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風の友達

  歌の葉

そこは

そこは、透き通るような青空の終わるところ
そこは、たくましい雲が生まれるところ
そこは、雨雲たちが帰っていくところ

そこは、清々しい風の王国
そこは、木枯らしの出発点
そこは夕焼けの果て
そこは星たちの憩うところ

そこは、青い鳥たちが越えていくところ
そこは、古代の人々が神の座とあがめたところ
そこは、吹雪の公園

そこは、桜の花の舞うところ
そこは、若葉の天国
そこは、憧れの湧き上がるところ

そこは、別天地への境界
そこは、私の魂の住むところ!
そこは、私の・・・・・・・!



それでも

地上に北風の吹く頃には
雑木林でにぎわっていた木の葉が
大地に眠る

木立は、寒風の中 裸で立っている
今まで光の射さなかった大地に
明るい光があふれる日がきた

大地に光を与えるために
木立は裸になるのだろうか

ここには黒い枝だけの裸の木々が立っている
凍てつく寒さの中で 裸でまっすぐに立っている
空を見上げて立っている

雪に埋もれようが 激しい寒風にさらされようが
ひとり 自分の力だけで立っている
嘆きもせず あきらめもせず
やけにもならず まっすぐに立っている

どんなに過酷な冬であっても
いつか芽吹く日を夢見て
立ち続けている
重たい雪を跳ね返しながら 待っている

春の来る日を待っている


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