基本設計(暫定版)
まっちゃん作成による模型。屋外に置いて現地の方角に合わせれば、日照の具合が確認できます(と、まっちゃんに教わりました)。
この模型ですが、子供たちにいじられて今はこの原型をとどめていません。
図面から起こして、自分で模型を作ろうかな?
内容が充分整理されていないのですが、とりあえず書き出してみました。
建築家まっちゃんに「すまいのインフォメーション」という基本要望書を提出しましたが、そこから先はメールでのやりとりが中心になりました。
ここではそのメールの膨大な内容から抜粋して、「どんな要望を伝えたか」について述べていくことにします。
不定期に追加、訂正していくことになると思います。
予算から始まった設計
8月から9月にいたる間、まっちゃんにお任せするのを決めるにあたって、総予算いくらでできるのかを再三にわたって確認してました。
逆に、我々が幾ら捻出できるのかが問われる訳ですが、なにしろ資金無計画だったのでかえってまっちゃんに「この人大丈夫かな」と思われていたフシがあります。
当時のメールを読み返すと、私は「本体工事を坪60万、30坪で1800万でお願いしたい」といい、まっちゃんは「1900万を目標に考えています」との回答。「価格にこだわるのであればメーカー住宅という選択もあるのでは」という趣旨の回答もありました。
私、あきらかに工務店やメーカー相手の感覚でまっちゃんに交渉してますよね、今思うと。
坪いくらという感覚から脱却するのは難しいです。脱却する必要もないのかな。でも設計者であるまっちゃんは直接施工するわけではないので予算について「勉強します」なんて言えるはずないです。見積調整で何とかしてよなどという不埒な考えが私にあったのかもしれません。
8月の末に、工事予算書を4案まっちゃんが作ってくれました。これは、本体工事・付帯工事(含外構)・設計料・諸費用・諸税を全て含んで幾らになるかを見るものです。
第1案で2360万、第2案で施工規模をやや縮小して2320万、第3案で2300万、第4案で2200万。ただこれは希望予算に近づけるための机上の計算で、諸費用や設備を廉価なものに置き換えてみたもので、これで絶対出来るという保証ではありませんでした。
ところで、われわれが相談に行ったころ、まっちゃんは我が家に先行して一件の住宅の設計監理を手がけていました。このお宅の規模がたまたま我々の土地と近似していたので、予算見積もりも参考にできたのでした。
まず、第4案をベースに設計がスタートしました。予算をベースにスタートするというのは当然な話で、それを無視すると天井知らずになってしまいます。この点は工務店でも一緒だと思います。メーカー住宅の場合は仕様で予算組み立てができるでしょうから、プランニングにかかる時間は短くできるのではないでしょうか?うちの場合は、これから工事契約まで6ヶ月を基本設計/実施設計に費やすのです。
まっちゃんは予算キープについてシビアでした。例えばキッチンはシステムキッチンの最廉価版で計上されていました。構造的な部分や人件費は削りようがないので、設備のランクを落とすしかないということでしょう。
別に詳述しますが、ファーストプランで提示された手書きの平面図には、ある部分は赤、ある部分は緑と色分けされて塗られていました。
赤は予算内。緑は予算外。絵としては希望が全て載っているのですが、緑部分は別途追加工事ですよ、ということです。
これ、ちょっとショックでした。中庭のデッキすべてと玄関ファサードの半分が緑色だったので。
アイデア拝借
住宅雑誌で気に入った写真を切り抜き、要望書(すまいのインフォメーション)に貼付けて提出しました。
ネット上で見た住宅施工例で「これいいじゃん」と思った画像をコピーし、まっちゃんに「こんな感じがいいです」などとメールないしは打ち合わせで伝えていました。
陽当たり
建築予定地は北西が6m幅の道路に面し、のこり三方は既存の建物に囲まれていました。
裏側(南東)のお宅は平屋建てでしたが、いずれ建替えされるであろうと思われました。建築工事をどこに依頼するにせよ、この陽当たりの問題は避けて通るわけにはいかず、とりわけ妻は気にしていました。何しろ妻は、布団はお日様に当てて気持ちよく過ごしたいと常々言っていましたから。もちろん、洗濯物の干場や、冬でも寒くないようにという思いもありました。
まっちゃんに依頼する直前までプランを考えていてもらったA工務店からは、この陽当たりを確保する案として、「光の塔」という提案をもらっていました。つまり、はめ殺しガラスを上部に持つ塔を高い位置に設け、そこを吹き抜けにして1階部分まで光を届ける、というものでした。ただ、光を得るためだけに建物の中心部分を利用するという印象がぬぐえなかったので、正直今ひとつの提案でした。
まっちゃんの提案は、中庭を設けて光と風を取り入れるというものでした。そして、東側に位置するキッチンの天井にトップライトを設けて採光を確保することと、広間は全面吹き抜けにして明るさと開放感を与えるというプランでした。
妻は、読んでいた本でこの「コートハウス形式」を承知していて「やっぱり」と言っていました。同じ本を読んでいるはずの私には新鮮な驚きだったんですけど。
地盤調査
建物の着工に先立ち、地盤が強固か脆弱かを調べます。脆弱であるならば杭を打つこととなり、費用にも当然影響します。
(本来は、土地購入時点で地盤について確認すべきですね。私たちはうかつにもそういう認識を持っていませんでしたが)
私たちが購入した土地は、売りに出される直前まで駐車場として使用されていて、全体にアスファルト舗装がされていました。おかげで草むしりをする必要はありませんでした。
地盤調査に先立ち、2003年10月29日にアスファルト解体工事を行いました。
地盤調査は、簡易な方法としてスウェーデン式サウンディング調査を、11月4日に実施しました。
これによる結果が良好でしたので(もちろん絶対の保証ではなく、ボーリング調査をするに越したことはないのですが)、総合的に判断して杭なしのベタ基礎で施工することに決定しました。
託児所?
まっちゃんのアトリエに行くときは、私ひとりかあるいは家族全員でした。
最初は私が妻の気持ちを代弁して打ち合わせに行けばよい、必要なことはメールでも伝えられるという考えがあったのですが、途中から妻が直接言わなくてはいけない部分も相当出て来て(その部分は「詳細設計」で明らかにします)、結局家族全員で行くことも多くなりました。
ただ、私か妻かどちらかがこどもたちを構ってあげなくてはならないので、打ち合わせに集中するのは困難でした。
次男のめーちゃんはいたずらばかりして、アトリエ内の構造サンプルをひっくり返したり、スリッパ入れに隠したり、あげくの果てはまっちゃんの間食のお菓子を見つけて取ろうとしたり、もうさんざんでした。
たろちゃんもたろちゃんで、アトリエのロフトに上がる梯子に登りたがり(そのくせ一人では降りられない)、ほとんど遊び場状態で、それに飽きると「もうかえりたい」と言い出す始末。
(そういう私も、ボールペンを置き忘れたり、契約時に印鑑を持ってくるのを忘れたりしてました。ということは、お騒がせは親譲り?)
そういうとき、自邸兼アトリエのまっちゃんの奥様が、うちのこどもたちにおもちゃを貸してくれたり、遊んでくれるなどご配慮いただき、大変助かりました。
こんな場で言うのも何なのですが、本当に感謝しています。
全社を挙げて2005.10.27追記
実施設計の段階でまっちゃんと打ち合わせをしているときのこと。
どういう話の流れからだったか忘れましたが、かつてプランを出してもらっていたA工務店と交渉していた当時に「全社を挙げて取り組みます」と言われていたことを、まっちゃんに伝えました。
するとまっちゃんは、
「我が社も全社を挙げて、ただ今取り組んでおります」
と言いました。
(まっちゃんの事務所には、スタッフはいません・・・つまり、たったひとり)
まさにこれ以上の「全社」はあり得ないよなあ、と妻とふたりで大ウケしました。
工法について2006.2.8追記
我が家の工法。いわゆるツーバイフォーです。
今思えば、予算と工期から必然の選択だったのでしょう。
私はなんとなく在来工法がいいように思っていたのですが、それもさしたる根拠があるわけでもなく、まっちゃんから「ツーバイフォーで計画します」と言われたときも反論する余地もなかったので「あっ、そうですか」という感じでした。
ところで、我が家の躯体であるパネルを製作した会社。
工事を請け負った工務店とはまた別の会社なのですが、これが、自社設計施工を行っている地元の有名な住宅建築業者さんなのです(立派なモデルハウスを持っています)。
パネル製作請負も業務範囲というのが、本当に意外でした。
ガルバリウム鋼板〜外壁の色〜2006.2.22追記
屋根と外壁の一部に、ガルバリウム鋼板を使用しています。
その特徴は、・・・私はよく存じません。こちらなどで詳しく説明されていますね。
恐らく工期短縮及び予算上の配慮から、ガルバリウム鋼板の採用に至ったと思います。ただし、壁材のほとんどはさらに安価?な防火サイディングが占めています。
壁に用いたガルバリウム鋼板。これは既製品ではなく屋根材として用いられているものを転用したもので、455ミリ幅の基板を板金屋さんに折り曲げ加工してもらったものだそうです。よくみると手作り感が相当出ています。
外壁の色は黒。これは落ち着いた雰囲気があり、周囲の景観にも調和しているというか違和感のないものになっているように思います。また、玄関ファサードのアメリカンレッドシダー(米杉)が映える効果もあります。
外壁は黒、というのは私自身は意外に思いました。でも妻にとっては予想の範囲内だったらしいです。いずれにせよ、この辺りはあまり施主の意見は出さず、意匠関係は専らまっちゃんに委ねることにしました。そのほうが面白いものになるように思えたからです。
ところで、ガルバリウム鋼板が使用されているもうひとつの部分・・・屋根については、いまだ目にしていません。屋根に登ったこともないし、うちより高いご近所から眺めるということも未経験です。
その他・・・(項目は順不同で変更の可能性あり。整理用に記載しています)
メールのやりとりをプリントアウトしたもの、アトリエでの打ち合わせ記録、資金計画のメモなどを綴じたファイル。
最初は薄いファイルに綴じていたのですが、とても足りなくなり、また資料が散逸しないようにとこんなファイルを使っていました。
もちろん、これ以外にもノートや細かいメモ類が多数あります。
詳細設計に進む