ホタルと人間の共生


里山の風景を思い浮かべよう
      水田
      小川
      雑木林
だが、この日本の原風景はいまや探すのも苦労します。それでホタルも同じくらい探すのに
苦労します。
           小川のホタル  「ゲンジボタル」
           田んぼのホタル 「ヘイケボタル」
           森のホタル  「ヒメボタル」

ゲンジ、ヒメボタルは日本固有のホタル
ヘイケボタルは 日本、東シベリア、朝鮮半島に分布しており、水田を取り巻く人里には 餌となる貝類が多いし、稲作の伝播とともに伝わったようです。

水生のホタルは世界的にみると珍しいほど。ほとんどは陸生ホタル。

かっては日本の原風景 1970年くらいまではいたのだけど、、。今や消滅。 
田尻大貫のナチュラリスト 高橋孝憲さんはメダカの郷を主宰して、日本の原風景再現の
試みをされています。
   


ホタルの話に戻すと
  例えば、ヘイケも限られたところしかいませんね。二千年以上、人間とホタルは共生して
きたのに、今やヘイケボタルの住める田んぼは限られてきた。

 田んぼは従来のような「生物多様性」を失い、単なる「米工場」となりつつあります。     
冬場はすっかり水が抜かれて、まるで月の世界みたになっている。さあ、田植えというときに
水が張られるが、もはや生物はいない。 カエルが鳴く田んぼは限られたところだ。
   
例えば、ホタルは6月下旬に卵を産むとして流れの際の草や苔に卵を産みます。約1月で
ふ化します。幼虫は水中で生活して脱皮を繰り返して約10ヶ月で岸辺にあがり、翌年5月頃、
地中に潜ってさなぎになります。土に潜ってから約50日後に地上に這い上がります。 
 今の田んぼは稲刈り後、落水して乾田となる。これでは水生のホタルは棲息出来ない

 一方、ゲンジボタルはどうか? ゲンジも限られたところに。 小川が側溝で固められて、
また田んぼの畦も従来のものではなく、コンクリート化される。これではホタルの幼虫も
すめない。コンクリート化は人間が世話する機会を取り、人間と自然が仲良く暮らしてきた
体系を壊しつつあります。


こんなところでもゲンジボタルは舞うのだが、、。

  

ヒメボタルの住むところ

ヒメボタルの住む森はこんな所!!

   さて、ヒメボタルの本題にうつります。
「ヒメボタル」 は森のホタルです。いわゆる、陸生で、幼虫時代は湿った腐葉土のなかで
くらします。ブナ高地から低地の里山、九州から北海道まで分布、日本固有のホタルと
言われる。ゲンジ、ヘイケと異なり、林間に住む。日本の山には普通に棲息していたホタル

  だが、実際棲息しているのは限られた所だ。これも人間生活の森への侵入で減少して
いったのか? ホタルと人間の共生が崩れている。この貴重なヒメボタルが岩沼の里山、
グリーンピア岩沼に棲息していることをわかりました。


ヒメボタルの一生

 メスは腐葉土とかの土中に卵を産みます。約1ヶ月でふ化、 幼虫はたまには地上に
出てきますが、ほとんど土の中ですごします。 土は適度な水分をもち、水はけのよいところ
 グリーンピアではまだ観測データが少ない。 大体、6月半ばから7月はじめくらいがヒメボタルの舞う時期ではと見ています。
 
成虫の発生はオスのほうがメスより早いようです。成虫の寿命はオスで7日、メスは2−3日
といわれています。

 ヒメボタルは小さく、全長は1cmくらいです。ホタルは一般的にメスが大きいですが、
 ヒメボタルは例外でメスは小さいです。メスは小さい上に後ろ羽が退化していて飛べません。
草むらなどでオスが来るのを待っています。 メスは何故、小さくなり、また飛べなくなったので
しょうか? これを「退化」といいましたが 、私、個人的には、これは「進化」としています。

 小川等は流れがあって幼虫も安心して生活できないかも。また田んぼにしても水が出たり
、入ったりで環境は苦しい。一方、雑木林の腐葉土の世界はガケ崩れ等がないかぎり、
安定したところ。 ただ、人間の森林開発等でヒメボタルの安住地は極限られたところしかない。

 メスがあまり移動しないから、オスの方もメスを見つけやすいですね。 


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             宮城県レッドリスト
   準絶滅危惧
     Near Threatened(NT)
     存在基盤が脆弱な種
    本県において、現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては、
    「絶滅危惧」として上位に移行する要素を有するもの。

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 ヒメボタルの光り方

   種類、オス、メスとかで異なります。
ゲンジボタルは青白い光りで優雅にゲンジボタルはゆっくりとした周期で光が力強い。 
ヘイケボタルは、光が弱く周期が短い。この光り方と源平合戦の勝敗をかけて名前がついた?

ヒメボタルはどう光る? ここ岩沼での観測データはまだまだ少ないのですが、、、。
   
オスの光り方

成虫の発生はオスのほうがメスより早いようです。オスは 1秒に1−−2回、
規則的にフラッシュのように黄金色に光り、飛び回ります。メスに自分を知らせるわけです。
元気なオスは発光も見事です。

実際の感じでは
ヒメボタルはそう高いところを飛べない。歩いていると腰の高さあたりを人間の歩調とほとんど
同じくらいの速度で飛ぶ。 林間で多数、チカチカと発光するのは見事で感動もんである。
、これを写真で撮るのは至難の技、まだ写真には取っていません。


メスの光り方
  雌は雄の発光後に一定のタイミングで瞬くように速く光る。、
  オスの光りを感知したメスは、オスに自分の場所を知らせます。
                   2−−3秒に1回 瞬きます。
実際の感じでは
 散策していると道ばたのあちこちで光る。オスの光りと比べて弱い光、草葉の陰で光ります。
 中には青白く、弱い光もありますが、あれは幼虫かと思う。幼虫も光るんです。
      

    


武隈の里