紅茶の在処
Gather people love tea!
ここはそれほどマニアックではないと思います。
居合とかゲームとかに興じる人よりは、
紅茶を嗜む人のほうが確実に多いですし。
以前からコーヒーより紅茶が好きだったのですが、
はまったきっかけはなんといってもあるお店を見つけたことです。
地元のデパート内にあって、店というよりブースという感じでした。
そこでは無料でいくらでも試飲させてくれるのですが、
紅茶に関してまるで無知だった僕が好みを口にすると、
それに合った葉で店員さんが淹れてくれたのです。
それがめちゃくちゃ美味しい!
お店の詳細はここでは語りませんが、
今でもそのときの味と銘柄は憶えています(小説にも出しました)。
実は、そのお店は今は行方知れずになっています。
では思う存分語りましょう(笑)。
ヌワラエリヤ
淹れ方のご紹介などをするのも悪くないかなと思うのですが、
そういうサイトは探せばいくらでもあるでしょうし、
究極的には個人の好みに帰着すると思いますので、
ここではあえてこれといったものは書きません。
「僕はこうしている」というのは、いずれ掲載するかもしれませんけれど。
そんなわけで今回の更新はヌワラエリヤ。
セイロンティーの一種で、知名度はそんなに高くないと思います。
スリランカ中央高地の標高1500m以上で栽培される種を指します。
渋みがあまり強くなく、さっぱりした味わいが特徴的。
あと、上手に淹れれば非常に美しい真紅になります。
真紅で思い出しました。小説を読んでいると、
紅茶の色の描写に「琥珀色」という表現が使われることが多いように思います。
でも、今まで琥珀色の紅茶なんて見たことありません。
半ば定型句になっちゃってるんでしょうか?
件のお店の人も、「紅茶の色は紅い」と仰ってました。
何しろ「紅」茶ですからね(そういう問題なのか?)
ヌワラエリヤに関する最大の問題は、
手に入れるのがあまり簡単ではないということです。
ウバとかディンブラとかならまだデパートの地下にあるお茶屋さんとかで買えますが、
ヌワラエリヤはそうそうないんですよね。
少なくとも今までいろいろ回った限りでは。
今は一缶分あるからそれでしばらく大丈夫ですが、
あれがなくなったらどうしよう……。
ディンブラ
久しぶりに飲んだので、この葉について更新。
僕の淹れ方のせいなのか、さっぱりしていて飲みやすいです。
ヌワラエリヤだとお茶請けがほしくなるところですが、ディンブラはそうでもない。
濃く淹れると、ちょっと渋いかな、というくらい。
これもヌワラエリヤと同じくハイグロウンティーに分類されますが、
ちょっと低めです。標高1200〜1500mといったところ。
どうも僕は、高地で生産された葉をより好むみたいです。
ウバよりディンブラ、ディンブラよりヌワラエリヤ。
キャンディなんて飲みませんよ、ふふふ(暴言)。
それはともかく、ハイグロウンにはハイグロウンなりの特徴があって、
ストレートに向いていることと、色が綺麗であること。
もちろん、淹れ方によるのですけれど。
僕はホットかつストレート以外の飲み方を認めませんので、
だからハイグロウンが好きなのでしょう。解決しました(笑)。
ジャンピング
いわゆる対流のこと。紅茶の淹れ方指南みたいな本には必ず載っている用語です。
ポットにお湯を注ぐとき、中の葉が湯の中で対流するようにすると、
美味しく抽出できる、とされています(たぶん。読んだことないので……)。
が、これも詳しい本には載っているとは思いますが、
ジャンピングはさせるものではありません。勝手になります。
もしならなければ、何かが悪いのでしょう。葉の品質の問題ではないと思うので、
たとえば高度三メートルからお湯を滝のように流し込むとか。
そうすれば葉がポットから飛び出てしまうでしょうからね。
それは冗談としても、繰り返しますがジャンピングは勝手になるものです。
わざわざここに書く必要があったのかというくらいの用語(笑)。
砂時計
ポットにお湯を注いで紅茶を抽出する時間は、葉の大きさや好みによってさまざまです。
僕の場合、買うものはBOPが多いので、だいたい3分でカップに注ぎます。
それ用に、3分の砂時計を持っています。もらいものです。数年前に、姉からもらいました。
砂が蛍光性を持っていて、明るいところに置いておくと、暗いところで光ります。
で、今は台所ではなく部屋の机の上に置いているので、寝るときに明かりを消すと光る。
最初のうち、正体に気づかなかったのでめちゃくちゃ怖かったです。
これ、紅茶とは本気で関係ないネタですね(笑)。
真面目な話をすると、抽出時間は(繰り返しますが)好みによって変わるので、一概には言えませんが、
BOPだと最低でも2分、それより大きめのF(フラワ)だと4分は欲しいところ。
でないと、かなり薄くなってしまい、単なる色水と化してしまうので。
ミルクティーにまつわるあれこれ
僕自身は飲まないとはいえ、情報だけは得られるし、周りに飲む人もいるのでいろいろと。
ミルクが先か紅茶が先かという論争は、隅のほうで小声で行われることもありますが、
かつて聞いたところによると、英国ではミルクが先だそうです。
なんでも、成分の関係でそうしないと何かが凝固したり沈殿したりいろいろあるのだとか。
ミルクチャイは、ミルクで茶葉を煮るので、そういうことは関係なし。
喫茶店でミルクティーを注文し、運ばれてきたミルクポットがコーヒー用だとへこむ。
でもミルクポットが温められていると幸せな気持ちになる(知人・談)。
缶のミルクティーは「これは紅茶ではない」と思い込めばそれなりに美味しく飲める。
というわけで、あれこれでした。
(2006/8/6追記)
千野えながさんいわく、緑茶のミルクティーも美味しいらしいです。
全部が全部ではないみたいですけど。僕は試したことはありません。
ティーストレーナ
いわゆる茶漉しのことです。しかし、日本茶を淹れるときの茶漉しは1種類しか知りませんが、
紅茶に使うそれはいくつか違うタイプがあります。今回はそれらのご紹介。
まず、オーソドックスな柄杓型のやつです。日本茶に使うのもこれが多いですね。
僕がメインに使うのはこれ。母親からプレゼントされたもので、専用の受け皿があります。
次に回転型。喫茶店でよく見かけます。紅茶メインの喫茶店では、ですけど(笑)。
茶漉し部分が回転するようになっていて、カップの縁に引っかけるようにして使います。
φシリーズの挿絵に描かれているのはこのタイプです。千野えながさんも使っているのでしょう。
僕も持ってはいますが、いまだに使ったことがありません(おいおい)。
最後に、未確認ですがスティック型というのもあるそうです。
以前、どこかのお店に行ったとき、ティーストレーナとして陳列されているのを見た記憶が。
知り合いが、どうもこれを茶漉しとて認識しているらしいので、一種ではあるのでしょう。
ポットの注ぎ口に突っ込んで使用するらしいです。
ほかにも種類があるかもしれませんが、僕が知っているのはこれくらいです。
お菓子のこと
紅茶にはお菓子が不可欠です(断言)。いえ、単独でももちろん美味しいですけれど、
お菓子と一緒に楽しむことで美味しさは2倍、いえ372倍ほどになります(適当)。
特にあのラヴァーズ・リープは美味かった……。至福でしたね、冗談抜きに。
それはそれとして。
僕はもともと甘いものはそれほど好きではないのですが、
美味しい紅茶があれば話は別で、大抵のものは食べます。
ただ、紅茶でもキャンセルできない甘さのお菓子は別。
ときどき、脳細胞を攻撃する意図があるとしか思えないやつとかありますし。
チーズケーキなんかはよく食べます。あの固い部分が特に好物。
あとはスコーンでしょうか。家ではなかなか食べられませんけどね。
クロテッドクリーム(ヨークシャ・クリームとも)が高いからです。
逆に、フルーツ系はちょっと苦手。アルコール入りは論外です。
このサイトで、ここまで食べ物のことを語ったパートはないだろうな……(笑)。
ティーコジー
tea cozy(イギリスではcosy)だそうです。ティーポットにかぶせる布のカバーのこと。
用途は保温。蒸らしている間や注いだあと、ポットにかぶせて温度を保ちます。
紅茶専門店にでも行かないと、なかなかお目にかかれない代物です。ただの喫茶店にはまずないでしょう。
紅茶専門店でも、これを備えていないお店があります。運ばれてきたとき、かぶせてもらえないとちょっとがっかり。
一般的にはあまり知られていないらしく、知り合いを専門店に連れて行ってこれが出てくると、
「この布って何に使うの?」とよく訊かれます。かく言う僕も、最近まで知りませんでした。
これがあるかないかは、紅茶フリーク度のバロメータの1つになるでしょう(笑)。
葉の大きさについて
缶入りでも袋入りでも、茶葉の入れ物には大抵、BOPとかBOPFといったアルファベットが書かれています。たぶん。
これは葉の大きさ(刻み具合)を示すもので、抽出(蒸らし)の時間に関わります。
一般に、サイズが大きいほど時間は長く、小さいほど短くなります。
「砂時計」の項にもちらっと書きましたが、F(フラワリィ)だと4〜5分ほどかかります。
よく見かけるBOP(ブロークン・オレンジ・ペコ)は2〜3分、OP(オレンジ・ペコ)だと3〜4分くらい。
D(ダスト)は非常に細かいので、1〜2分ほどで良いそうです。あまり見かけない大きさですが。
ついでに書いておくと、オレンジペコというメーカがあるようですね。
見たことも飲んだこともありませんが、上記のOPと何か関わりがあるのかも。
ちなみに、CTCという表示があることもありますが、これは葉の大きさではなく製法を意味します。
Crash(潰す)、Tear(引き裂く)、Curl(丸める)のそれぞれ頭文字を取ってCTC。
実物を見れば分かりますが、その名のとおり小さく黒い粒が堆積した感じです。
お湯を注ぐと小さな刻み葉にほどけるので、抽出時間は2分ほどと短め。
なお、ページの冒頭に書いた紅茶屋の人はCTCをやたらと軽蔑していました(笑)。
ストレートティー
定義があるかどうか分かりませんし、個人で判断も分かれるとは思いますが、
僕としては、何も入れないものしかストレートとは呼びたくありません。
レモンやミルクを入れるのはもちろん、砂糖入りも適用範囲外です。
人によっては、「砂糖を入れただけならストレート」と判断するみたいですが。
また、ハーブティー、フレーバティーなども厳密にはストレートではないと考えています。
花弁やドライフルーツなどが入っている時点で、茶葉オンリィではありませんし。
まあ、僕がそれらを好きではないというのも関係していますが(笑)。
とはいえ、「ストレート」というのが飲み方であるとするならば、
お湯を注ぐ前の段階で茶葉に何かブレンドされているものは、
ぎりぎりでストレートティーと呼べる(ものになる)かもしれません。
つまり、砂糖やミルクを注がなければ、ということですが。
ちなみに、カットレモンを入れるのは、多くの愛好家たちが避けているようです。
味と色が変わってしまうから、というのが、その主な理由だとか。
僕自身、レモンティーの味そのものは特に嫌いではないのですが、
色が変わるのは許容できませんね。あんな……黒ずんだ……(怨嗟<笑)。
ダージリン
2008年5月初頭に行ったイベントで仕入れた知識をメモした程度のことです。
詳しいことは、それこそいろいろな本に書かれているはずなので、そちらを……。
まず、ダージリンというのはインドの地名(?)のことで、
したがってダージリンティーというのはインド紅茶の一種ということになります。
ただ、ダージリン自体はインド国内の非常に狭い地域であり、
収穫される茶葉の量も実はそれほど多くないのだとか。
一般に出回っているダージリンティーは要するにブレンドであり、
茶園の名を冠したものは手に入れにくいのだそうです。
さらに、茶葉の産地であるダージリンには7つの谷があり、
その中には80を超える茶園が存在するとかで、もう凄いところです(笑)。
狭いところに密集していたら味も似通ってくるのではと思うのですが、
実際は茶園ごとに微妙な差があって、「紅茶の道は奥が深い」と思わされます。
以下、個人的な感想。
ミリク(Mirik)地方のゴパルダラ(GOPALDHARA)という茶園。
ここの紅茶は相当に甘い、もはや紅茶とは思えない香りがしました(笑)。
抽出後の茶葉を部屋に置いておけば、芳香剤になるのでは、と思ってしまうくらい。
彬の在処に戻る