semi scratch 1/144
ドイツではすでに実戦投入されていた赤外線暗視装置
技術革新と戦争の皮肉な関係



 大戦も末期になるといよいよドイツのメカオタクっぷりが爆発し、様々なとんでも兵器が登場しました。今回はその中でも有名な赤外線暗視装置搭載のスダコ251/20、ウーフーを1/144で作ってみました。

 ベースにしたのはアーマーモデリング誌におまけでついていたパックワーゲンのキット。基本的な251の部分はよくできた内容ですので、工作の中心は赤外線の投光器や暗視装置、その他室内の諸々のスクラッチということになります。

 ところでこのウーフーには車両個体差が随分あるようですね。特定の車両を再現する根性はわたしにはないので、大雑把に「ウーフーってこんなカンジ」っていう「ゆるモケ」です。ま、今回に限った話ではないですがね。

 まず内装はレイアウトが全然違うのでほぼ全て作り直しました。ディテールは完全再現というよりは雰囲気重視。投光器があればそっちに目がいきますし(笑)。
 あんこもたっぷり、の図。真ん中あたりのおっきいのは発電機です。コクピットも雰囲気だけディテールアップ。
 こうしたチマチマした作業は大好きなんですが、うっかり集中しすぎると寝るのも忘れて没頭してしまうので要注意です。いつまでもそんなに若くないんだから...

 今回のまさに目玉、投光器です。プラ板、プラ棒、伸ばしランナー、真鍮線でスクラッチしました。寸法は車体の大きさから割り出しましたが、若干小さめだったかもしれません。ディテールはほかのモデラーさんの作品なども参考にして、浮いた配線以外は盛り込めるだけ盛り込んでやろーと欲張って作りました。コレを作りたくってウーフーにしたようなモンですから。完成後には軽い「燃え尽き症候群」に(笑)。





 車体の上下はインテリアの塗装が終わってから接着。外装のディテールアップもウーフー特有の装備が中心です。どれもやっぱりプラ板と伸ばしランナーを使用。投光器のゴチャゴチャとの対比ということもあって、エクステリアはあっさり目。

 塗装はタミヤアクリルの単色迷彩。ドライブラシは危険なのでエナメルの暗色で陰影の描き込みとスミ入れで立体感と表情をつけて完成です。

 このウーフーはいろいろな意味でわたしなりの1/144モケモケのひとつの終着点的な、満足度のとても高い作品になりました。

(2010年5月完成)

 車体ではフェンダーの形状や前面装甲に手を入れてます。運転席の前と上は内装を作る関係でプラ板で作り替えました。足周りなどは全くの素組みです。