高額療養費について
病気やケガで病院にかかった場合、治療費は健康保険から補助(一般の人は3割自己負担)されていると思いますが、治療費が高額になった場合、さらに高額療養費という制度で補助されます。
高額療養費制度とは、1ヶ月に医療機関や薬局の窓口で支払った額が、一定額を超えた場合に、その超えた金額が支給される制度のことです。
例えば、 100万円の医療費で、窓口での負担(3割)が30万円かかる場合、一般所得者で 87,430円が自己負担額になります。
(30万円から87,430円を差し引いた212,570円が高額療養費として支給されます。)
【一般所得者区分の場合】
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自己負担額 = 80,100円 − (医療費 − 267,000円) × 1% |
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(資料)厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」から抜粋(2012年4月1日 現在) |
この自己負担額を平均入院日数で割ると、1日あたり4,804円になります。
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87,430円 ÷ 18.2日(※1) = 4,804円/日 |
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(※1)一般病床の平均入院日数
資料:厚生労働省「平成22年(2010)医療施設(動態)調査・病院報告の概況」 |
えっ、じゃあ、入院1日あたり5,000円くらい受け取れる医療保険に加入するば十分補填できる??
いえ、違います。保険診療の対象外の費用は、この高額療養費制度も対象外になり、自己負担になるのです。
※ 高額療養費制度は月の初めから終わりまでの1ヶ月ごとに計算されますので、月をまたぐと自己負担額はもっと大きくなります。
→ 保険診療の対象外となる費用について
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保険診療の対象外となる費用について
・差額ベッド代
・食事代 (1食あたり260円。1日3食で1日あたり780円が自己負担になります。)
・その他、入退院時の交通費、TVカード代の諸雑費
・先進医療による技術料
などは、保険診療の対象外となり自己負担になります。
→ 差額ベット代について
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差額ベット代について
差額ベット代を支払う病室は、正式には「特別療養環境室」と言います。
特別療養環境室とはどんな部屋かというと、個室やベッドごとにプライバシーを確保するための整備が整えられている2〜4人部屋のことで(ベットごとにカーテンで仕切ってあり、個人用の収納設備や証明、小机、いすの設置されている部屋など)、病院独自に料金の設定が可能です。
この特別療養環境室の料金から 保険で認められている料金の差額が差額ベッド代となり、この病室を患者の希望で利用したり、他に空きベットがない場合などは自己負担となります。
自己負担となった場合の相場は、厚生労働省の資料(※2)によると、1〜4人部屋の平均で1日あたり約6,000円くらいのようです。
【特別療養環境室の部屋ごとの1日あたり平均徴収額】
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個室 |
7,530円 |
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2人室 |
3,111円 |
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3人室 |
2,768円 |
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4人室 |
2,447円 |
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(※2)厚生労働省 中央社会保険医療協議会総会
第172回資料「主な選定療養に係る報告状況」 |
その他、自己負担として大きなものに先進医療にかかる技術料があります。
→ 先進医療にかかる技術料について
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先進医療による技術料について
先進医療とは、厚生労働大臣が定める公的医療保険制度対象外の高度な医療技術のことで、全額自己負担となります。
先進医療を受ける確立は低いと思いますが、受けるとなった場合、予想以上に高額になることもあります。
以下は先進医療にかかる技術料の一例です。
【先進医療の例】
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技術名 |
技術料
(1人あたり平均額) |
年間
実施人数 |
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悪性腫瘍に対する陽子線治療 (固形がん) |
277.5万円 |
1,225人 |
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重粒子線治療 (固形がん) |
297.9万円 |
729人 |
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多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術 |
51.9万円 |
2,159人 |
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インプラント義歯 |
53.4万円 |
293人 |
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高周波切除器を用いた子宮腺筋症核出術 |
28.6万円 |
157人 |
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(資料)中央社会保険医療協議会「平成22年6月30日時点における第2項先進医療技術に係る費用
平成22年度実績報告」より |
医療保険に先進医療特約を付加することで、先進医療にかかった技術料相当額や一時給付金を受け取ることができます。
特約料自体は100円前後が多いようですので、付加しておいてもよいと思います。
→ 医療保険には税金面での優遇もあります
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税金面での優遇
生命保険料を支払うと、所得税や住民税を計算する際に払込んだ年間の生命保険料に応じて一定額を控除することができます。
控除できる金額は以下の表の通りに算出した新契約と旧契約の生命保険料控除額の合計額(ただし上限が所得税4万円、住民税2.8万円)になります。
【所得税】
・新契約(平成24年1月1日以後に締結した保険契約)
| 年間払込保険料 |
生命保険料控除額 |
| 8万円超 |
4万円 |
| 4万円超 〜 8万円以下 |
(年間払込保険料 ÷ 4 )+ 2万円 |
| 2万円超 〜 4万円以下 |
(年間払込保険料 ÷ 2 )+ 1万円 |
| 2万円以下 |
年間払込保険料全額 |
・旧契約(平成23年12月31日以前に締結した保険契約)
| 年間払込保険料 |
生命保険料控除額 |
| 10万円超 |
5万円 |
| 5万円超 〜 10万円以下 |
(年間払込保険料 ÷ 4 )+ 2万5000円 |
| 2万5000円超 〜 5万円以下 |
(年間払込保険料 ÷ 2 )+ 1万2500円 |
| 2万5000円以下 |
年間払込保険料全額 |
【住民税】
・新契約(平成24年1月1日以後に締結した保険契約)
| 年間払込保険料 |
生命保険料控除額 |
| 5万6000円超 |
2万8000円 |
| 3万2000円超 〜 5万6000円以下 |
(年間払込保険料 ÷ 4 )+ 1万4000円 |
| 1万2000円超 〜 3万2000円以下 |
(年間払込保険料 ÷ 2 )+ 6000円 |
| 1万2000円以下 |
年間払込保険料 |
・旧契約(平成23年12月31日以前に締結した保険契約)
| 年間払込保険料 |
生命保険料控除額 |
| 7万円超 |
3万5000円 |
| 4万円超 〜 7万円以下 |
(年間払込保険料 ÷ 4 )+ 1万7500円 |
| 1万5000円超 〜 4万円以下 |
(年間払込保険料 ÷ 2 )+ 7500円 |
| 1万5000円以下 |
年間払込保険料 |
→ こんな形でも契約者が保護されています。
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契約者保護に関する制度及び規制
●クーリングオフ
契約者からの申し出により契約の申し込みを撤回できる制度です。
原則として以下@Aのいずれか遅い日からその日を含めて8日以内に書面による申し出により、撤回することが可能です。
@クーリングオフの内容を記載した書面を受け取った日
A申し込み日
※条件によりクーリングオフができない場合もありますので、申込時に要確認ですね。
●生命保険契約者保護機構
生命保険会社が経営破綻した場合に契約者を保護する目的で設立された機構です。日本国内で事業を行うすべての生命保険会社はこの機構に加入する義務があります。
これにより、破綻があっても救済する保険会社があれば資金援助が行えます。また、機構による承継保険会社の設立や、契約の引き受けもできます。いずれの場合でも、破綻時点の責任準備金の90%までが補償されます。
※責任準備金 = 将来の保険金、年金、給付金の支払いに備え、保険料や運用収益などから積み立てている準備金
●保険業法
保険の契約者・被保険者の利益保護や、保険会社の事業が健全に運営・発展していくことなどを定めた法律です。
→ 最後に
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最後に

当ホームページを最後までご覧いただき、どうもありがとうございます。いかがでしたか。
医療保険の必要性について、少しでも興味をいただけたら幸いです。
医療保険は、何より健康なうちに入っておくのがベストなんです!
病気をしてしまうと、医療保険への加入が制限されたりしてしまいます。
ここまでに述べた金額を参考にしていただけると、入院1日あたりにかかる自己負担額の目安ができると思います。
1日あたり10,000円くらいの入院給付金が貰え、先進医療特約を付加しておけば無難ですかね。
あとは、がん特約や手術特約を付加することで保障を厚くすることもできます。
それでは、みなさんの楽しい安心ライフを願って(^^)/
情報が古くなっていたらすみません。ぺこりっ。
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