Esci 1/72
M13/40に75mm砲を載っけたイタリア戦車の代表格、M40-75/18
セモベンテとは自走砲のことです



 比較的マイナーなイタリア戦車の中では1番人気といってもいーでしょーね、セモベンテ。ミニスケールではキットが少なくエッシーのものが定番となっていますが、これがまたパーツの合いが悪いことで妙に有名。

 箱を開けてパーツを見た限りは、作り慣れたエッシーらしいモールドで印象は悪くないんですが...さすがに古いキットなのでバリやヒケは多いです。

 あまり余計なことは考えずにとりあえず仮組みしてみると、たしかに戦闘室を普通に組むと車体やフェンダーとの合いに問題があるよーです。ただそもそもそれ以前にプロポーションがイマイチですね。低いシルエットが特徴とはいえ戦闘室前方が低すぎるのと、主砲の取り付け位置のオフセットが右すぎるとゆーあたりをソレっぽく直してやります。
 合いの悪さは思っていたほどではなかったのですが、いかんせんこの戦闘室ではちと格好悪い。へなちょこななりになんとかしたいと思うのが人情とゆーものです。
 かなりイメージに近づいてきました。戦闘室側面の形を見ていただくと変わりっぷりが分かりやすいかと。このあと、楽しー楽しーリベット貼りがわたしを待っているわけです(笑)。

 戦闘室はプラ板で約1mm、前方が高くなるよーにくさびを入れ、ほかの装甲面もそれに合わせて修正しました。目安は前面装甲がほぼ垂直、側面装甲の上辺がほぼ水平。「ほぼ」ってところがミソです。

 主砲の取り付け穴は一度塞いで開け直しました。もともと固定にするつもりでしたので可動ギミックは完全に無視して、砲身や防盾もプラ材から作り直し。

 戦闘室関連ではこのほか、上面のモールドはほとんどあきらめて削りとり、各面をきちんと平面に仕上げてから作り直します。ヒケてたりモールドの周辺が凹んでいたりで結構歪んでます。

 車体前方と機関室あたりのモールドは、ちょっとエッジがぬるい気もしますがわりと良くできてます。個人的な好みで吸気口のルーバーだけは、横なのを縦に変更しました。そのあたりの仕様の考証はしてません。

 戦闘室とならんで実は大問題なのが足周りでして、このセモベンテの作業が長い間中断したのもこのあたりに原因が。

 転輪とサスペンションは一体成形ですが、アームが華奢でイメージと違うのですね。、分解・切った貼った・盛った削ったを経て作ったモノを複製しました。初めての複製のわりにまぁまぁですが、原型の仕上げが粗かったよーであとが大変でした。微妙にキットのテイストを残しつつ(妥協ともいーます)ほぼ目指した雰囲気にはなったかな。生憎、資料的価値はありません。

 フェンダーは車体前方部との隙間をプラ板で埋めつつ、前縁部の形状がM40っぽくないのも直しました。また、どーも車体前方のアールのついた装甲の下側が引っ込みすぎててヘンなことにこの段階で今更のよーに気づいてしまい、泣きながら修正しました。
 エッシーのキットは足周りに難があることが多いので頑張りどころです。とはいえサスはちょっとだけいじるつもりが大改造に...今回もハッチを全部閉じてしまったので、ココが唯一のメカっぽい見せ場。
 せっかく凝った履帯にしたんだからハーフフェンダーにすればよかったかも。こーして見ると足周りが気持ち大きめですが、もーここまできたら直す気はしませんね。砲身はちょっとだけ短く太くしてみました。

 足周りのもーひとりの問題児が履帯くんです。あっさりしたモールドの、エッシー伝統の硬くて厚くて接着できない履帯がついてます。今回はコレをなんとかできんもんかと試行錯誤、アレやコレやと加工してブリブリと複製を繰り返し、どーにかソレっぽい履帯ができました。詳細についてはまたの機会に。

 このほか足周り関連では、上部転輪が1列しかないので内側のも作ったり、起動輪の幅を広げてちょっと整形したり。誘導輪は放射状についているモールドを細く削ってハブキャップにディテールを追加しました。

 この戦車のチャームポイントのひとつが75mm砲のマズルブレーキ。キットではかなりダルいモールドが申し訳程度につけてあるだけで、やっぱりコレでは雰囲気が出ないので自作しました。いろいろ試したのですが、今回は整形したプラ棒にエッチングの丸穴メッシュを貼りつける方法で再現。
仕上がると
こんなカンジ


 あとはジャッキやらライトやらを少し手を加えつつ装着。削ったディテールも再現していきます。フックや手すり類は真鍮線で、工具の固定具はプラ板をソレっぽく加工。排気口はモールドがないのでプラ板で。予備転輪は変なテーパーがついてるのでパテで直して1組だけつけました。

 キットでは戦闘室上面にリベットが派手につけてありますが実車写真ではほとんど見えないので、かなりあっさり味に仕上げてます。面倒だったからではないですよ。いや、ホント。

 で、今回はサーフェイサーを使ってます。ディテールを確認するためなのはもちろん、プラとレジンの表面の状態をそろえる意味でも吹いてあります。使い慣れないエアブラシを使ったのでちょっと粒子が粗くなってしまいました。ぷふぅ。

 
 サフって仕上げの確認中。梨地になってしまったところはペーパーで直してあります。色塗ってから履帯つけるべきだったかなぁ、とちょっと後悔。まぁ面倒くさいけどなんとかなるでしょ。
 当初はかなりコントラストの弱いドライブラシ仕上げでしたがその後再塗装。リアルな、とゆーよりは模型として見栄えの良い塗装を目指しております。なので汚しもほとんどナシよん。

 塗装はタミヤアクリルで、まずデザートイエロー系で下塗りをし、白を混ぜたものでドライブラシ。しつこくドライブラシ。ポンコツっぽさを表現したくて、わざとムラにしてみました。履帯とタイヤのラバーはグレー系で塗り分けてから、車体色で軽くドライブラシ。あとはハイライトを入れたら茶系のエナメルで墨入れしてさらに細部を塗り分けてできあがりです。

 いやぁ、やっと完成です。途中で中断したとはいえ、結局1年以上かかってしまいました。まぁそれだけ思い入れの強い車両だとゆーことなんですが、完成させてみれば自己満足度はそーとー高いモノになりました。でももーおなかいっぱい。しらばくイタリアンはいーです。

(2005年12月完成)