七情の乱れ
東洋医学では病気の原因として、内因と外因に区別しています。外因とは、温度、湿度、などの外部環境のことです。それが原因となって発症することです。内因は人間の感情が乱れることによって発病するというのです。これを七情の乱れといいます。
東洋医学では人間の感情を七つに分類しています。喜・怒・憂・思・悲・恐・驚の七つです。これを七情といい、これが乱れることにより病気が発症するという理論です。
さて、乱れるということは、どういうことかと言いますと、過ぎる、ということです。悲しみ過ぎて病気になる、怒り過ぎて病気になる、驚き過ぎて……、恐れ過ぎて……、ということです。
しかし、喜び過ぎて病気になる、というのはあるのでしょうか? 喜び過ぎて死んでしまった、ということもあります。喜びはプラスの感情です。それゆえに自制しにくいものです。自制できず、どんどん喜んでしまって病気になってしまうのです。
映画やテレビドラまでよくあることですが、傷心の主人公が子供や孫に励まされ、よかったよかった! と喜ぶ。そして、その晩、主人公は死んでいく。よく見かけるシーンです。
勝って兜の緒をしめよ、好事魔事多し、喜びという感情は曲者ですから、十分に気をつけたいものです。
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