀病院で手術を受けました。

そこの先生から次のような感じで説明を受けました。

 

*股関節近くに横筋筋膜(上に貼ってあるサイトでは鼠径管後壁と記術されています)というのがあります。

  筋膜と言っても筋肉ではないのでこれ自体は鍛えることはできません。

*横筋筋膜の上に神経が通っている人が3人に1人の割合でいます。(息子もそのひとり) 

 その人たちは筋膜 が弱ると腹圧がかかった時に(お腹に力を入れると)神経等を圧迫して痛みがでます。

 この症状ををスポーツヘルニアといいます。

 

例えて説明すると

・壁があって、その20cm前にトランポリン、その前にグーにした手があるとします。

(↑神経などの組織)     (↑正常な筋膜)

 これが安静にしている時の筋膜などの状態です。   

 

・次にグーの手でトランポリンを押します。(腹圧をかける)

 壁に当たることなく跳ね返されてしまいます。つまり、神経など組織に当たらないので何も感じません。

 これが正常な人の状態です。

 

・同じように壁があって、その20cm前に伸びたゴム、その前にグーにした手があるとします。

   (↑神経などの組織)    (↑弱った筋膜)

 グーの手で伸びたゴムを押します。

 壁にグーの手が当たってしまいます。つまり、神経などの組織を圧迫して痛みがでます。

 

これがスポーツヘルニアの人の状態です。

 

こんな感じの話でした。

実際に息子の股関節を超音波で見ると、腹圧をかけたときに筋膜を押し上げて膨らんでいるのがよくわかりました。

左右の足を比べたので素人の私でも違いがはっきりわかりました。

ベッドに横になってお腹に力を入れただけで違いがはっきりするのですから、

シュートなどのときはかなり腹圧がかかって筋膜を押し上げて、神経などの組織を圧迫していたようでした。

 

 

 

スポーツヘルニアについて第2回です。

 

2. スポーツヘルニアの治療

治療にはリハビリと手術と2つ方法があります。

 

1)リハビリ

  治療の原則は、単なるスポーツ中止や安静でも早期の手術でもなく、適切なリハビリによって回復をはかります。

  まず股関節周囲の筋緊張をやわらげるためにホットパック(アイスノンの熱いバージョンのようなもので患部を温める)・

  ストレッチ・マッサージ・超音波治療などが行われます。

  次に股関節周辺の筋力をバランスよく回復させる運動メニューを行います。

  息子は家でできる運動メニューをもらって、腹筋やバランスボールに膝で乗ったりしていました。

  股関節の可動域(動かせる範囲)が狭くなっていたので、お風呂上りに必ずストレッチをするように言われていました。

  全く運動をストップすると筋力が落ちてかえって回復に時間がかかってしまうそうです。

  くれぐれも医師やトレーナー(理学療法士)の指示に従ってください。 

 

 2)手術

  リハビリによって回復が困難だった場合、手術という方法をとります。

  息子は1回目の発症(2002年5月)2回目の発症(2003年7月)でかかった整形外科で「股関節炎で水がたまっているのだろう」

  と診断されて、足を使わないように言われて最初は松葉杖を使っていました。

  知り合いに薦められて2003年9月にスポーツクリニックに転院し、そこで初めてスポーツヘルニアと診断されました。

  2回目の発症から2ヶ月経ってリハビリに入ったので回復が遅れ、サッカーができない状態が半年以上続いていたので

  2004年3月に春休みを利用して手術をうけました。

 

3. 手術

  私が聞いた手術の方法は2つありました。

 

1)弱った横筋筋膜を二重に縫い合わせて強くする方法

  息子はまだ中学生だったので体に異物を入れるよりも自分の組織を使っての補強を薦められ、この方法で手術しました。

  股からビキニラインに沿って5〜6cmくらい上のところから3〜4cmの傷が残っています。

  手術日の午前中に入院、午後手術で、7日間入院しました。

 

2)形状記憶のメッシュ(ネットのようなもの)を入れて横筋筋膜を補強する方法

  小さく切開したところからメッシュを入れる。

  この方法は他のヘルニアの手術にも用いられていて、日帰りで手術を行っている病院もあるようです。

  俊輔もこの方法ではないかと思います。傷は表面だけなので、その傷が癒えて筋力・体力が戻れば復帰できると思います。

 

2003年10月頃、アントラーズの本山選手がスポーツヘルニアの手術を受けて1ケ月でJリーグの試合に復帰していました。

病院でもらった資料には、手術後ゲーム復帰まで5〜8週間と書いてあります。

俊輔にはチームドクターやトレーナーがいるので、指導のもと術後のリハビリをしていくでしょうからもっと早い復帰も可能かもしれません。

本山選手のこともあって息子も手術に踏み切ったわけです。

息子は1)の方法による手術後8週間で完全復帰、以後痛みもなくサッカーをしています。

 

足関節の捻挫などでバランスを崩したままプレーし続けたことで発症した例もある、と資料に書かれています。

俊輔もW杯予選で捻挫などあちこち負傷しながらも、痛み止めを打ってまでプレーし続けたので発症してしまったのですね。

俊輔の手術の成功と早い回復を祈っています。

 

スポーツヘルニアの予防には股関節のストレッチが重要です。早めにリハビリをすることで早期回復ができます。

サッカーをしている人に圧倒的に多い症状らしいです。

サッカーを続けている人で股関節に痛みがあれば、専門医を(スポーツクリニック)を受診して指導を受けてください。

 

 

 

第3回は息子の手術当日からの様子を書いてみます。

 

「スポーツヘルニアの手術は簡単な手術だけど、スポーツヘルニアとしての手術を多く手がけている病院がいいから」と紹介された病院で手術を受けました。 

その病院には広島カープやサンフレッチェの選手も来るらしいです。

 

一度診察を受けて説明を受けて手術日を決めました。

1回目、2回目に書いた「スポーツヘルニアはどんな怪我・手術の方法」はこの病院の先生から聞いた話です。

 

手術当日、朝食を食べて午前中に入院(朝9時以降は食事はNG)。午後3時位の手術だったと思います。

病室から歩いて手術室に入り1時間位して車椅子で病室に戻ってきました。(横筋筋膜を二重に縫い合わせる手術を受けました)

下半身麻酔で、腰にされた注射がかなり痛かったそうです。

注射してしばらくして麻酔が効いているかどうか確認のため、足をつねられたそうです。

手術中意識はあるはずで、普通緊張して何をされているのか気になると思うのですが、なんと息子は熟睡してしまったようで「終わったよ」と先生に起こされるまでなにも覚えてないんです。

息子曰く「心電図の波形を見ていたら眠くなった」と・・・。

どこでもすぐ寝る子なのですが、こんな時までとあきれましたけど。

傷口は3〜4cm、4,5針縫ったのではないかと・・・。

術後抗生物質の点滴がありました。麻酔が切れてくると傷口が傷むので、たしか1度だけ座薬を入れてもらったと思います。

午後10時を過ぎたら飲み物OK。歩いてもOKでしたが、足がまだしびれていたので手術した日は歩かなかったようです。

 

翌日からは普通の食事が出て、歩いてトイレとか行っていました。

数日間は笑ったり階段の上り下りの時に傷口が痛かったそうです。テレビを見たり春休みの宿題をやっていました。

手術後3日目くらいから頭痛が出始めて4,5日間続きました。先生によると麻酔の影響だそうです。肛門科の手術を受けた同じ病室の二人も頭痛がすると言っていました。

翌日には傷口は大きめのバンドエイドだけ。

3日目くらいからシャワーもOK。

7日目抜糸して退院。

8日目新学年の始業式で登校。

14日目から週3回のペースでスポーツクリニックでリハビリ。

20日目からリハビリのない日は部活に参加。徐々にランニング、アップ、パス練習に参加していきました。

練習の前後には入念にアップするように言われてました。

 

約2ヶ月で完全復帰。

疲れを溜めないように7月くらいまでリハビリに通いました。

2ヶ月半 公式戦に出場 (1日に2試合あったので2試合とも半分ずつ) 1年近くサッカーができなかったので(パス練習とかはOKでしたがシュート練習やゲームはNG)それはそれは嬉しそうでした。

 

途中で部活をやめずに続けてこれたのは、トレーナーのおかげです。

通院していたクリニックは担当のトレーナーが決まっていて、マッサージしながら息子の話を聞いてくれてはげましてくださっていました。

俊輔の話とかよくしていたみたいです。いつも楽しそうでした。

私はぎっくり腰以前から通っていますが、トレーナーとのおしゃべりが楽しくてわくわくしちゃったりしてました。

心のケアって非常に大事だと思いました。

息子はこのときの経験から医療関係の仕事につきたいと考え、大学の看護学部に通っています。 

心をケアできる看護師になりたいらしいです。 不器用なので技術的には不安ですが・・・。

 

 

スポーツヘルニアについてあれやこれや知っていることを書いたものの、果たして俊輔の手術が同じようなものなのか自信がなくなってしまいました。

違う方法の手術だったらすみません。

ながながと読んで頂いてみなさんありがとうございました。

 

 

     <reported by ろくむしさん♪ 2008. 7.28〜31>