「エリザベート」 2004年8月4日 マチネ その1![]()
待ちに待った再々演名古屋公演です。席は隅っこの方ながら、10列目前後でオペラグラスなしでも表情までわかりました。
前に比べてずいぶんと演出・舞台美術・セリフも変わっていて、まさにニューヴァージョンです。
ざっとの印象としましては、セリフは前に比べて辻褄が合っていて(笑)、各人物の心境がわかりなっています。舞台美術は……うーん。モダンチックというのでしょうか。大きな舞台セットを幾通りに使い回し、電光掲示板やプロジェクター映写も使ってというもの。こういう抽象的な演出は嫌いではないのですが、エリザに関しては場面ごとの豪華なセットで観たかったかなぁ。ええ、予算のことなんかまるで考えずに(笑
とくに電光掲示板は今ひとつ。遠くから観たら綺麗に見えたかもしれませんが、何が映っているのがはっきりしなくて、安っぽくみえました。これのせいで、どうものっぺりとした印象の舞台になってしまったのよね。
演出は場面のつなぎが間延びしています。繋がらないところは狂言回しのルキーニが「さあ、続けてくれ」って無理矢理話を進めるのもなんだかなぁ。場面のつなぎ目こそ演出家の腕の見せ所じゃありません? 前回の方がスムーズに繋がっていたような気がします。
舞台セットのせいか、トート閣下は上から見下ろしているシーンが多かったような。ただ出てきて歌って去っていくだけって印象もありました。もうちょっとからんでよ〜(人とからむシーンは減ってますよね??)。トートダンサーズとのからみが少ないのも悲しい。
そうそう、トートダンサーズ。前回はみんな髪が長くて、ミニ・トートいっぱい! という感じだったのですが、今回は髪型も短のから長いのまでバリエーションがあってトートの取り巻きっぽくなってます。今回のダンサーズの方が好みです。服を脱いだときもね、入れ墨のような模様(の入った服?)があって、とても綺麗なの。こんなダンサーズ、わたしも欲しい♪ 8人もいるとちょっとうっとおしいから二人ぐらいでいいわ。銀髪美形のにーちゃんがいつも後ろについていて、なにかことがあるたびにあのくねくねダンスを踊ってくれちゃうの。そうしたら、どんな人生でも強く乗り切れそうじゃない?(笑
ダンサーズの話が出たところで、ついでに簡単にキャストの話をば。
えっと、山口トート閣下は今回は大人のトートだったような気がします。前はやんちゃなトート閣下だったのですが(笑
山口さんのお歌を聴いて、感動するよりほっとしてしまいました。わたしの中ではテノールの基準はすでに山口さん。他の方の歌を聴いていると「山口さんだったらこう歌うだろうな」と思われるものとの違いでむずむずしてしまう(重症です 笑)。その点、山口さんのお歌はなんの違和感もなく浸っていられて幸せです。
ほんと、舞台映えする人だなぁ。が、上でも書きましたが、今回の演出ではお一人で歩いてお一人で歌ってという場面が多く、「おおっ〜!!」と思わせるところも少なくて。この演出だと、あの色気のあるちょっとした手の動きが少ないのよ〜(すでにマニアックの域ですか?)。そういう意味ではちょっと欲求不満の舞台だったかもしれません。
一路エリザ、一層綺麗になりました。どんどん綺麗になっていくなんてうらやましいわ〜。
エリザベートも落ち着いたような。ただわがままなエリザでなく、生来生まれ持ったものでどうしょうもない的な印象が強くなりました。
少年ルドルフくんはとてもかわいくて、声がわたしの理想のボーイソプラノそのものでした。オープニングはこのポーイソプラノがキーですから。「ママ〜」って、あの声がかわいければかわいいほど、この話も盛り上がるというものです。でも、この声も声変わりとともに失われてしまうのね、、、悲しいわ。
カーテンコールでね、座った一路エリザのスカートにもたれるようにちょこんと座っていて、きゃ〜かわいい〜♪っておばさんは思いましたわ(笑)。あれはエリザ&ルドルフ幻の母子姿ですね(笑
そして、青年となったパクルドフル。歌も演技もお上手でしたが、わたしの好み的にはちょっと体ががっしりしすぎているのですよね。「闇が広がる」でトート閣下とからむシーン、前回の井上ルドルフだときゃしゃで儚げで、トート閣下にそのまま押し倒れされちゃうんじゃないの♪(わくわく)って思ってしまうぐらいだったのですが、彼だと十分抵抗できそう、、、←論点ずれてます。声は素敵でした。これからが楽しみかも。もっとたくましい役が似合いそうな方です。
石川フランツ皇帝はなんだかとても優しい感じでした。もともと一番好きなのはフランツ皇帝のわたくし(だから、フランツを不幸にするエリザは嫌いさ)、ますます好きになりました。苦悩する姿が痛々しい。
役柄としてはフランツの次ぐらいに好きなのが、革命家エルマー青年。藤本エルマーは坊ちゃん貴族っぽくで○です。
いやいや、今回の舞台は男性群はわたし好みの方々が多くて嬉しくなっちゃいましたわ。隅っこの方とはいえ、前の方でよかった♪
で、これからが肝心の舞台の話ですが、長くなりそうですので、次回に(笑)
続き(工事中)