| 「大佐 苦しいなら無理はいけませんよね!アイスキャンディー はやめてソフトクリームにしませんか? 大佐が小さくストップ って言ってくれればそこで手を止めて…あとはちょっと舌伸ばして くれれば無難でしょ?」 アイスキャンディーを利用という案を却下したハボックは、裏の 真意を悟られぬよう、にこやかに代替案を述べた。 「そうだな…とりあえずそちらでも試してみるか」 また走っては息を切らしてソフトクリームを買って来たハボックを マメな男だと感心しているロイは、その為もあって素直に再び先程 の体勢に戻った。 「ここら…辺りでいいスか?」 ハボックがソフトクリームを持った手を、ロイの顔のすこし前辺り に見当を付けて持ち上げる。 「もう少し…上の手前に寄せてくれないか」 「わかりました…こんなモンすかね?」 「わっ莫迦 寄せすぎっ…んっストッ…プ…んっ くっついたっ! ああ…顔の周りべたべただぞ…気持ち悪い…」 どうやら目論見がはずれ、ロイの顔にソフトクリームは当たって しまったらしい。慌てて離れようとしたハボックに、もういいから このまま練習しようとロイは促した。 「あ…そうだ本番はともかく 今はちょっと後ろから覗き込む形に して位置を図ってみてもいいスかね?」 ひょいとロイの肩に顎を乗せたハボックが、提案をすればロイも 慣れるまでその方がいいかと同意した。 「ええっと…ここらの場所ぐらいが丁度いい…かな?」 顔面の少し手前で止めたソフトアイスに、ロイが少し唇を開いて、 紅い舌を伸ばし白いクリームを掬う。 ―――エロッ!!! 何このエロさっ!!!大佐のソフトクリーム舐める姿 めちゃくちゃエロいんですけどっ!! 触れ合った箇所から伝わるロイの体温と、その柔らかさが余計に ハボックの妄想を掻き立てる。 しかも、とあらためて顔を横に向けてみればロイの口元は先の失敗 で白く汚されていて、なおも懸命にソフトクリームを舐め取ろうとする 仕草を、猥らな別の行為を連想させる。 時折耳横で響く、舐め取る際の微かな水音は、それを後押しして いるかのようで、ますますハボックを慌てさせた。 「大佐っ!!!これも駄目ですっ 危険すぎます!!!」 ソフトクリームを脇に置いて、がっしりと背後から抱き締めてきた ハボックの行動に、今回はそれなりにこなせていると自負していた ロイは、目を丸くした。 「…ハボック もう少し練習すれば先ほどのアイスキャンディーより はうまく食べられそうだぞ?」 「いやいや 駄目です絶対だめっ!!人前とはいえ興奮した野郎が何 しでかしてくるかわからないじゃないスかっ!そんなエロ可愛い顔 他の奴らの前で晒すなんて危険な真似させられませんっ!! ソフトクリームもアイスキャンデーも却下!!」 色々と施行したあげく、同じような理由でバナナも却下されるのを ロイは訳がわからんと徐々に不満を顔に出し始めた。 結局、大佐のヤバエロい顔を人に見せて堪るかの一心で、二人 羽織りの状態で、手元を見ずナイフで林檎を剥くという見事な芸当を 披露したハボックは、その日の宴会芸最優秀賞といういらぬ栄誉を GETしたのであった。 ************************** ハボはやろうと思えば勉強以外どんなことも出来ると思います |