PST 1/72
わたし的WWII最強AFV
アンバランスなのになぜか格好いい不思議



 普段は軽戦車だの軽車両だのとちっちゃいのばっかり作ってるわたしもコレだけは別格で大好きなJSU-152です。今回はこの1943年生産の、極初期型とも呼べるようなJSU-152の再現を試みました。


 使用したのはPSTのキット。箱を開けての第一印象が「マーブル模様のプラ」と東欧キットらしい「バリ・型ズレ・とろけパーツに適当ディテール満載」という、まずは買ったことを軽く後悔させられる内容なんですが、スタート地点が低いので、手を入れただけどんどん良くなる楽しいキットです(笑)。


 車体はなんだかんだでやっぱりほとんどのディテールを直してしましました。機関室のルーバーやメッシュの工作は効果が大きいのでお薦めです。難しそうに思われるかもしれませんが、ソ連の戦車なんで実車の造りもそれほど精度が良くないことを思えば気が楽です(笑)。合わせて、極初期に見られるJS-1車台の特徴もところどころに追加しております。

 エンジンデッキを大人げなくディテールアップしてるの図。装甲面の造りはカッチリしているので作業しやすいように思います。エンジン点検ハッチのふくらみのラインが拘りポイント。
 ただでさえ戦車模型作ってて一番嫌いな作業が転輪の整形(同じことの繰り返し)なわたしにしてはよく頑張りました。毎日数個づつ作ったので、仕上がりを見るとその日の体調がわかります。

 転輪は他社にも気に入ったモノがなく、地道に削り込んだりリブを追加したりして使用しました。多少デキにばらつきがあるのはご愛敬ってことで。転輪といえばサスアームと車体の間が抜けてないのも地道に削り込んで抜いてあります。

 起動輪と上部転輪、履帯はトランペッターのJS-3のモノを加工・流用しています。履帯は厳密には別モノなんですが、そんなの気にならないくらい良くできてます。一方で起動輪にはかなり手を加えてご覧のような仕上がり。



 戦闘室正面はやはり一番印象を左右する部分なので、とくに防盾や砲耳カバーの形状を中心にかなり手を入れました。曲面は写真や図面ではなかなか形状を捉えづらく、試行錯誤の繰り返しでした。モデラーの個性の出しどころですね。

 この車両の特徴にもなっている榴弾砲のマズルブレーキは、実はコレをやってみたくて152を作ったようなモンでして、一番最初にプラ板からこさえました。意外となんとかなるモンです。



 例によってソ連の戦車ですから生産時期などでいろいろとバリエーションがあります。防盾あたりにも差異が認められるので、複数の車輌を参考にするとてんやわんやになります。
 戦闘室側面のツルハシやスコップは極初期にはなかったらしいのですが、ないと画的に淋しいのでつけちゃいました。つけるならつけるで、スコップの位置なんかにもいろいろとバリエーションがあって悩むんですがね(笑)。


 あとはひたすらちまちまとディテールを修正・追加。ほとんどプラ板・プラ棒・伸ばしランナーでできてます。鋳造肌や溶接痕の再現は普段はあまりやらないのですが、さすがに無視できない印象的な表情なので各所に施しました。それでもかなり控えめではあります。

 そしてさらに控えめな塗装(爆)。タミヤアクリルの筆塗りにエナメルのスミ入れ。面が広いと塗装が大変ね(笑)。「コレが連邦の新型か」的できたてホヤホヤ仕様(笑)で、パステルでほんの少しの埃汚れをつけてできあがりです。

 今回はあ〜るさんのところのJS-2祭参加という機会に恵まれて、普段まず作らない重自走砲を完成させられました。短期集中で作ったわりに思いついたことはほとんど盛り込めたので大満足です♪

(2010年10月完成)