Esci 1/72
ドイツらしー傾斜装甲の甲殻類系ハーフトラック
雑魚キャラ好きの本領発揮です



 走破性の高い兵士輸送車の必要から誕生したのがSd.Kfz.250です。使い勝手がよかったよーで、さまざまなバリエーションが作られました。この250には装甲の大きく異なる初期型と後期型があり、どちらも捨て難い味のあるデザインなのですが、今回は傾斜装甲が印象的な初期型を作ります。

 キットはエッシーの不朽の迷作。全体としてもーひとつメリハリがないとゆーかなんとゆーか、ヌルいです。戦闘室内は気休めにもなりません。足回りの造型もあまり似ていません。それでも1/72のインジェクションキットとしては唯一のモノなので贅沢はいえないのです。

 ちなみにこの「Sd.Kfz.」ってーのは、ドイツ軍で制式化された特殊車両(戦車や装甲車、輸送車など)であることを示したもので、そのすべてに番号がつけられています。日本での俗称は「スダコ」、他人事とは思えません。
 なんだかイマイチ迫力に欠けるプロポーション。もーちょっとグラマーなほーがわたしの好みなので、メリハリボディーを目指します。ちなみに後期型はマッチョだと思います。
 気がつけばすでにボンネット上のモールドしか残ってませんね。戦闘室はゴチャゴチャっと作り込むのも楽しいのですが、今回は要素を絞ってシンプルに、かつ雰囲気が出るよう心懸けました。

 車体はまず装甲面の角度を修正しつつプロポーションを整えるところから。かなり湾曲している側面は角度に気をつけながら平面になるよーに削り、プラ板でボリュームを調整。クラッペはどーせ形状もヘンなので削ってプラ板で作り直し。また、ボンネットが長いので前をカットしてあります。
 
 今回はオープンカーなので内装も雰囲気だけ再現。床はキットの取り付け位置ではそーとー上げ底になってしまうので、車体内部を整形したあとプラ板でそれっぽく。コレでも実はまだけっこー上げ底ですが。ドライバーの足元や変速機あたりは結構省略したのですが、実はここらへんって完成後でもよく見えちゃいます、エヘ。座席や無線機などはハセガワの251からいただいてきて、あとはジャンクとプラ材です。

 フェンダーは接着面を加工して位置を上げ、幅もかなり詰めてあります。フチのリブは省略。雑具箱はプラ板で作り、マフラーケースのディテールもプラ板などでシャキッと直しました。

 今回もキモは足周りです。前輪はハセガワの251のをベースに一回り小さくし、エポパテなどで加工。起動輪はモールドを落としてからプラ板で作りなおしました。
転輪&誘導輪はキットのモノを整形し、径を大きくしてあります。で、これらをすべて複製して使用。

 前輪はサスやらステアリングやらをプラ材でテキトーにでっち上げて、大袈裟なくらいのキャンバー角をつけて固定。案外よく見えるところなのでそれなりに頑張っております。転輪類はプラ棒と金属線で位置決め・固定しました。どーせ完成してしまえば見えませんから、このあたりはわりといー加減です。
 転輪はちゃんと千鳥にしたんですが、履帯のセンターガイドを通す余裕がなくなってしまい、ガイドは削ってあります。履帯を履かせてから前輪の高さを決めました。
 見れば見るほどキットは「芯」にしかなってませんね。キットの味わいを生かしたモデリングってのがホントは好きなんですけど...信じてもらえないでしょーな(苦笑)。

 手持ちの履帯がエッシー伝統のベルト式で途方に暮れていたところ、こじこじさんにインジェクション式を譲っていただきまして、若干の修正でかなりカッチョエー履帯になりました。下側にくる履帯は接地面を削って平面にしています。突起部分は地面に埋まってしまうはず、とゆー理屈ですが、ミニスケにありがちな腰高感も若干軽減できます。

 工具類その他の装備はジャンクパーツを中心にプラ材などで作り、わりとオーソドックスにレイアウトしています。どれもあまり細かいことを気にせず、雰囲気でディテールアップ(ときにはダウン)。ヘッドライトは気に入った大きさやカタチのモノがなく、久々にヒートプレスなんてしてみました。実はけっこー大きめです。後部機銃架はなんとなく省略。

 塗装はサーフェイサー後にタミヤアクリル。埃っぽさの演出のつもりで、サーフェイサーでほんの少し粒子を粗くしてみましたが、果たして効果はあったのでしょーか?

 今回塗装をしていて痛感したのは、塗装を見越した工作の必要性ですね。内装やサスペンションの塗装はあとからではなかなか大変でした。塗りながら組む手法も今後は取り入れていきたいです。

 で最後に、椰子の木マークなんかをエナメルで描き込んで完成です!うまく250のイメージをディフォルメできたんぢゃないかなぁと自画自賛。苦労した甲斐がありました。

 今回はDAKコンとゆー機会に恵まれて、いつも以上に楽しくモデリングできました。いろいろ勉強にもなりましたし。こじこじさんをはじめみなさんに感謝感謝です。

(2006年5月完成)
 内装は一段暗く塗ってごまかし...もとい、奥行き感を強調しております。内装の色は悩んだ末にサンド系に。マーキングは十数年ぶりで描きましたが、やっぱりあるとデザイン的に締まりますね。