賃貸住宅 大家が解説する間取り図の見方

 賃貸住宅情報誌やネット、チラシ等には沢山の部屋が紹介され、間取り図が見られる物も多く大変参考になります。通常平面図(上から見た図面)が掲載されている場合が多く、見る者にとっては便利ですが、縮尺されていて略語や建築図面表示記号等が使用されていることもあり、わかり難い所もあります。
 一般的な家族向けタイプを例にして、「間取り図」の見方を作りましたので、参考にして下さい。


略語・表示記号解説集

ホーム | サイトマップ

下の間取り図の知りたい略語表示記号等をポイントしてクリックして下さい、説明文へジャンプします。
尚図面表示記号については、ソフトや製作者によって若干の相違があります。

P S

 パイプスペース。給水、配水管、電気ケーブル、ガス管等が入っている空間。
風呂や台所トイレ等の水周りの近くに有る場合も多い。水周りにある場合は給水、配水管の場合が殆ど。複数箇所ある場合は配水管を独立させ、トイレの汚水、風呂や、 台所等の生活雑排水を分離している場合もある。
 マンションやアパート等の共同住宅の場合、屋内にあれば騒音の問題が生じる。最上階の場合はあまり気にする必要はないが、それ以外の場合は要注意。下の階になるほど上の階からの音が増加する。
 図面には表記されていない場合もあるので下見の時に確認したい。
図面に戻る↑

M B

 メーターボックス。電気、ガス、水道等の検針用メーターが入っている空間。
パイプスペースと一緒になっている物も有る。
独立したメーターボックスが無い場合も多い。
 所有者や管理者が料金を徴収している場合は、個々の部屋には検針用メーターが無い場合もある。
図面に戻る↑

S B

 シュウズボックス。下駄箱。設置されていない場合も多い。
SBと表記されていても、下駄箱が置ける空間があると言う意味で、表記される場合も有る。
図面に戻る↑

U B

 ユニットバス。浴室。風呂・トイレ・洗面具と一体になった物に使用される場合が多い。
単身者用のワンルームタイプに多く見られる。
 最近は独立した浴室がユニット化された製品にも表記される。
FRP(強化プラスチック)等の化学製品を成型した物が多い。維持管理がし易く一体成型してあるので、水漏れが少ないとされる。
 最近は洗濯物を乾燥させたり、暖房機能が付いた物もある。
浴槽にも泡や水流を利用したジェットバス、浴槽の温水を再循環させて利用する24時間風呂等の製品も有る。
 近年は各種の機能付きの物が増えたこともあり大型化(広く)している。
図面に戻る↑

LDK

 リビング・ダイニング・キッチン。居間・台所・炊事場を一体にした部屋。
6畳以上をLDKと表記する場合が多い。6畳以下はLDやKと表記する場合が多い。
明確な基準が無いのが現状。賃貸情報誌等には表記の基準が掲載されているので参考にしたい。
 キッチンが独立していてもDK,LDKと表記されるので注意が必要。
図面に戻る↑

C L

 クローゼット。クロゼットとも。作り付けの洋服ダンス。衣料等を主に収納する場合表記される。
 大型の物はウオークインクローゼットWCL,WINCLと略されることも有る。ハンガーパイプ等が付いていて,棚が付いていない物が多い。
 物入や押入と区別される場合が多い。
図面に戻る↑

洋6畳

 洋室が畳換算で6枚分の広さの部屋。6帖とも表記される。
畳一枚分は約1・62u、この図の場合は6畳分なので約9・72u。
 和室との違いは床の材料。和室は畳が敷いてある。出・入り口は扉になっている場合が多く、引き戸になっている物も有る。
 床の材料は様々。フローリング、絨毯、CFシート、Pタイル等。
近年は手入れのし易さや価格面等から石油化学系の床材が多く使用されている。
熱に弱いものが多くタバコの火等で溶けるので注意が必要。
またテレビ・箪笥・食器棚等重い物を置く場合床がへこむので注意が要る。特にキャスターや細い脚付きの物は、厚めの板(10ミリ程度)やゴム(防振パッド等―日曜大工店等で売っている)を敷いて重みを分散したほうが良い。
 賃貸住宅の場合、退去時に補修費(原状回復費)を請求される場合が多いので、引越しや設置時に敷いておきたい。重いので後から敷くのは大変。畳も同様。
図面に戻る↑

和6畳

 畳が6枚敷いてある部屋。畳の大きさはまちまち。鉄筋コンクリートの建物は、壁が厚くなるため木造や鉄骨造に比べ小さい場合が多い。
近年建築された物は部屋の大きさに合わせて畳を作る場合が多い。
 賃貸情報誌等には京間(191×95.5cm)、江戸間(176×68cm)、中京間(182×91cm)と説明されている物も見られるが、現在では殆んど使用されていない。
 畳は水に弱い。普段の手入れは掃除機や乾いた雑巾で掃除すれば良い。水等で濡れた場合すぐに拭いておかないと、畳の裏側にカビが生えることが有る。
図面に戻る↑

アルコープ

 アルコーブとも表記される。小部屋又は壁を切り込んだ凹部。
外部廊下より少し入っているのでプライバシーが保てる。高級マンション等に見られる。 ポーチと表記される場合も有る。近年賃貸マンションにも見受けられる。
図面に戻る↑

ホール

 広間。多くの人が利用する空間、広場。
玄関と合わせてエントランスホールと表記される場合も有る。玄関に近い広めの廊下をホールと表記している。
図面に戻る↑
ユーティリティ  洗濯等主に家事をする多目的な空間。ユーティリティルーム・パウダールームとも表記される。
 女性を意識した間取りに表記される。家庭内の家事は女性が中心になって行はれるので、設計段階から女性にアピールする間取りになっている。
 住宅の購入や賃貸住宅の契約の決定権は、女性の意見が優先される傾向が強い為と思われる。
住宅の表記に外来語が多く見られるのも、女性を意識した結果。
図面に戻る↑

ベランダ

 ベラと略される場合も多い。庇のある露台、縁側。建物から張り出した吹き抜け部。
バルコニー(バル)と表記される場合も有る。
ベランダとバルコニーは同じ物、フランス語と英語の違い。
 庇が無いものにも、ベランダやバルコニーと表記される場合も有る。
図面に戻る↑

 片開き扉。開、閉する方向がわかる。180度開く場合も有る。
左の図の場合右下を支点にして曲線の上を開、閉する。曲線は扉の開、閉した軌跡。ちなみに直線は扉。
図面に戻る↑

  

 格子付き窓。防犯、安全の為に取り付けられている。1階や廊下側には必須。
また雨戸付きの窓も防犯上効果が有る。
 共同住宅の場合取り付けていない物も多い。1階に住むつもりならば要チェック。
図面に戻る↑

 引き込み戸。壁の中に収納される。壁に平行し開、閉する場合も有る。
戸や襖、障子は扉に比べ開、閉する時にスペースを取らないので便利な物。
図面に戻る↑
      折りたたみ戸。押し、引きして開、閉する。V字型、W字型に折りたたまれる。
扉に比べ開、閉する時にスペースを取らない、約2分の1ですむ。
 浴室やクローゼット、大型の物入れ等に使用される場合が多い。
図面に戻る↑

  

 引き違い窓。左、右に開、閉する。
平面図では大きさ(高さ)は判らない。戸や扉も同様。現地に行って確かめるのが一番。
 ガラスにも注意したい。廊下側等の人目につき易いところは、擦りガラス(曇りガラス)が入っていれば覗かれる恐れは少ない。
図面に戻る↑
    引き違い戸。左、右に開、閉する。屋内であれば通常襖や障子が多い。木製の場合が殆んど。
 木は水分を含んでいるため時間が経つとくるいが出てくる。歪んだりして変形し、動きが悪くなる物が有る。窓でも書いたように現地で確かめなければ判らない。
図面に戻る↑
     壁。仕切り。二重の実線で表記される物も多い。
外側の壁の厚みは注意を払いたい。薄いと隣や外の音が入ってくる。詳しくは「賃貸読本」(賃貸住宅大家が薦める住まい部屋探し) 4.下見を参考にして下さい。
 木造では壁の少ないものには要注意。大きな地震の時は建物が倒壊する危険がある。壁は柱や梁を守る役目をしている。
図面に戻る↑

 

 柱。で表記される物も多い。木造や鉄骨造では壁の中に入っていて表記されない物もある。
 鉄筋コンクリートの建物の柱は意外と大きいもの。荷物を置いたりするのに制約を受ける場合がある。図面では凡その大きさと見ておいたほうが良い。
図面に戻る↑

面積(概略)の求め方

 2DK・3LDK等と部屋全体の大きさを表現することが有りますが、3LDKが2DKより大きいとは限りません。
 問題は全体の広さや各部屋の間取り(配置)が住む人にとって、適切なものになっているかということが大切なのです。大きく表示されていても縮尺の度合いが違えば大きく(広く)見えます。

 簡単な面積の求め方を左の図を使って説明します。
 畳1枚の大きさは約1.8m×0.9mです。
 和6畳(和室)には壁際に畳が2枚敷いてあり約3.6m
 洋6畳(洋室)となっているので畳換算で2枚と検討をつけます。
約3.6m×2=約7.2m
 和室に付いている押入は通常奥行き(幅)約0.9m約7.2m+約0.9m=約8.1m。横(間口)がおおよその見当がつきました。
同じ様に縦(奥行き)は畳3枚分。約5.4m約5.4m×約8.1m=約43.74uとなります。

 又次のような方法もあります。畳1枚の大きさは約1.8m×0.9mと先に書きましたが、約1.8mは尺貫法の一(いっけん・約1.82m)になります。一間の半分は半間(はんげん・約0.91m)。
 建築の世界では古い尺貫法をメートル法に換算しています。畳1枚が中途半端な約1.8m×0.9mの寸法になっているのは尺貫法で作っているからです。

 尺貫法で面積(概略)を求めると横(間口)は畳換算で4.5枚。縦(奥行き)は畳3枚分。4.5枚×3枚=13.5枚。13.5坪となります。一間×一間=一坪。一坪は約3.3uですから、13.5坪×約3.3u=約44.55uとなります。
 このような方法でおおよその面積が判ります。

ホーム | サイトマップ | 図面に戻る↑