淡々としていなくもない日常>>遍路日記目次>>03月31日

03月31日

79天皇寺→80国分寺→81白峰寺→82根香寺→百々家(香川県高松市鬼無町)30km


抜け出せない人たち

国分寺から白峰寺、根香寺への道は山道だった。水はけが悪いのか、ぬかるみだらけだった。足場になりそうでならない岩もごろごろしている。滑って転んで尻餅をついた。

しばらく、日曜日の山歩きを楽しんでいるという男性と一緒に歩いた。白峰寺門前で絵を描いていた人の話を聞いた。前日の日記に出てきた男性とは別人である。48歳にしてもうすることがなくて早く行き倒れになりたい、と言っていたのだそうだ。遍路は一周するとまたスタートに戻れてしまう。抜け出せない人が出てくるのはそれゆえだろうか。

遍路はあくまで非日常であるべきだとわたしは思う。さまざまな事情で日常の世界に戻ることができない人以外は、どこかでけりをつけて出て行かねばならないはずだ。たとえ遍路の中のほうが幸せであったとしても、戻らねばならないし、戻ってはじめて完了するものではないだろうか。


前の日へ次の日へ

淡々としていなくもない日常>>遍路日記目次>>03月31日