「ミサ典礼書の総則」に基づく変更    心の琴線に触れるミサ

       カトリック松山教会・担当司祭
        ルイス・グティエレス神父

新しい『ミサ総則』変更箇所の留意事項

〈特に信者に関係する主な部分〉

【沈黙について】
祭儀そのものの前にも、聖なる行為が敬虔にかつ正しく行われるためにすべてが整えられるよう、教会堂、祭具室(香部屋)、準備室とそれに隣接する場所では、沈黙が正しく守られなければならない。

【ことばの典礼における沈黙】
この沈黙は、たとえば、ことばの典礼が始まる前、第1朗読と第2朗読の後、そして説教が終わって適宜とることができる。
*…日本では、(第1)朗読の後、一同はしばらく沈黙のうちに神のことばを味わう。
*…(第2朗読の後)、日本では、一同はしばらく沈黙のうちに神のことばを味わう。
【注】松山教会では『ミサ総則』(暫定版)に従い、第1と第2朗読の最後に、朗読者が「神のみことば」と告げ、信者(会衆)が「神に感謝」と応唱していますが、待降節第1主日からそれをやめて、朗読の後、そのましばらく沈黙し、みことばを心深く味わいましょう。

【聖別のとき】
日本では、聖別のとき、信者(会衆)は立ったまま手を合わせ、聖別の後、司祭ならびに助祭とともに深く礼をしなければならない。
同一の祭儀において動作と姿勢の統一を得るために、信者は、ミサ典礼書に定められたことに則って、助祭、信徒の奉仕者、あるいは司祭が述べる指示に従うようにする。    

 主日を中心として私たちが招かれ、あずかるミサは「教会活動が目指す頂点」であり「教会のあらゆる力が流れ出る源泉」(典礼憲章7・10)だと強調されています。そのミサの進行を整え、正しく解説し、導いてくれるのが『ローマ・ミサ典礼書の総則』(以下、ミサ総則)です。
 この6月15日、「新しい『ミサ総則』に基づく変更箇所」を綴った小冊子が日本カトリック中央協議会から発行されました。私たちの教会でも配布しましたが、冊数に限りがあり、十分に行き渡っていないと思われます。

 実はこの『ミサ総則』と直接関係のある「ミサの式次第」について、典礼秘跡省からまだ正式な認証が得られていない、とのことです。
 しかしながら、日本カトリック司教協議会は、今年2月の臨時司教総会で、先に認証された改訂訳の中で、早期に実施しても大きな混乱を招かないとみられる変更箇所については、早めに慣れておくことが望ましいと判断。変更箇所を今年11月29日(待降節第1主日)から日本の教会で実施するよう認可しました。
 新たに実施するのは、主にミサ全体に関連する規則と、原則として司式司祭と共同司式司祭に関する姿勢・動作・ことば使いの変更に伴う適応が中心です。助祭、奉仕者(侍者)を含めて内陣に関わるところが多く、信者(会衆)は、変更部分にそれほど気付かないかも知れません。

 典礼に参加する一つの要素として位置付けられているのが「沈黙」です。守るべき沈黙は、行動的参加としての「聖なる沈黙」(典礼憲章30)と呼ばれ、祭儀のどの部分で沈黙が重要か、それぞれの場で目的や意味合いが異なります。私たちの教会でも「沈黙」には気を配って来ました。ミサが始まる前と、ミサの中では@回心の祈りに続く祈願への招きの後、沈黙して良心と向き合うA朗読、説教の後、聴いたことばを短く黙想するB拝領後は沈黙して、心深く神を賛美する―こと。それらがきちんと守れるよう求められています。
 その他信者に関わる細部の変更箇所として、典礼委員には祭壇の装飾や司祭の祭服などを含む「ミサの準備」、オルガンなど楽器使用に関係するところ、侍者は司式司祭の動きに対応して内陣での姿勢・動作が伴います。それぞれの奉仕者の間で事前に読み深め、確認し合ってほしいと思います。
 生き生きとして「心の琴線に触れるミサ」が私たちの目指すところです。そのためには司式司祭・共同司式司祭と信者が「キリストの愛によって、強くひとつに結ばれること」から始まります。一人一人が意識的、行動的に参加して、豊かな実りを得られるよう心して励みましょう。