ご復活 おめでとうございます

       カトリック松山教会・担当司祭
        ルイス・グティエレス神父
 『あなた方は、キリストと共に復活させられたのですから、上にあるものを求めなさい…。上にあるものに心を留め、地上のものに心を惹かれないようにしなさい。あなた方は死んだのであって、あなた方の命は、キリストとともに神のうちに隠されているのです』。
 今の世の中、各自の個性が尊重され、多様化しているように見えるときがあります。果たして本当にそうなのでしょうか。たまに「ほかの人たちは…なのに、どうしてあなたは…なのですか」とか、「そこはひとつ皆に付き合って」などの発言に出会ったことがあります。
 そこには、協調性、画一性を強調するあまり、異質なものを受け入れることをせず、排除する傾向が示されているのではないでしょうか。
 私たちキリストを信じる者たちにとっても、世の習いに従わなくてはならない場合もあるでしょう。しかし、それに対して無批判に、盲目的に従ってはいけないと思います。

  私たちの信じている信仰に照らして判断すべきでしょう。今、社会の中でキリストを信じる者であることを表明するのに、テレ≠竰pずかしさを感じるときがあります。
 しかし、譲ることのできないときは、十分に論議を尽くし、自らの価値観(キリストの心)を主張すべきでしょう。
 『新しいぶどう酒』とは今の私にとって、『人々との深い関わりの中に生きなさい』というイエスの声が聞こえて来ます。
 『わたしがあなた方を愛したように、互いに愛し合いなさい』というみ言葉が、繰り返し私の心の中に注ぎ込まれて来ます。
 私の『新しい皮袋』は、とても小さいように思います。イエスの望まれることが入りきらないのです。そして残念なことに『古い皮袋』も、しっかり持っています。
 私の中にある自尊心、頑固、虚栄心、自己中心主義、形式主義、世間体を重んじる心…などがそれです。
 せっかくイエスから新しい命、新しいぶどう酒をもらったのに、それを自分に生かし切れていません。教会で修道院で、本当の自分の行き方を表すことが十分にできていないと思います。
 世間の目を気にして、いただいた恵みを薄めたり弱めたりしているのです。自分を守るために、古いぶどう酒をまだしっかり持っているのです。
 「主よ、1日も早く私の持っている古い皮袋を捨てて、新しい皮袋に新しいぶどう酒をいっぱい注ぎ込むことができる力を与えてください」。