聖夜 

  寒い寒い夜でした。1人の女の人が窓から外を見ています。空気は凍り付きそうでしたが、星が綺麗な夜でした。

  女の人のお腹には、もうすぐ生まれてくる赤ちゃんが入っていました。お医者様は女の人に言いました。

「きっとクリスマスに生まれますよ」

 女の人は赤ちゃんに会うのをとても楽しみにしていました。それにクリスマスに生まれる赤ちゃんってなんて素敵なんでしょう。

 でも赤ちゃんはクリスマスを待たずに、ちょっと早く生まれました。小さな、かわいらしい赤ちゃんでした。

 クリスマスの日、赤ちゃんのお父さんが小さなケーキを赤ちゃんとお母さんが入院している病院に持ってきてくれました。お父さんと二人でケーキを食べながら、お母さんは言いました。

「わが家の天使はせっかちね。クリスマスの日に生まれるはずだったのにね」

 赤ちゃんは小さなベットで眠っていました。でも夢の中でお母さんの声を聞いて、答えます。

── だってね、ママ。わたしもパパやママとクリスマスを御祝いしたかったのよ。

「あら、小さな寝息」

 お母さんは赤ちゃんのかわいい寝息ににっこり笑いました。

 外には白い雪が舞い始めていました。

 

★ I wish you a Merry Chrsmas ★