RPM 1/72
あくまで基本が普通車なので走破性が低く短命でしたが
ポーランド侵攻の頃までは第一線の「はたらくくるま」でした。




 今回製作したのはKfz.14装甲無線車といーます。第二次大戦最初期に運用された通信車で、アドラー社製の普通乗用車をベースに装甲で囲い、フレームアンテナと無線機を設けただけの「急場しのぎ」の車両でした。同様の車体に機銃のみの簡単な武装をしたKfz.13とともに偵察任務にあたっていました。

 キットはポーランドのRPM社製。以前製作したFT17と比べると格段にキットの質は向上していますが、プラが肉厚で表面処理が雑なのは相変わらず。今回は細かいことは抜きにして、各パーツを薄く・細く加工することで軽車両らしさの演出を目指しました。
 
 まずは「薄々」。装甲を薄くするのはもちろんのこと、クラッペやボンネット側面のハッチ、ナンバープレート、雑具箱のフタ、戦闘室内の棚、無線機のテーブル、ラジエターキャップの上のエンブレムまで薄く削ることで、全体の印象をシャープに整えてあります。
 今までインジェクションキットがなかったKfz.13/14ですが、なぜか同時期にACE社からもリリースされました。大戦初期ネタとしてはとても嬉しーアイテムのひとつです。
 とくに資料もなかったんで、ひたすら丁寧に組みました。キットの素性は良いので、あんまり派手なことをしなくてもこの仕上がり。アンテナの配線や方向指示器くらい追加すれば良かったかな?

 薄々とならんで重要なのが「細々」。印象的な大型アンテナは丁寧に細く削ってみましたが、も少し細くできればベターでしたね。このほかサーチライトのレールやハンドルなども同様に加工。車体右にある工具箱の取っ手なんかも忘れずに。アンテナの支柱は伸ばしランナーで作りなおし、車幅灯は真鍮線に瞬間接着剤で先っぽに玉を作って再現しました。
 
 塗装はタミヤアクリルの筆塗りで、前回の3突Dと同様の明るめのジャーマングレーです。ある程度組んだ段階で基本塗装をドライブラシで済ませてしまい、追加工作したパーツにはドライブラシで使った明色を塗ったあと、エナメルでスミイレを施してトーンをそろえてます。相変わらずのマーキングなし・汚しなしであっさり完成です。

 このキットは全体によく車両の特徴を捉えていて雰囲気がいーですね。お薦めです。とってもキュートな装甲車でした。

(2008年5月完成)