ごめんなさいの気持ち
(ワン・ハボック大型犬少尉とロイ・マスニャング黒猫大佐)

 普段何をしても、仕方ねェなあという顔で許してくれるハボックが本気で怒った顔を
見せたのは、「ロイ・マスニャングを狙う」という脅迫状が来ているにも関わらず、仕事
をサボる為にロイが一人逃走して、外で眠っていた時だ。

 ちなみに犯人を捕まえてみれば、単に勉強不足な曹長クラスのカピバラで、可愛い
からマスニャング大佐にアタックしますの表現を、思い悩んだ挙句狙うにしてしまったと
の事で素早く警戒網の手配をしたリザに、現在懇々と諭されている。

 ロイにしてみれば、こんな薄っぺらい紙の軍部のロッカールームに落ちてた脅迫状
なんて冗談としか思えず、いつもどおりにお気に入りの裏庭階段上でポカポカ昼寝を
していたのだが、それを見つけにきたハボックの顔はいつになく厳しかった。
「…何してるんスか」
息を切らしたハボックが、自分を見るなり「居たっ」でも「見つけたっ」でもなく詰問調で
声を落としてきたのに、ロイは臆して慌てて起き上がる。

 その後、一言も口をきかぬままのハボックに執務室へと運ばれたロイは、机前に下ろ
され説教を覚悟していたのだが、ハボックはやはり何も言わぬまま席に戻ってしまった。
「ワン……怒ってるのか?」
「……別に」
取り付く余地もないハボックを昼食に誘うが、ハボックは「俺は外で食べますから」と
ロイを置いて一人出てしまった。

「ワン…やっぱり怒っているのだな…でも…どうして?」
 自分がサボるのはいつものことだし、今日は見つけやすい所で眠っていたのに何故
ああも機嫌が悪そうなのだろうと悩んだロイは、きっとハボックは空腹だったのだろうと
いう結論に達した。
ならばご飯を食べて帰ってくるであろうハボックに、もっとご飯になるものを与えれば
きっといつものハボックに戻るに違いない。

 幸い東方司令部は、老朽化した建物であるため昼休みを狩りに徹したロイは、一匹の
ネズミを捕まえることができた。
既に自席に戻っているハボックの横に、ほてほてと近づいたロイはそっと尻尾を持って
ぶらさげたネズミを差し出した。
「………」
 椅子の上から、見下ろしていたハボックが無言で手を伸ばす。

――やったにゃ!ハボが受け取るにゃ!!
嬉しくて猫訛りでロイが内心で呟き、尻尾をピーンと立てるとハボックは尻尾を掴んで
手にしたネズミをポイと後方へと投げ捨てた。
「っにゃっ!!!」
 投げられたネズミは、気を失っていただけのようで壁にぶつかった衝撃で目を覚まし
そそくさと廊下へ逃げていってしまった。
「…にゃっ…にゃ…にゃぁっ!」
「大佐バッチいでしょ 何咥えて来たんスか」
「……っ!ワンのバカぁぁぁぁぁぁ!!にゃーーーーーーっ!」
目を潤ませ泣きながら逃走していったロイを、呆気に取られたハボックはそのまま見送
るしかなかった。

「……えーっと…俺なんかした?」
 呆然としたハボックが振り返り尋ねると『したした』と、猫系+犬だけど猫のほうが好きと
いう同僚たちが一斉に頷く。
「あれは多分大佐から少尉へのプレゼントだったんだと思いますよ」
「そうそう お前が不機嫌だったから大佐なりに考えたんだろ」
「いや あれは不機嫌っつーか心配して…っていうか部下の犬にネズミ渡したら捨てろ
って言われたのかと捉えても変じゃないだろ?」

 
 とりあえず追いかけて探して来いの言葉に従って、資料室一番隅の棚で目に涙を
浮かべたまま丸まって、空間の隅から出てこようとしないロイを発見したハボックは
「脅迫状…たとえ信憑性が薄くても そんなんが名指しで来てるっつーのに一人で外に
行っちゃうから 腹が立ったんで…もう怒ってませんから」
と、怒っていたよりは心配していた事、犬はネズミで遊んだりしないからロイの意図が
解らず捨ててしまったことを謝罪して棚脇に座り、いつものゆったりした笑みを浮かべ
ながら、ロイに出てくるよう説得を続けた。

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お絵描きチャットでロイがネズミを捕まえてハボにごめんなさいをするのお話から練成
…なんだか段々御バカ度が上がってきていますが、マスニャング大佐ということでお許しを
Mつき様命名キャイン・フュリーの名前を出せず残念(笑)ワン・ハボック ハイワンス・ブレダ ヴァトー・ファルニャン
にマスニャング+リザ・キャットアイでマスニャング組完成♥