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#001 : Robert Ryman
#002 : Olafur Eliasson


NOTE:01
Olafur Eliasson (1967−)

1967年デンマーク生まれ
現在デンマークおよびドイツ在住

自然及び実験的建築に対する深い興味を元に、彼独自の方法によってサイト・スペシフィシティ(特定の場所性)についての新しい考えを探求するインスタレーション作品を制作する。時に最新の技術や仕掛けを使用して作り出した特殊な現象を提示し、自明のものと捉えがちな現実に対する人間の知覚や環境に関する考え方やあり方に疑問を投げかけている。
国際展:98年シドニー・ビエンナーレ、サンパウロ・ビエンナーレ、99年ヴェニス・ビエンナーレ(第3回ベネッセ賞受賞)、その他カステッロ・ディ・リヴォリでの個展他、数々のグループ展にも参加。
日本では、2000年2月に現代美術センター・CCA北九州でプロジェクトを実施。

official
http://www.olafureliasson.net/

NOTE:02
ZKM

(Zentrum Kunst und Medientechnologie)
ドイツ、カールスルーエにある、メディア・アートの創作,それを支える先端テクノロジーの研究開発,そして作品の展示・公演を一手に行うという、元工場跡地に建てられた、マルチ文化施設。
http://www.zkm.de

2001年:ZKMで開催されたオラファー エリアソンによるインスタレーション『SURROUNDINGS SURROUNDED』
→ 詳細はこちらより


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  #002: Olafur Eliasson
オラファー エリアソン 影の光
2005年11月17日(木)〜2006年3月5日(日)
  オラファー エリアソンは、今日のアートシーンを牽引する作家のひとりといえるでしょう。世界中の人々を魅了した「The weather project」(2003年テートモダンにて公開)で知られるように、エリアソンは、光、水、風、温度といった、自然界に存在する基本的な要素を駆使し、自然現象を人々に体験させるインスタレーションを展開します。作家は、一貫して、私たち人間が環境をどのように知覚、認識するか、そして、その環境に人がいかに適応するかということへの興味に突き動かされ、制作を続けてきました。彼の作品は、私たちが自身の感性を研ぎ澄ますための装置の役割をはたします。光や色、空間を操り、知覚に働きかける作品群は、われわれを崇高で美しいエリアソンの作品世界に誘ってくれます。
(〜原美術館ホームページより  → http://www.haramuseum.or.jp/)



 
 ↑本展のチラシ画像より。

オラファー エリアソンの個展が、原美術館で開催されております。

日本で観るのは初めてで、どのような作品に出会えるのか、行く前から、とても楽しみにしていた展示でした。
(ちなみに、最初に目にしたエリアソンの作品は、以前、ドイツ、カールスルーエのZKM* で見た「Surroundings Surrounded」* というプロジェクトでした。)

人と環境を繋ぎ、未知なインターフェースを創造していく上で、テクノロジーというツールは、なんとも刺激的で、表現の可能性を多いに広げてくれる存在であります。しかし、時折、感覚が麻痺してしまい、耐え難い疲労を感じることもあるのですが…。

そんな時、エリアソンの作品に触れると、私たちの"あるべき感覚"を原点に引き戻してくれるかのような錯覚をおこすことがあります。
進化を追求すればするほど原始に戻っていってしまうような感覚とでも言いましょうか…、それは退化という意味ではなく、純粋なものに還元されていくような何かです。

エリアソンの作品には、一貫して、自然界に存在する "光"や"水"、"風"、"温度"といったものがモティーフとして作品に反映されています。
「自然」とは、常に驚異にみちた存在でありますが、その中で、とりわけ、シンプルな要素を用いているので、表現も、実に明快でわかりやすく、個人的にとても惹かれます。
これらの自然現象を、ただ、限られた密室の空間で、作為的に体感するだけという、つまらないものではありません。
観る者の好奇心に応えるかのように、"感じる"という能力を最大限に引き出し、そこに生じた個々のわくわくするような発見だったり、感動を(あたかも作家と共有しているかのように…)、導いてくれるのだと思います。
このような共有感を孕んだ作品という意味では、初期の代表作「美 / Beauty」(1993年)が、まさに、ソレにあたるのかも知れません。
天井に配置された一本のパイプホースから地面へ向け、垂直にミストが吹き出され、不透明な面を作り、空間を切断しています。そのミストの水の面に光が反射され、思いも寄らぬ豊かな光の表現(プリズム)を生み出します。
反射された光の効果、水の感触、匂い等で、五感をフルに活用し、私たちの身体的欲求を満たすかのように、自己の感覚を再認識するきっかけになるのです。


〜 Your light shadow
暗い空間に、天井から吊さたリング状のアクリル(作品によって、色づけされたモノ、素材が異なります…)が、規則的に回転している作品があります。(「Round rainbow (2005)」,「Color space embracer (2005)」,「Your space embracer (2004)」)

どの作品も、回転するリングに映写機の光があてられ、反射した光の戯れが、「動き」("規則的な回転")によって、普遍的に変容し続ける幾何形態な光の世界を、壁面に映し出しています。
「光」によって創り出される「間」というものは、どこか、強く関心を引き寄せられるものがあります。更に、そこに、「動き」が加わると、光が、まるで生き物のように、有機的な形で歪んだり、撓んだり、また、豊かな色彩を持つ光のグラデーションや、なんとも柔らかで、やさしげなスペクトルを描き出すのです。

「反映」とは、実に曖昧で、不確定な存在であります。そこに不快感を感じないのは、私たちの日常に溢れた事像ー自然界に存在する色や形ーが、ネガティブな事態を引き起こすことなく、作品に投影されているからなのでしょう。


願わくば、もっと大規模で、「The Weather Project」*のように、開放的な空間でエリアソンの作品に触ることができたら…、と、思わず、楽しい想像を巡らせてしまうのですが(笑)、いつか、そのような素晴らしい展示も見てみたいと思います。
※今回は、残念ながら拝見できませんでしたが、2006年春、原美術館屋上にパーマネントインスタレーションのドローイング等が設置、公開予定であるようです。

 
Olafur Eliasson: The Weather Project (Unilever)
Susan May (著) ペーパーバック (2004/02)

テート・モダンのキュレーターであるスーザン・メイ著書。2003年、テート・モダンで公開された、「The Weather Project」をはじめ、オラファー エリアソンの作品が紹介されています。
(amazonでは売り切れのようですが、原美術館内のショップで購入しました。オススメです。)
2006.01.12(管理人)
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