RENT (中日劇場) 1999年9月 ![]()
実際に観劇してから1年以上経ってしまっていますので、少し記憶が曖昧ですが、とても好きなミュージカルなので、「RENT(in NY)」をBGMに書きます。
今回の観劇はとてもラッキーでした。席はなんと前列2列目のしかもセンターブロック。「舞台はわたしのためにある!」というぐらいじっくり見ることができました。生の声がしっかり聞こえるんだもの。もう、それだけて感・激。それも、先行予約の電話が開始5分後につながるという奇跡があったからです。
じつはチケットをとる時点では、元TMネットワークの宇都宮隆(尊称省略。以下同様)が出るなんて知りませんでした。のんきですね〜。というか、始まってからも「どこかで見たことあるな〜」程度でした。あまりキャストって気にしないので・・・。で、途中で気が付いて、妙に若い子やミュージカルっていう雰囲気じゃない子がいるのに納得できました。
「RENT」を見るのは初めてで、期待はしていませんでした。というのも、「家賃も払えないジャンキーたちの話で『今日だけを生きる』」という設定はあんまり好きじゃなかったんです。じゃ、なんで見に行ったのかというと、NYで人気だというし、たまには趣向の違ったものでも見て見識を広げようかという、RENT好きの方には怒られそうな軽いノリでした。予約の電話が10分つながらなかったら、あっさり諦めていたと思います。
が、見てよかったよぉ。設定だけ聞くと安っぽいんだけど、実際は違うんですもん。
特に、コリンズとエンジェルのカップルがとても素敵。この二人がとっても純粋で、二人で「I'll cover you 」を歌うところなんてうるうるものでした。もし結婚式のをするなら、この曲をキャンドルサービスにつかいたい!!
それだけに、エンジェルが死んだ後、コリンズ一人で歌う「I'll cover you Reprise」の哀しいこと。ここで泣かずしてどこで泣くというの? この二人の存在が、このミュージカルを引き締めていると思います。特に石原コリンズが最高! 藤重エンジェルの歌声に色気と迫力が足りなったのはちょっと残念でしたが。特に「Today 4 U」はもっと色っぽく歌って欲しかったなぁ。
このミュージカルは何度か客席に向かって歌われるシーンがあります。その中でも一番が、第二幕の最初「Seasons Of Love」。一年は525600分。とても長いような、けれど、それらは一瞬の時間の連なり。その一瞬一瞬にしか生きられない彼らの哀しさとそれでも生きていくたくましさ。「RENT」のすばらしさは、哀しさだけでもたくましさだけでもなく、そしてその両方を兼ね備えているわけでもなく、二つの間を行き交う人たちの微妙さをとても上手に表現していることじゃないかと思います。
客席に向かって歌われる曲で、このミュージカルの骨ともいえるのではないかと思うのが「Chiristmas Bells」。「家もない、着るものもない」。歌われるごとにないものが増えていくのです。バックにはクリスマスベルが鳴ってるのに、それが届かない人たちもいる。 明日は我が身の怖さです。それに目を背けることができず、直視しなくてはなけない彼らには today しかないのだなと思うのです。
最後にミミが生き返るのはちょっと拍子抜けですが、生き返らせた作者の気持ちはわからないでもない。作者ジョナサンはRENT初演直前(直後?)になくなっています。この物語は作自身でもあったのでしょうか。
見る前は「no day、but today」なんてしゃくっさい、と思っていたけれど、見終わった後「昨日も明日もない。あるのは今日だけ(No Day、 But Toay)」という声はとても心に響いてきます。
このミュージカルを見に行ったのは三女を妊娠中、4ヶ月終わり頃でした。これを言うと信じてもらえないかもしれませんが、この時初めて胎動を感じたのです。しかも音楽に合ってる! ロックミュージカルで生バンドが入っていたのでかなりうるさかったし、きっとお腹の子にも聞こえてはいるだろうなと思っていました。でも、最初の胎動がリズムを取るかのような動きだなんて。。。自分でも信じられなくて、お腹の痙攣かなとも思ってみるのですが、あの感覚は胎動なんだよなぁ。
親ばかなわたしは「きっとミュージカルが好きなんだわ〜」なんて思ってますが、たんにうるさくて文句を言っていただけかもしれません(笑)。でも、現在も「RENT」のCDを聞きながら健やかにお昼寝中です。