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03月18日

旭屋→41龍光寺→民宿稲荷(愛媛県北宇和郡三間町)40km


稲荷山はやっぱり神社

朝6時からひたすら歩いて、何とか5時前に41龍光寺についた。気が抜けてベンチに座り込んだ。

この寺の山号(寺のある山の名前。山じゃなくてもついているけど)は、稲荷山という。稲荷といえば五穀を司る神として信仰された宇賀御魂命(うかのみたまのみこと)のこと、もしくは狐のことだ。一般的には、神社の名前である。

着いてみると鳥居があった。石段が延びている。やっぱり、どう考えても神社だ。階段のいちばん上が神社である。寺は、というと、階段の踊り場に、おまけのように設けられている。神社が本体ということか。

あとで解説を見ると、「稲荷宮がもとの札所。明治初年の神仏分離令により、新しく本堂を建立、本尊をまつる」とあった。でも弘法大師の開いた寺である。神仏習合とはこのことか、と思った。

寄付だと思って

今日の宿はいまいちどころかハズレだった。

料理の味がいまいちでもどう考えても食べきれなくても建物が古くても私の部屋が食堂兼用でも、それは別にかまわない。でも、ストーブの火を小さくするなら一言言ってほしいし黙ってご飯並べて何も言わずに仏前に座って手を合わせられてもちょっと困るし何よりふすまの外で話し声に聞き耳を立てるのだけは勘弁してほしい。

なんてことを思いつつ、同宿のおばさんがあまりに文句たらたらなので、私はなだめる側にまわっていた。かわいそうになってきた。人のふり見て我がふり直せ。私もそういうときがしばしばある。反省。

ふと仏壇に目をやると、「身体障害者への募金をお願いします」とあった。あ、あの娘さん、と、ピンと来た。これは寄付だと、思うことにしよう、そう決めた。「かわいそうだから」まあ許そう、そんな態度はあんまり好きじゃない。けど、このたびは許してもらおう。


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