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03月22日

門田屋→44太宝寺→46浄瑠璃寺→47八坂寺→長珍屋(愛媛県松山市)30km


しんどい!

朝からずっと雨だった。寒かった。身体中がだるい。

ばててしかもうんざりしてきて、そうだ、昼ご飯はラーメンだ、と思いつき、ちょっと元気になった。ところがこれが準備中。ならば、喫茶店でランチを食べよう、と思うも、これまた準備中。またもや、昼ご飯はカロリーメイト。カロリーメイトなんてもう見たくない。

今日は延々と、上り坂の国道を歩く。身体はしんどいし右のむこうずねのあたりがピキ、って感じで痛くなってきて、半ば自暴自棄で般若心経を唱えながら歩いていた。歩行者のいないエリアだからこその、行動である。歌を歌いながら歩くのも悪くないけれど、般若心経のほうがリズムがとりやすい。間違えないようにと思うから気もまぎれる。しかし。自らの姿をかえりみると、たいへん怪しい。

三坂峠では、思わず餅と蒸しまんじゅうを両方買ってしまった。よっぽど疲れてたんだなあ。

太宝寺正面より

44太宝寺は、荘厳な、という形容詞がぴったりくるような寺だった。久万の町からさほど離れてはいないのに、深山幽谷の趣がある。本当にがけの上に作られていた岩屋寺よりもある意味、山深い感じがした。断崖絶壁ファンを自称してきたけれど、樹も悪くないなあと、思うようになった。

寺を囲む、まっすぐな大木たちのためであろうか。笠をかぶったまま見上げると、木のてっぺんまでは視線が届かない。上に行くほど幹は細くなり、てっぺんが見えないだけにずっとずっと上のほうまで、樹が伸びているように見える。見える範囲にはあまり葉がないけれど、それが返って林の中、という感じがしてよい。

今日は霧雨がずっと降っていたせいか、薄暗くて、ますます山深く感じられた。山門の前に立つと、雨の音しか聞こえなくなった。


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