■《Bosai Plus》では、みなさまからの情報ご提供、ご意見、お問合せのほか、「防災ぶらこめ」への投稿をお待ちしています。下記フォームをご利用いただくか、こちらからお願いいたします。

「防災ぷらこめ」投稿募集!(防災ニュースレター《Bosai Plus》購読特典付き!)
 みなさまから「防災ぷらこめ」投稿を募集しています。「防災ぷらこめ」ってなに?……公的機関(国や地方自治体など)が法令・条例などを制定しようというときに広く公に(=パブリック)に、意見・情報・改善案など(=コメント)を求める手続をパブリックコメント(Public Comment、意見公募手続=通称パブコメ)と言いますが、それをもじって、プライベートコメントを愛称“ぷらこめ”とし、「防災ぷらこめ」を《Bosai Plus》のオリジナル呼称とします。

  「防災ぷらこめ」は、一般新聞の「声欄、ひととき欄、俳句・短歌・川柳欄」、インターネットの「ブログ、ツイッター」などをひとまとめにした“声の米ぐら”……ひと粒ひと粒を大切な糧(かて)として減災に向けて蓄えたいという願いもこめて、「防災プラス」との合成語にしました。
  自由投稿のほかに、次の要領での「防災ぷらこめ」も募集していますので、下記送信フォームを使ってお気軽に“ぷらこめ”をお寄せください。お寄せいただいた“ぷらこめ”は、本コーナーでご紹介していきます。
▽お題 1 : 私の防災対策……
  お題 2 : 安全・安心社会づくりで大切だと思うこと……
  お題 3 : 東日本大震災からの復興をどうする? 私の提言……
▽上記「お題」への応募は、文字量の目安は約400字(大幅超過の場合は編集部判断で要約、ないし全文掲載もあります。また、表記統一ほか、編集面の手直しが入ることがあります)
▽掲載の場合、ハンドルネーム(匿名)可。実名・ハンドルネームともに、ご住所のうち都道府県・市区町村まで表記させていただきます(地域特性を反映させたいため。できるだけ付記してください)
▽本コーナーで掲載させていただいた方に、防災ニュースレター《Bosai Plus》新規1年間購読(2400円相当)を進呈いたします(すでに購読されている方が当選した場合でも同様としますので、お知り合いへの「ギフト購読」などにご活用いただければ幸いです)
◆「防災ぷらこめ」のほか、 ご意見・ご感想・情報の送信はこちらをご利用ください

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☆これまで掲載させていただいた“防災ぷらこめ”です!
▽「お題 2 : 安全・安心社会づくりで大切だと思うこと」と「お題 3 :私の提言」双方をカバーする“ぷらこめ”をいただきました……
●<一防災士>さん(東京都八王子市)からの"ぷらこめ"……2011.11.01.
  11月1日号のニュースレターのTOP記事(「防災の相克――"防災殉志"を防げ」)は私の関心のある内容でしたので一気に読みました。
 彼等(消防団員)の犠牲的活動には誰も感銘を受けると思いますが、別な見方からすると、プロとも見られるこれらの優秀な人たち、その志を死なせてしまった行動と、全員が助かった釜石地区の小中学校の生徒先生の行動から、「プロが率先して逃げる」ことが周辺住民に危機感を認識させることになるのではないか、プロの人たちが未だ堤防や海岸にいるのをみて安心している住民の姿が目に浮かびます。
 最後まで避難放送をして亡くなった女性職員の両親が、なぜ逃げてくれなかったかと涙する言葉を聞きました。放送を続けたことで、「あそこは安全」と勘違いしていた人たちがいたのではないか。亡くなった人たちにむごい言葉かもしれませんが、ハイパーレスキューではない防災関係者は、これからも自分の命をささげてそうするのでしょうか。消防団員や役所職員の責任者の危機管理はどうなっていたのか。
 通常消防団員は身の危険を賭してまで活動するのではなく、責任者の判断で撤退したり、中断したりする指示を与えられることによって自らの身の安全を図ります。そのような訓練がされていなかったのではないかと思います。
 防災関係者も撤退・避難訓練が必要でないかと思います。プロが逃げることが防災意識の低い住民の目を覚ますのでは、と思っています。一人の市民防災士の思いとしての感想です。
 
▽お題 2 : 安全・安心社会づくりで大切だと思うこと……
●<片岡 幸壱>さん(神戸市東灘区)の"ぷらこめ"……2011.09.06.
 ユニバーサルデザイン(UD)を取り入れた「誰もが安全・安心に送れる地域社会づくり」が重要であると思う。自分の住んでいる地域で、交流も兼ねて、身の回りの施設・設備を点検し、「誰もが利用出来るにはどのようなサポート対応が必要か、また、そうした施設・設備を設置するには」について情報交換の機会を実践する。
 また、学校の授業の一環として、一般市民と児童・生徒達も含めたUDへの取り組みを行うことで、子どもから高齢者の幅広い年代が「人と人とのつながりで共助」を生かすことが出来るのではないかと思います。
 
▽お題 1 : 地震だ! そのとき落ち着いて行動するための私なりの秘訣とは……
●<ないそで・ないふる>さん(東京都文京区)の“ぷらこめ”……2010.12.15.
防災訓練の起震車体験をするときに、車上のセットであぐらをかいて、数秒黙想。自宅でテレビを見ている日常の自分を頭のなかで描いてから揺れを体験します。そうすると、よりリアルに揺れを実感できますよ。いい模擬体験になるので、みなさんもやってみてください。
●<レディ・ゲゲゲ>さん(大阪市都島区)の“ぷらこめ”……2010.12.10.
わたしは若いころにジェットコースターに乗ったときの感覚をからだで覚えているつもりですが、地震の揺れが来たら、そのときの感覚を思い出して備えます。ちょっとやそっとの揺れではあわてませんから……
●<なまずっち>さん(東京都足立区)の“ぷらこめ”……2010.12.13.
こんなのでもいいですか? ……「地震とかけてなんと解く?」……「整いました! 地震とかけてお彼岸と解く」……そのこころは?……「お供(備)えが欠かせません」……(おあとがよろしいようで)
 
▽お題 2 : 私が経験した地震の最大震度、その感覚を私なりに一言で表現すると……

●<片岡 幸壱>さん(神戸市東灘区)の“ぷらこめ”……2011.01.16.
阪神・淡路大震災で震度7を自宅で寝ているときに経験。冷蔵庫・テレビなどの家具が倒れ、壁がはがれたりなど足の踏み場もないぐらいグチャグチャになっていました。まだこのときは、本当に地震であることは分かりませんでした。外に出ると自宅の周りは2階建ての家が1階建てに……いつもの光景が別世界になっていた。毎年1月17日が来ると、当時のことを思い出します。今後の災害に備えて伝えていかないといけないと感じています。
●<ないそで・ないふる>さん(東京都文京区)の“ぷらこめ”……2010.12.15.
震度4。ただし、そのとき私はまちなかを歩いていて、実は地震を感じませんでした。当時一人暮らしのアパートに帰って、本棚の上の目覚まし時計が床に落ちていて、最初泥棒が入ったかと思いましたが、テレビで地震があったと知りました。震度4は、家のなかだと大きい揺れだと思いますが、外だとわからないこともあるんですね。
●<レディ・ゲゲゲ>さん(大阪市都島区)の“ぷらこめ”……2010.12.10.
わたしの田舎の兄の話でもいいでしょうか。兄は漁船などの修理工事の仕事をしているんですが、震度5の地震があったとき、接岸している船の機関部で仕事をしていて揺れを感じたそうです。波の揺れと違って、地震みたいだった(地震だったのです)と言っていました。
▽お題 3 : 米国西海岸の地震防災訓練「シェイクアウト」に790万人が参加……日本で1億人「シェイクアウト」を実現させるためには……
●<ないそで・ないふる>さん(東京都文京区)の“ぷらこめ”……2010.12.15.
民主党の政権ダッシュ時のマニフェストに、「危機管理庁の創設」というのがあったのですが、その後、具体的な動きを知りません。いろいろ試行錯誤状態の民主党ですが、危機管理庁を立ち上げて、そのとき同時に「日本版シェイクアウト」を実施したらいかがでしょう。政権浮揚になるかもしれません。《Bosai Plus》が12月1日号で取り上げた気象庁の「12月1日 緊急地震速報訓練の日」で全国一斉実施すればちょうどいいと思います。その際は、電通・博報堂など広報宣伝のプロを駆使して“お祭り”を演出することも手だと思います。この際、地震災害から生命と財産を守るという大義を優先して(地震防災先進国・日本のプライドは横に置いて)、米国の「シェイクアウト」と提携してもいいのではないですか?(シェイクアウトって、若い人にもウケるインパクトのあるいいネーミングだと思います)



 災害の多いわが国では、その歴史から多くの教訓を学び新たな防災対策に活かしてきました。それでもたとえば、行政の防災部門と福祉部門が、災害時要援護者(高齢者、身障者、幼児、妊婦、日本語情報が伝わりにくい外国人観光客・居住者など)対策で縦割りを排して“協働”しようということになったのは、最近のことです(豪雨災害が多発して高齢者の犠牲が際立った2004年が契機と言われます)。しかし、考えてみれば、災害による被害は、行政の縦割りをハナから超えています。行政組織が防災部門を独立させ、さらに「危機監理官」を置くようになったのも、近年のことです。
  《Bosai Plus》 は、防災はインフラ(社会基盤)だと考えます。福祉はもとより、まちづくり、環境保護、地域活性、文化・創造活動まで、その拠って立つ基盤――というよりも、社会生活の成り立ちの前提は、「防災」「危機管理」だと言えます。 自然災害の多いわが国とはいえ、大災害ほど発生頻度は低くなるので油断しがちですが、だからこそ、インフラとして防災体制の整備が求められます。いま国では、危機感をもって阪神・淡路大震災規模の大災害の再来を想定して備えを急いでいることを、どれだけの国民が知っているのでしょうか。
  《Bosai Plus》 は、危うい足元を見つめ、安全・安心社会の実現に一歩でも近づこうと日々がんばっておられる方がたを応援し、その動向を追い、その相互交流のきっかけとなり、国民に広く知っていただき、一人でも共感し行動していただける方が増えるよう、そのリエゾン(つなぎ)になりたいと願うものです。





 わが国では、歴史が災害によって書き換えられた例も少なくありません。そのなかで、人びとの英知を集めた災害との闘いも進展してきました。現代は、過去の教訓の蓄積を基に、災害対策がもっとも進んだ時代であるはずです。しかし、「文明が進めば進むほど、災害は激烈さを増す」とも言われます。文明が進めば進むほど、災害は社会の脆弱な部分を狙い撃ちします。現代の脆弱性としては、大都市の密集市街地や住宅地、複雑・高度に張り巡らされたライフライン(電気・ガス・水道・交通網・情報通信網など)などがすぐに思い浮かびます。
  そのいっぽうで、 過疎化した地方、山間部の孤立集落の問題があり、そしてこうした社会的脆弱性を横断するかたちで、超高齢化社会という防災上の難題が控えているわけです。
  《Bosai Plus》 は、それでも社会的脆弱性の克服に挑戦しようという人間の“負けざる志”と知恵、技術を追求します。ハードからソフトまで、災害と闘い、安全・安心社会を導く人びとの「アイデアとトレンド(方向性)」を紹介し、脆弱性からの「ブレイクスルー」(突破口)をともに考えていきます。
  その際に意外と大切なことは、単純なことですが、お隣さんの顔を見知ることではないでしょうか。遠くに目標の星が輝いていて、わき目もふらずその星をめざしてきたあなた……ふと気がつくと、同じようにその星をめざして歩んでいる人が隣にいる。お互い顔を見知ることは、お互い勇気百倍になるはずです。



  “志”のネットワークは、分野、業際、学際、行政の縦割り、、国と地方の枠組みを超えて広がります。ここでは、いろいろな分野の「先進事例」、「持続する活動」、「新たな志」を紹介していきます。《Bosai+》 がリエゾン(つなぎ)となって、こうした“志”の相互交流を図り、お互い「顔を見知る」ことが狙いです。

■災害ボランティアの Breakthrough
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■まちづくり、地域活性分野の Breakthrough
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■福祉分野の Breakthrough
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■企業の社会貢献の Breakthrough

Date fm
株式会社エフエム仙台
■ 教訓を踏まえた新たな動き――「Date fm サバ・メシ防災ハンドブック」
《 Bosai Plus 》 特約リポーター・高橋英彦/防災士
〈2011. 11. 01. by Bosai Plus〉

 東日本大震災から早くも7カ月が経過した被災地では、学校などに設置されていた避難所が閉鎖され、仮設住宅での生活再建の動きが本格化している。中には中心市街地と仮設住宅間の交通手段が確保されないなど不便が強いられていた地域もあるが、宮城県石巻市では復興支援のカーシェアリング基地が設置されるなど徐々に生活環境も改善され、被災地の復旧・復興に向けた動きは大きく前進している。
 こうした中、大震災の教訓を踏まえた防災啓発活動の新たな動きも始まっている。東日本大震災の被災地から発信するメッセージは多岐にわたるが、未曾有の震災の教訓を伝え、減災につなげる活動は、被災地として取組むべき課題のひとつでもある。
 2006年から想定宮城県沖地震に備え、災害時の食を通して防災を考えるイベント「サバ・メシコンテスト」を実施してきた株式会社エフエム仙台(仙台市青葉区)は、津波工学分野の世界的権威として知られる東北大学大学院工学研究科付属災害制御研究センター長の今村文彦教授の監修で、東日本大震災の経験から学んださまざまな防災・減災情報を盛り込んだ「Date fm サバ・メシ防災ハンドブック 〜03.11の経験から知る、今までの防災にプラスすべき必要な事〜」(B6サイズ、32ページ)」を発行した。ハンドブックには同局のラジオリスナーや避難所の避難者を対象に行った「東日本大震災アンケート」、「地震・津波から身を守る10か条」、「ライフラインにまつわる生活の技」、「避難所生活の心得・ボランティアの心得」、「住まいの防災/室内危険度診断」、「防災用品の見直し」など、震災の経験から得たさまざまな防災・減災情報も盛り込んでいる。同局では、防災・減災対策に役立ててもらおうと、このハンドブック5万部を希望者に配布している(詳細は文末リンクを参照)。
 「サバ・メシ」とはサバイバルフード、災害時を生き延びるための「非常食」の略で、アイディアと工夫を凝らした非常食を考えることで、より身近に、より積極的に防災に取り組むことを目的としている。「45分以内にカセットコンロ1台で作れるもの」が条件で、全国から多数のレシピが寄せられている。「サバ・メシ」はいつ起きるか分からない大地震による災害時の、機転の利いた生きるための智恵でもある。
 今回の東日本大震災直後の電気や水道、ガスといったライフラインが途絶した中で、非常食として備えていた食材とカセットコンロを使用し、食を確保することが出来たという報告が、これまでにコンテストに参加した市民や防災関係者から多数寄せられた。「生き延びるため」の生きたアクションである「サバ・メシ」を通して「新たな防災への知識」を深めることは、災害時に自分と家族や仲間を守るための重要な防災対策のひとつである。
 なお、本年11月10日に実施される工学院大学新宿校舎地震防災訓練の会場で、「2009年サバ・メシコンテスト」で優秀賞を獲得した東北福祉大学の学生が工学院大学の学生とともに受賞レシピを実演・調理する予定だ。「サバ・メシ」は若者レベルでも全国区になりつつある。同コンテストは、全国FM放送協議会「JFN賞2007」優秀賞、日本イベント産業振興協会主催「第3回日本イベント大賞」制作賞をそれぞれ受賞している。
*「Date fm サバ・メシ防災ハンドブック〜03.11の経験から知る、今までの防災にプラスすべき必要な事〜」の問い合わせは――
〒980-8420 Date fm 「サバメシ防災ハンドブック」係
>>サバ・メシコンテスト HP
>>仙台市消防局 HP(サバ・メシってなぁに!)
>>日本イベント産業振興協会
>>今村文彦教授レギュラー出演番組「SUNDAY MORNING WAVE」
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■防災ハード、ソフトの Breakthrough
(独)防災科学技術研究所
自然災害情報室(DiL: Disaster information Laboratory)
災害種別リンク集
世界の防災関連機関リンク集
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セルコ防災情報システム セルコ防災情報システム

“志”のネットワーク「先進事例」をご紹介します

工学院大学復興住宅、入村式
■工学院大学「復興住宅プロジェクト」、入村式を開催
入村予定の住民――「落ち着いて気持ちも安らげる」と安堵
〈2011.12.01. by Bosai Plus〉
 工学院大学(建築学部)は東日本大震災被災地での「仮設住宅と常設復興住宅のバランスの良い供給」という選択肢を提案し、被災地である宮城県石巻市地元企業グループなどと連携して「恒久復興住宅プロジェクト」(K-engine Project)を石巻市北上町白浜で展開してきた。本年4月にスタートしたプロジェクトは6月に着工、9月15日に上棟式を行い(本紙第27号・10月1日号既報)、このほどほぼ完成・仕上げ段階に入り、11月23日、入村予定者に鍵を引き渡す入村式を開催した。
 入村式には建築に携わっている地元工務店をはじめ白浜地区入居予定住民、大学関係者など約50名が参加。報道関係者約50名も取材に駆けつけ、復興住宅への社会的な関心の高さがうかがえた。
 式典では工学院大学・水野明哲学長や入居予定の代表者の挨拶、鍵の引き渡しが行われ、その後、復興住宅の内覧会が行われた。初めて足を踏み入れる入居予定住民から「落ち着いて気持ちも安らげる」「また一緒に住める」など、安堵の声が聞かれた。
 「恒久復興住宅」は、敷地面積約5000平方mに木造平屋3棟、木造2階8棟の住宅11棟の規模で、いずれも伝統工法によって建設。木造2階の1棟は共同利用が可能な住宅、他の10棟は個人住宅。設計は工学院大学建築学部、施工は管理を地元のまちづくり会社が担当、その下で数社の地元工務店が地元の大工職人を起用している。入居可能な住宅への住民の引越しは年内に完了予定だ。
 工学院大学は同プロジェクトを「東北地方の美しい『村』再生プロジェクト」と呼び、その特徴を「地域性が継承でき、家の増改築を行うことも可能な、国産材と地域工務店を使った木造の災害公営住宅普及モデルの開発がポイント。これを通じて国産材の利用による林業への貢献、地域の工務店による職人等の雇用による地域経済への貢献も可能となる」としている。
>>工学院大学「東日本大震災に関する取り組み」

●もうひとつの防災教育、 ディザスター映画ガイド

“志”の「始動事例」をご紹介します

■クライシスマネジメント協議会が発足
  官民連携で波及効果を狙う
 (2010.11.01号より)
  「クライシスマネジメント協議会」の設立総会が去る9月28日、東京・千代田区で開催された。災害に強い国づくり、安心・安全な社会の実現に向けて企業の側からの地域社会連携への取り組みを進め、また、防災関連ビジネスの育成や市場の形成、防災産業による地域経済活性化を進めようというもの。
  発起人は石原信雄・元内閣官房副長官、林省吾・元総務事務次官・元消防庁長官、佐藤英彦・元警察庁長官、先崎(まっさき)一・元防衛庁統合幕僚長ほかで、会長には石原信雄氏が就任した。
  近年、企業防災では事業継続計画(BCP)の策定が課題だが、いっぽうで企業の自己完結型防災対策のみでは十分な対策にはなり得ないことも認識されつつある。官民、地域との連携を強めることで企業防災の費用対効果をさらに高め、波及効果的に社会全体の防災力向上に結びつく。生産性の視点をもって企業防災の実効性を高めようという同協議会の今後の動向が注目される。
>>クライシスマネジメント協議会

ハード/ソフト 「イノベーション事例」をご紹介します

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DISASTER & IMAGINATION

■DISASTER & IMAGINATION
(災害映画・DVD紹介=テスト企画/先行掲載)
『デイ・アフター 首都水没(特別編)』

  今晩(2010年12月12日・記)、テムズ川氾濫によるロンドン受難の映画、2006年英国・カナダ・南アフリカ制作「デイ・アフター 首都水没(特別編)」〈原題=FLOOD〉がテレビ朝日「日曜映画劇場」で放送される。これは実は、初の地上波テレビ放送というキャッチフレーズで2008年9月に「日曜映画劇場」が一度放送したものだ(そのときは“特別版”)。そのDVDは、同年10月にリリースされている。
  前宣伝では“メガ津波”だと言っているが、実はこれ、「高潮」である。一般視聴者には津波と言ったほうがインパクトがあるのかもしれないが、高潮もわが国では珍しくない災害であり、フィクションとはいえ、あきらかに「高潮」のメカニズムによる洪水の話で、映画のなかでもそれを説明しているのだから、正しく表現してほしいところだ。

 「美しいロンドンの街並み……テムズ川は河口に設けられた巨大な構造のテムズ・バリア(水門)に守られ平穏そのものだった。しかしその頃スコットランドではハリケーン並みの大嵐が海岸地帯を襲っていた……(中略)……大嵐がスコットランドから北海岸地帯、そしてロンドンへ近づいてきた……」。映画紹介の宣伝コピーにあるように、テムズ川氾濫のプロット展開は、これが気象条件の定番のようだ。
  たしかにロンドン洪水は、低気圧(嵐)によって引き起こされた海面上昇(高潮)がドーバー海峡にぶつかり、高潮の侵入を導くようにテムズ川河口があることで過去繰り返されてきた。テムズ・バリアはその対策として設けられた水門で、地球温暖化を背景にその洪水対策上の機能的な限界が現実の課題ともなっている。

 「デイ・アフター/首都水没」のなかでは、当初は最悪の予測を排斥していた気象庁幹部が、それが現実化しつつある状況のなかで、「ふつうならそうはならないないだろう」と過去の事例を踏まえた”経験則”に頼ろうとする。しかし異端の気象学者がそれをたしなめ、「これはふつうじゃない」とひと言で一蹴する。自然災害とは、”ふつうではない”状況、想定外の事象に対応できないことから発生するという災害の本質が、この簡単なやりとりに集約されている。

 この映画で注目されるのは、政府内に設けられた緊急災害対策本部での危機管理手法だ。警報発令、避難勧告、避難命令がいずれも後手に回り、ロンドン市民に被害が出始め、さらに数十万にのぼる命の危険が想定されるなかで、”見捨てる地域と救う地域”の重大な選別が、救助方針の課題として浮上する。とくに公助(公権力行使)が伴う危機管理では、その実効性を高めるために、救助に要する軍隊・消防・警察などの実働勢力を一地域に集中させるために、救助対象地域を選別することが起こり得るのだ。それは言葉を代えれば、命の重さを地域ごと(集団)に選別することである。
  映画では、緊急避難の余裕もなくなったロンドン市民の救助対策に行き詰まった政府危機管理監が、学校施設のある地域に取り残された人びとを優先的に救助するという苦渋の決断を迫られる。

 ここで思い起こされるのは、2008年の米国でのハリケーン・グスタフ避難対策だ。グスタフは8月末発生し、カテゴリー4にまで発達、カリブ海諸国、米国南部に大きな被害をもたらした。当時、グスタフ進路に当たったルイジアナ州と、その最大の都市ニューオリンズ市は、大災害となった05年8月のハリケーン・カトリーナの教訓を活かそうと、徹底的な避難対策を施した。
  その例を挙げると――「避難命令に従わず残留する者には救助等の行政対応をしない」、「治安改善のための外出・立ち入り禁止令」、「ペット避難計画の策定」(ペットを理由に避難しなかった者が多かった)」などだ。カトリーナのとき、避難率98%と”完全避難”を達成した同州プラークマインズ郡では、グスタフのときも「報道発表」で、外出禁止令に違反した者は「容赦なく逮捕、刑務所に送る」、「郡内には避難所がない(完全に安全な場所へ避難すべし)」、避難後は「道路封鎖の実施(戻れない)」などと告知した。

 台風やハリケーンなどで想定される洪水では、地震と異なり、多少は避難の時間的猶予がある。洪水は、水が来ないところへ避難すれば犠牲者は限りなくゼロに近づく。わが国では「災害時の犠牲者ゼロをめざす」という先の政権の防災方針が新政権でも引き継がれているが、洪水での究極の減災対策が”完全避難”であることは言を待たない。(2010年12月12日・記)

<DVD情報>
2006年英国・カナダ・南アフリカ製作、DVD「デイ・アフター 首都水没(完全版)」/発売・販売元:アミューズソフトエンタテインメント株式会社/発売日:2008年10月24日/約113分


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