Komintern(MGD) 1/72
軍用とゆーよりは汎用性の高いトラックです
戦時中にはいろいろに改造されて運用されました


 GAZ-AAトラックとはアメリカのフォードAタイプをソ連でライセンス生産したモノなんだそーですが、本家よりもこちらのほーがミリタリーな人には有名かもしれませんね。ZISトラックとならんでソ連の泥田んぼ?には欠かせない車両です。

 今回はウクライナのコミンテルン製キットを使用。手をつけるまではわたし自身がソフトスキンにはそれほど興味がないと思っていたので「サクサクッ」と作って戦車の脇役に...なんて考えていたのですが、作り始めたら面白くなっちゃってさぁ大変(笑)。

 ちなみにACEから出ているGAZ-AA系列のキットはこの金型にエッチングなどのオマケがついたモノで、一方ユニモデルとミリタリーホイールズはそれぞれオリジナル。どれがデキがいーかは好みが分かれるといーますか...どれも微妙(笑)。
 まず気になるのがフェンダーです。全体に形状がプクッと丸くて大きいのと後ろのステップへのつながりが不自然なのを直して薄々攻撃。ステップとキャビンの間が抜けてるのもプラ板で改修してあります。
 トラックとはいってもホイールベースも短く、コンパクトな車体です。荷台の広さは軽トラ並みかな。オリジナルのフォードAタイプにはロードスター・セダン・トラックなどのバリエーションがありました。

 このキットで一番の問題児はフェンダーでしょうか。上の写真で分かるかな?ここをイメージどーりにできれば、他の部分にはそんなに大袈裟な手術は必要ないでしょー。エポパテで裏打ちしておいて思いどーりになるまで整形しました。

 キャビンは屋根のひさし部分の形状を直したり、ドアの窓枠を大きく広げるなどちょこちょこっとした改修をしてますが、全体によくできてます。前後の窓ガラスは透明プラ板で。内装はハンドルを細く削り込んだ以外はそれほど手を入れてません。

 このキットには気休めくらいにエンジンがついてますが、どーせほとんど見えなくなりますから手は加えてません。排気管と前輪のフレームやサスは雰囲気で加工。前後輪の内側にはブレーキをそれっぽく追加しました。

 このキットの荷台、モールドはシャープでフック類もちゃんと再現されていてなかなかいーのですが、なぜか前後にかなり長い。底面は前端で詰め、側面は金具の際で切って詰めました。金具の位置もホントはちょっとおかしーんですが、このへんは気にしないことに。

 荷台を載せている桁は高さがありすぎて、横から見たときに間が抜けてしまうので削って低くしました。形状も改修しております。桁をフレームに固定している金具は伸ばしランナーで。

 トラックの隠れた見せ場・シャシー下面はドライブシャフトやデフなどをそれっぽく作ってみましたが、案の定組み上がるとぜーんぜん見えません。いーんです、自己満足ですから。フレームは抜きテーパーを直して予備タイヤ用金具を追加したくらいですかね。
 上から見るだけならそれほどメカっぽい見せ場のないトラックは、シャシーを作り込むとそれだけでも雰囲気が盛り上がります。よく見ないと分からないんですけど、いわゆるチラリズムってヤツですか。
 これで塗装直前の状態。ポンコツっぽさの演出の狙いで荷台を少し左前に傾けて固定してます。いずれこの荷台になにか荷物を載せてやりたいなぁ。

 あとは細かいパーツを写真を参考にくっつけていきます。ヘッドライトは大きめにヒートプレスで自作、ヘッドライトのフレームは伸ばしランナー、バンパーはキットパーツを薄々攻撃、取りつけアームはプラシート。このほかACEのキットについてるエッチングから運転席の計器板とフロントガラスの窓枠、尾灯なんかを拝借。バックミラーは省略。

 塗装はサフのあといつものタミヤアクリルです。今回は珍しくエアブラシで基本塗装までおこない、あまりハードなドライブラシは施しておりません。荷台の木部は少し色味を変えて筆塗り。その後全体にエナメルで墨入れ、汚しはナシ、で、完成。

 トラックも作ってみるとなかなか面白いものですね。この車両はいかにも軍用、ってカンジがないので余計に普段と違った感覚で作ることができました。

(2007年5月完成)