「二人だけの戦場」 宝塚雪組公演(ビデオ)

 

 お話自体は、恋あり、男の友情あり、上官部下との交流・反目ありと目白押しで、面白かったです。いろいろつっこみたいところはありますが(無期懲役の人がなぜあんなびっしとしたスーツ着てるんだ??とか ^^;)、まあ、それはそれ、ビジュアル的には囚人服より白のスーツの方が○ということで、許してしまいます(笑)。宝塚は、とにもかくにもビジュアル勝負!

 今回、見たかった・聞きたかったのは一路さん。うん、うまいですね。歌も芝居もしぶいっ! (が、ちょいと重い?)まわりを固める人も歌がうまくて、とても安心して見れました。ハナちゃん(花総まり)も今までは?でしたが、ここではうまいと思いました。

 そしてそしてのたかこさん(和央ようか)。役としてはちょっと物足りなかったけれど(できれば、「悪だということはわかっている。けれど、これしか道はないんだっ!」的にテロに突っ走って欲しかった)、長い黒髪姿はやっぱり似合う! 好みとしてはカールのないさらさらストレートの方が好きですが、後ろで束ねたスタイルはグッド。なんかね、とっても綺麗で女の人みたい(って女だってば ^^;)。演技はまだ若いと感じるところがありましたが、それも昔のビデオなのでもう時効でしょう、ということで言及はなし。

 たかこさんの歌い方は一路さんに似ていると聞いていましたが、うん、似てる(笑)。←なぜ笑う?? じつは、これを確かめたかったのさ。

 シーンとしては、男同士で絡むところの方が好きでした。男二人で任地に旅立つところから上官に挨拶するシーンはそれぞれの個性が出て面白かったし、戦うことが確実になったところで「友よ〜なにを守る〜」と一路・和央・そうしてなぞのひとり(笑)の三重奏は素敵でした(もしかして、轟さん?)。

 欲を言えば、ここではもう少したかこさんに怒りというか狂気を感じさせて欲しかったですが、これはファン故の高望みというやつかな・・・。それに、これももう時効だな。

 あと、たかこさんが歌うパートで「追いつめた〜生き物は〜」と歌ってますけど、内容から言えば「追いつめられた」じゃないのかなぁ(わたしが聞き取れなかっただけ?)。それに、曲の長さに合わせてなのでしょうけれど「生き物」っていうのもなんだかねぇ。雰囲気に合わない。せめて「獣」とかさ。

 最後にストーリーですが(笑)、

「ほかの内戦では戦った。それぞれの戦場には、それぞれのライラがいただろう。結局はなにもかも徒労だったのかもしれない」(注:正確なせりふではありません)

 というスタイルはいいですね。虚無感といいますか、善悪区別がつかない混沌とした虚しさがよーくにじみ出ていています。そんな中で自分の道を見つけようともがき、必死で進んでいく男達。これをかっこいいと言わずして、何をかっこいいと言うべきか。いいですねぇ。これでなくっちゃ。

 最後は闘いを避けれて良かったね、で終わらないところに美学を感じます。