「のらりくらりパリ」
〜版画とかいろいろ〜vol.3


やっとパリに慣れてきたかと思うと、また落ちて…通貨のように変動の激しい日々の中
我が家にネコがやってきました〜!
ということで今回は(今回も?)版画とは関係ない番外編です。

世の中はノエル一色。

11月くらいから街中ノエル(クリスマス)ムード一色です。
友達からメールで「シャンゼリゼとか奇麗でしょう?」と何度か聞かれたのですが、結局一度も見られませんでした。
でも家の近所のボロいカフェやフツウの道が奇麗に飾られてるのをみると、何となく楽しい。

←ウチの近所の11区区役所。がんばってます。
「ようこそ。」

ひったくりに遭って以来、さらに引きこもりがちだった私。
そんな我が家に1ヶ月だけネコがやってきました。
一時帰国する家族のネコさんを立候補して預かることに。

名前は「こむぎ」さん・女のコ。

我が家で以前飼っていたネコのように、気の小さそうなネコで、ウチに連れてこられたときも、しばらくはベットの下に潜り込み、全く顔を出しません…。

しばらく放っておくと、のそのそと家中の匂いチェックを始めたのでした。

ヤレヤレ…。
パリの初めての年越しを、私はこむぎさんと二人きりで過ごすことになりましたー。



飽きない毎日。

久しぶりのネコとの生活。
毎日アトリエから帰ると、どこかから「にゃーにゃー」と出てきてゴハンをあげて一緒に遊んでいると、もう真夜中です。
「た、楽しい…。」
自分が今何をしにパリまで来ているのか分からなくなるほどこむぎさんと遊ぶ毎日。

でも本当にうるさくなるのは明け方、4時頃。

最初はよそさまから預かったネコだから…と遠慮して、あまり怒ったりもしなかったのですが、本当に激しく走り回るので2日目の夜には怒りまくり…

あと深夜にトイレで用を足すのはやめてくださいって感じでした。(ベッドの足下がトイレだったので結構臭ってくるのです…)

人生で一番淋しい年越し。

お互いのペースが分かってきて、仲良く過ごす毎日。
ノエルも終わり、あとは年を越すのみ。
あまり外にも出ないし、大晦日もフツウにアトリエから帰ってきて、フツウにご飯食べてテレビ見てこむぎさんと過ごしました。
アパートのまわりではパーティーだらけだし、みんなでカウントダウンとかしてるし…さすがに淋しくなりました。

生まれて初めて年越しが淋しいと思いましたよ。。。

「私は自分で決めてここ(パリ)へ来た。
でもこむぎさんは、何だか分からず私の家に預けられたのだから、もっと淋しいんだよね…。」
と、いつもより軟らかいゴハン(固いドライフードより、柔らかい方が好きみたいだったので)をたくさんあげてみました。

私、かなり重傷でしょうか…。

とにかくこむぎさんのおかげでひとりぼっちではありませんでした。

余談ですが…年があけて2003年、一番最初に私が喋ったのは、1月1日の朝アトリエ行くメトロで隣に座っていた酔っぱらいのおじいさんです…。
きっと昨日の夜から騒いでいたんだろうなー。
私の顔をのぞき込んで「ボナネ〜(新年おめでとう)」と、かなりねばっこく、言ってきました。
小さく「ボナネ…」と答えると、なんだかちょっと可笑しくなりました。

そしてそして、また一人。

楽しかったこむぎさんとの日々も終わりです。
一時帰国していた皆さんが1月上旬に戻ってきました。予定の時間より少し遅くなって、「すみません〜」とのコトでしたが、「いやいや、もっとゆっくりでもヨカッタですよ」と思ってたのですが、さすがに言えず…。

小さな女の子がいる家族だったので、きっとこむぎさんとの再会を楽しみにしていたんだろうなーと思いきや、またしてもこむぎさん、ベットの下に潜り込み、なかなか帰ろうとしません。

でもようやくカゴに入れられて、帰っていく姿は大変つらかったです…。

なんだ、悲しいコトばかりじゃないか、パリ。


クリスマスが近づくと、こむぎさんと過ごした冬を思い出します…元気かなぁー。
このあと、スグに仲のよかった友達がパリに遊びに来たおかげで
すっかり元通りの楽しい生活に。

アトリエでも刷りリストに入れてもらえるようになり
自分の好きな作品に取りかかれるようになって
語学学校にも通い始めたりと、少しずつ行動範囲も広がり
またまた楽しく過ごせるようになる予感…。



つづく…。





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