東洋医学の診断法・聞診
聞診とは患者さんの声を聞いたり、匂いの好み・体臭をかいだり、味の好みを聞いたりする診断法です。それにより患者さんの体調を知ることができます。
体調がいいと声に力強さがあり、悪いと弱々しくなります。しかし、力強くても元気とは限りません。徹夜明けなどにみられるようにハイテンションの場合もあります。そこのところを見分ける必要があります。
たとえば声に張りがあるが、ハイテンション気味の時、これは身体が実している(興奮している)ので、気を鎮めるような治療をします。声が沈んでいて、張りがない時、これは虚している(元気がない)ので、身体を刺激するような治療をします。
自分に合った漢方薬は香ばしい匂いがします。他人が鼻を曲げるような匂いでもです。尿意が切迫している時、トイレの匂いは不快とは感じません。このように体調によって匂いの感じ方が違います。匂いの感じ方を聞くことによって患者さんの体調を知ることができます。
病気には特有の匂いがあるとされています。それについて、こんなエピソードがあります。ある男の息子が重病になりました。いかにも苦しそうで、一刻を争う状態です。そこで男は名医を呼びに行きます。名医は男の家に入る前に鼻をかみます。そして、おもむろに家に入り、大きく息を吸い、匂いをかぎます。そして、男に息子の病名を告げました。匂いで病気を診断したのでした。
病気には匂いがある。具体的にいえば、糖尿病の方は甘酸っぱい体臭がします。胃の悪い人、虫歯がある人には口臭がします。注意深く匂いを観察すれば患者さんの体調が分かることもあります。
肉体労働されている方は濃い味を好みます。妊娠している女性は酸っぱいものを食べたくなります。体調によって味の好みが違ってきます。どの味が好みか? それを聞いて、五行色体表に当てはめ臓腑を調整できます。
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