女らしさ、男らしさをこえて

[お話(つづき)]
いろいろな文化の中には、よび方がちがいますが形はスカートというものはたくさんあります。ファッションの世界では、男性用スカートもつくられています。
日本ではまだ少ないのですが、ふだんスカートをはいている男性がいます。みなさんはどう思いますか。
男の人が化粧をしたりスカートをはいたりすることが変だと思うのは、どうしてなのでしょう。
テレビや街を歩いている人を見ると、ピアスやイヤリングをつけた男性がいます。また、短髪(たんぱつ)やスキンヘッドの女性も見かけます。このようにファッションの上ではジェンダーが関係なくなってきました。女性も男性もさまざまな服が着られるようになり、女物や男物ではなく、「女も男も関係ない服装」を自由に選べるようになったのです。

若い人たち
(c)イラスト:下地充久(『おもしろ学校ごっこ 上級』102頁より)

セックスがどちらでも、同じ様な格好(かっこう)ができるということは、女らしさ、男らしさをこえて、自分に合うものをとり入れてふるまえるということです。
 これまでお話ししたように、化粧をする、スカートをはく、ズボンをはくというファッションのジェンダーは、時代や土地によって変わります。ここではふれませんでしたが、やさしい、快活、たくましいなどという性格のジェンダーも同じです。
今まで女らしい、男らしいと固定して考えられてきたことは、もっと柔軟(じゅうなん)に考えることができそうです。
自分らしさを見つけた人が、ほかの多くの人とはちがっていることがあるかもしれません。そんなとき、ほかとはちがうというだけで、かげ口をいったり、変なよび名をつけたり、ときには乱暴(らんぼう)したりする人がいます。また、ランドセルの色がちがうだけでいじめられることがあります。やさしい男の子や女の子とよく遊ぶ男の子に対して、男のくせにとか女々しいなどといったり、快活な女の子や男の子とよく遊ぶ女の子に対して、女のくせにとか男まさりなどといったりする人もいます。
こうしたことは、ジェンダーについての偏見(へんけん)をもとにしたいじめであり、差別です。変だと思ったら、変だと思う理由を考えなければ、いじめや差別はなくなりません。
自分らしくある、そういう生き方もあるのだと思えずに、「変だ」と思っているだけでは、自分を広げるチャンスをのがすばかりです。「変だ」と思う人をみとめて話をし、そこから何かを学ぶ、そういうかしこさが大切です。

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