No. 1

最先端防災科学を応用したVFX

ディ・アフター・トゥモロー
The Day After Tomorrow


ニューヨーク・マンハッタンを襲う高潮 (C) 2004 TWENTIETH CENTURY FOX


「デイ・アフター・トゥモロー」DVD。
20世紀フォックス ホームエンターテイメント

 「デイ・アフター・トゥモロー」は、「インデペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒ監督による04年制作のディザスター・スペクタクル巨編(配給=20世紀フォックス映画)。

  400カットもの高度なVFX(視覚効果)シーンを駆使し、自然の脅威をみごとに描いた世界的ヒット映画だ。この3月、DVDが発売になったので(20世紀フォックスホームエンターテイメント)、劇場公開を見逃した向きはもちろん、もう一度見たいという人に保存版確保のチャンスだ。

 地球温暖化に触発されて “地球大進化”的異常気象と破局のドラマが生まれ、ロンドン、ロサンゼルス、東京、そしてニューヨークが、巨大竜巻や津波(高潮)そして絶対零度の氷河に覆われるというストーリー展開は、都市災害ものの極致だといえる。

 インド洋津波の被災“ナマ”ビデオ映像群は、白日のもとでの無作為という演出ゆえに、自然の非情・冷酷ぶりを不気味にストレートに伝えた。
  いっぽう、この映画でニューヨークを襲うVFX製高潮は、むしろ私たちにカタルシス(感情移入による精神浄化)……自然への畏怖・賞賛・帰依の幸福感をもたらす……と思わせるのはまさにディザスター映画ならではの逆説。

 VFXは、最先端防災科学の破壊シミュレーション技術も取り入れているという。防災教材としてこの映画は生きた教材でもあるのだ。