のらりくらりパリ」
〜版画とかいろいろ〜vol.1


版画を続けて5年くらいたったころ、「版画だけ制作する毎日を送ってみたい。」と思いたつ。
せっかく集中して制作するなら日本以外でやってみたい。
「版画と言ったらどこ? ニューヨーク? パリ?」
思い立っても情報は乏しく、一人暮らしのわたしは資金も乏しく、もちろん語学力も乏しく…。

そんなわけで、そこからさらに構想・準備期間約5年。
2002年秋、やっとの思いで渡仏しました。

はじめは心細い毎日で、行動範囲も狭かった。

初日はスーパー、翌日はメトロ…徐々に行動範囲を広げるけれど、滞在関係の色々面倒な手続きを1日に1つこなすのが精一杯。
一週間経ってもアトリエに行けず…。

準備期間に学校で行って習ったフランス語はボロボロ。
でも近所のタバコ屋でテレフォンカードを買うのは上手になりました。
「あんなにいろいろ準備してきたのに、こんなに疲れるものなんだー。」

少々ストレスがたまり気味で、メトロで日本食材店まで行って、一個4ユーロ(その時で500円くらい?)の高級どら焼きを発作的に買ってしまったりした。

しばらくして「そうか、版画しに来たんだ。」と思い出し、何とかアトリエへ行きはじめたのでした。

アトリエ初日。

緊張の瞬間。
アトリエに入ったときのキモチは今でも忘れない。
プレス機の古さに感動。
久しぶりのグランド(版画で使う薬品)の匂いに感動。
見たことのない刷りの技法(一版多色刷)に感動。
流ちょうなフランス語を話すみなさんに感動。

久しぶりの日本語に感動。
そしてこれからの生活にドキドキ。


つづく…。





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