よくよく考えれば、メーカー主催の土地フェアですから、たとえ建築条件なしの土地であってもそのメーカーで建てるのを前提で土地紹介するということにほかならないのですが、その辺りをあまり深く考えずに出かけてしまったのです。
広告で紹介されていた土地で気になるものがありました。それはJR駅に近い更地でした。
Mホームの営業担当の、20代のMさんに現場まで案内してもらいました。更地は2区画あり、ひとつは6対4くらいの長方形のA区画。もうひとつは正方形に近く、道路に接しているB区画。いずれも32坪程度。北側には大きなビルが建っていてちょっと閉塞感がありました。
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| A区画はちょっと 接道要件に難あり? |
手前がB区画、奥がA区画。 写真右手に大きなビルが。 |
2区画のうちいいなと思ったB区画は、実は既に購入希望者がいました。ただ、決定ではないので「もし希望するなら仰ってください」とMさんに言われ、「考えさせてください」と言ってその場をあとにしました。
家に帰ってから妻と相談しました。とりあえず、手を挙げておこうか・・・。
そして、Mさんに電話して購入希望ありの意思を伝えました。
それが日曜日に起こったできごとです。明けて月曜、買う意思ありと言ったものの、本当にその判断が正しいのかだんだん不安になってきました。
「あまりに我々は知らなさすぎる。もっといろいろ調べてから決めないといけないよね」
そんなふうに夕食の支度をしながら話をしていると、暑いので開けっ放しにしてあったドアの向こうから「こんばんわー」という声が聞こえてびっくり。さてその突然の訪問者とは・・・?
話の内容は、私たちが希望しているB区画は他にも希望者がいるので、A区画の方で検討してはどうか、という提案でした。
「長方形の形状の方が、南側に庭を作りやすい。斜線規制も、B区画より少なくてすみます。接道要件もクリアできそうです」
うへー、これが噂に聞いたメーカーの営業攻勢か。まいったなあ、と思って聞いていると、またまたドアの向こうから「こんばんわー」という声が。
出てみると、今度は不動産屋S社のTさんがいました。
「じつは今、Mホームさんが来てるんですよ」と小声の私。
「それはお取り込みのところすみませんでした。いい物件があったもので・・・」とTさん。
Mホームが帰ってから、Tさんが持って来た物件情報を見ると、今まで持って来たものと全く違っていました。
もともとの所有者が亡くなり、相続者が出てこないため国(財務省)が弁護士に財産管理を依頼してある物件でした。その弁護士が国庫に帰属させるため、売却に出していたのです。
この町自体が、かなり以前から区画整理が済んでいる碁盤の目のような町でした。あとでいろいろ調べてみると、水害の被害もほとんどなく、地盤も良さそうであり、かなり好条件だと思われました。
| 公簿面積34坪、現況は駐車場。
北側に6m幅の道路と接しています。 公園、小学校が至近。 ついでに交番と消防署も目と鼻の先です。 |
北側道路以外の三方は、既存の住宅や倉庫に囲まれていました。南側のお宅は平屋の相当古いおうちで、いずれは2階建に建て替えられるように思われました。
Tさんの紹介で、土地にほど近い信用金庫でローンを組むことにしました。
新居ができて引っ越すまでは、アパート家賃とこの土地返済がダブルで家計を圧迫します。資金にまったく余裕のない私たちは、土地購入を決めた時点から家つくりに具体的にとりかかる必要がでてきたわけです。
住宅取得控除の取扱いにもいろいろ噂がでていました。2003年末までに竣工しないと摘要にならないとか。そのためだけにあわてて建てるのもおかしいのですが、確かに気にしたいポイントではありました(結局、2004年末までの竣工引き渡しまでOKになったのですが)。
この時点で、どの業者に家の建築を依頼するか全く白紙だったのですが、とりあえずTさんの紹介する地元工務店(以下A工務店といいます)にプランを考えてもらうことにしました。
それと同時に、私たち独自でも家つくりのパートナーを探すことにしたのです。