・カートップ昇降機

・もう自作するしかない!!・

最初は市販品を検討しましたが
1:袋に入った40sのゴムボートを抱えて水平に5m移動が私には限界。
2:付属品あれこれで荷物が増えるのは小さい車には困る。
3:片側のドアしか開けられない狭い車庫で積み降ろしをしたい。
4:ローコストは絶対重要。
ということで 非力者用の軽量コンパクト&ローコストなカートップ昇降機を自作することにしました。

・まずは簡単なテストを・

まずは必要は耐荷重の確認です
実際に乗せてみてたわみを確認することにします。
自作収納キャリアに畳んだゴムボートと小物類を入れます。
もうひとつの収納キャリアにエンジンとその他を入れます。
さらに余裕が欲しいので+自分の体重も乗せてテストをすることにします。

基本のレール材料としてアルミ角パイプをテストします。
水平でもほとんどたわみナシ! 手でグッと曲げてみて25□以上は必要かな?とめぼしを付け25□、30□、で 板厚1mm、1.5mm、2mmと長さ2mでテストです。
最初は収納キャリアと同じφ28のパイプが使えないかと考えてみましたが 丸パイプに水平垂直に穴加工をするのは誰でも出来る加工では無くこれはあきらめました。
長さ2mの2本を平らな状態で両端を支えて物を載せてみます。
25□板厚2mmならば多少歪むもののいけそうです。
60度以上に起こすとたわみはグッと減ります。
いけそう!
細い材料をできるだけ垂直にして使うのがコツのようです。
クルマのルーフバーに適当にくくりつけながら実際に物を揚げてみます。
更に自分の体重を掛けると・・チョット曲がりが大きくなって見た目に不安が沸きます。
レール材料を30□板厚2mmに変更して再度テストです。
ほとんど曲がらす安心感があります。

・基本材料は決まり!!・

基本レール材料は30□板厚2mmに決定!!
レール角度は60度以上にすると作業スペースも減って我が家の車庫でも何とかなります。
レール角度は70度程度にし更に耐荷重に余裕を持たせることにします。
急角度のレールは作業スペースも減り一石2鳥です。

・ウインチを物色・

ウインチとアイドルプーリーを取付ける桁(横棒)の強度テストが必要です。
意外と重い!大きい!? 急角度のレールなので横に渡した棒に荷の重さがモロに掛かります。 クルマの屋根までなので荷揚げ距離は1mちょっとで足ります。 ネットで適当なハンドウインチを探せば何とかなるでしょう。
幅130mm奥行き170mmホイール系130mmの一般的な物を入手しました。
しかし重い!4kgもある。
クルマの中に入れると意外と場所食い。
それに鉄でサビも心配。試しに自分の体を上げてみる。と
荷の重さがモロに掛かる桁(横棒)はレールより太くなってしまう。
ウインチ用とアイドルプーリー用で2本必要です。
せっかくレールの角度を急にして細いつまり軽いレールにしたのにウインチの為に
太い、重い、材料+重いウインチ、を扱うことになってしまいます。
何ということか!本末転倒!これはダメ!

・ウインチを使わない方法はないか・

ホームセンターに3連ホイストが2000円ほどでありました。
チョットこれはつらい!? 論理的には1/6の力で荷が上がります。桁(横棒)は1本で済みます。 適当にくくりつけて試してみます。 1/6なのに意外とロープはビーンと張ってます。手で引くと何とか上がってはきます。
ゆっくりですが何とかなりそう。 1/6の力で引けるということは1m上げるのに6mのロープを引かなくてなりません。
でも手が痛い!。それにラチェットが無いので途中で手を離すと荷が落ちてしまいます。
適当なところにロープを縛って取り合えす一休みです。
これを毎回はつらい!。特に女性には無理!。う〜む・・。

・もっとシンプルな方法はないか・

そういえば準備作業としてレールのそばまで必ず荷の移動をしてます。
歩かせて 移動 その時は荷の片方を持ち上げて引いたり押したりしながら移動させてます。
ドーリーがあっても片方持ち上げは必ずやります。
いくら非力でも船尾にドーリーを付けて船首側が持ち上がらないようでは ボートを引くこともできず海に浮かべられません。
つまり荷の片方だけ持ち上げることは必ずやっていてこれだけは必須なのです。
   (更に浜の砂山を越えるのは重労働なのでそれはルートを考えて・・)
つまり最低限「片方持ち上げる」はできることが前提になるのでこの「片方持ち上げる」で
荷を上げられないだろうか・・ 考えてみよう。

・レールの上を歩かせる!これ以外にない!!・

なんとか歩かせる。荷が落ちないようにラチェット機構も付けて歩かせる!う〜む・・。
歩かせて 上る とりあえずレールに荷の片方の端を縛って反対の端を持ち上げてみます。
か〜るく上がります。当たり前です。片方が地面に着いているのと同じなんだから。 上がった片方の端を適当に縛って今度は反対側を持ち上げます。 もちろんか〜るく上がって荷がレールの上を登って行く。ホントに木登りのように登ります。
これだ!!
ウインチもホイストも無く軽く上がります。
どうやって実現する??
登らせかたは決めたもののこれを現実にカタチにするのはどうしたら・・本当にう〜む。

・解決すべき問題点を整理してみる・

1:荷の片方が持ち上ったらその場所でホールドする機構。
2:レールが急なので荷がレールの外側に外れようとする。
3:荷がレールから外れないよう縛るとレールごと、まさにはしごが外れるようになる。
4:クルマは荷が乗ると沈む。固定された急角度のレールは沈む力で地面に押し付けられる。
5:荷が首振り運動をしながら上がるのでレールに対し荷が斜めになり滑ろうとする。
6:荷が斜めになるということは荷をレールに固定している幅が水平の時より長くなる。
などなど簡単にしばってテストしただけで問題だらけで・・どうしましょうこんなに・・。

ボツ またボツ 思いつくアイデアを次から次に試してはボツ、又ボツ。
どれだけ材料を切り刻んで、曲げて、穴をあけて、ヤスリ掛けして・・
そして燃えないゴミに出したことやら・・。
精度を要求しない方法とか硬いステンレスをできるだけ使わない方法とか
もちろん安い材料できるだけ同じ材料を流用するとか・まったく課題だらけ
そしてそして燃えないゴミが増えていく・・。

・あきらめなければ・

レールの固定は上下に自由度があって「クルマからは離れない」ができました。
クルマが沈んでも大丈夫!!
レールにスライダーを付け更にラチェット機構も付けて荷の固定とホールドもできました。
簡単にキャリア(ボート)が取り付けられて道具も不用!!
荷の固定幅が変化する問題も解決!!

たくさんの試作が捨てられていった甲斐があります。できてみれば超シンプル。
できた!完成!! 総重量7kg軽い!(車に収納分は延長マスト2本で3kg)

ホントに気軽! FRPボートでももちろん使えます。
自分の手で自作したい!
コストをかけたくない!
みんなのアイディアで更にいい物にしたい!
と思う人の参考になればと公開します。

特許の申請もしました。
自分用の自作以外でこのアイディアを使わないでください。
自分用の自作以外で写真、図を参考にするのも禁止です。
転記、転載も禁止です。

・こんな感じです・

クルマのルーフバーの上にt=2,30□,長さ1650mmのアルミ角パイプがレールとして載り
このレールにスライダーと収納キャリア(ボート)が載ります。
収納キャリア(ボート)の幅は1550mmまでOKです。私は幅680mmのキャリアを2個載せてます。
2本のレールにはそれぞれ独立して動くスライダーがあってラチェット機構が付いてます。
収納キャリア(ボート)の前後端を交互に持ち上げると
このレールを歩くように上って行きます。
支点と重心が近く作用点が遠いので軽々と上がります。
レールの傾斜は約70度で狭い場所でも作業できます。
  U字金物で吊る  キャリア2つでもOK
左右どちらでも可 スライダー レールロック
荷受け台に固定する作業も、ロープ作業も無く簡単です。
上げるのは1mそこそこです。あれこれ段取りしているうちにサッと上がってしまいます。

・まったくなが〜い日々でした・

東京の住宅密集地でのカートップは一筋縄ではいきません。
住宅密集地で暮らしている釣り好きさん、収納場所がなくてボートを諦めた釣り好きさん
カートップを始めましょう。インフレ(ゴム)ならこの昇降機とキャリアで簡単ラクチンです。
非力でOK!!少しの手間でローコスト、手軽なカートップができます。

FRPボートならキャリアより長いのでもっと楽に上がります。
分割ボートも組んだままカートップできます。
ボートにはルーフバーのピッチでU字金物(幅50mm程度)を2つ取り付けてください。
これはボートとクルマとの固定にも使え便利です。

収納場所が無い!、音を立てられない!、クルマの屋根に上げる体力が無い!
カートップをあきらめていた釣り好きさん カートップを始めましょう。

図や写真を参考に自作してください。
高精度な加工も特殊な材料もありません。耐食アルミ材とステン丸棒が全てです。
なるほどこんな機構かと理解され、自分のクルマに合せてお作りください。

上記にもありますが再度記述しておきます。
特許の申請をしています。
自分用の自作以外でこのアイディアを使わないでください。
自分用の自作以外で写真、図を参考にするのも禁止です。
転記、転載も禁止です。

キットがあります・

カートップ昇降機キット収納キャリアキットを準備しました。
ゼロから部品図を書いたり材料を切ったり切子と格闘したりはチョット大変という方、ご利用ください。
みんなで自作してもっとアイデアを出し合ってもっと使いやすくしましょう。