ここでは、住んでからの感想を、はじめたろうの主観により述べさせていただきます。
(以下、2006年7月3日追記。)
家つくりで感じたこと。
トップページでも謳っているように、自分の体験がこれから家を建てる方のお役に立てば、という気持ちで
このサイトを開いています。
でも、何となく、自分がこのサイトで主張したいことは、家つくりの情報(といってもたかが知れていますが)とは
別にあるような気持ちがありました。
それが何なのかがはっきりしていなかったのですが、最近、あるヒントを得て、ここに「家つくりを通して感じたこと」を披露したいと考えました。
もちろん、わたし「はじめたろう」の個人的な考えですので、異論もあろうかと思います。
その辺りは、メールや掲示板でご意見を聞かせて頂ければと思っています。
よく、家つくりした人が「ああしておけばよかった」「こうしておけばよかった」と言っていますよね?
それは、メーカー選びに原因があったのか、土地選びに問題があったのか、はてさて、「もっと予算があれば」だったのか。
私は、答えは別にあると想います。
端的に言ってしまうと、それは「自分の想いをうまく伝えられなかった」ことへの不満なのではないでしょうか。
そして、伝えられなかった想いとは何だったのか、自分(そして家族)は、どういう想いを持っていたのか。
私が思うに、まず、自分たちの「想い」が何なのかをはっきりさせることから始めるのが、家つくりのスタートだと思うのです。
言い方を換えると、自分や家族はどのように暮らしていくのか、そのために何が必要なのかを考え、そこを軸にして行動していく。
情報を集めたり、業者から見積りを取る際にも「何のために家つくりをしたいのか」という原点に常に立ち返りながら進めていく。
そういう意識を持っていれば、そう外れた結果にはならないのではないでしょうか。
「自己責任」という言葉があります。
私は、これを「ひとのせいにしない」と解釈しています。
業者のせいにしない。
土地のせいにしない。
予算のせいにしない。
問題を解決するためによくよく考え、家族たちと話し合い、自ら判断し行動することを「決める」のです。
そう意識することが、とても大事だと考えます。
自分たちの想いを見つめ直したら、今度はそれをどうアウトプットするかが重要です。
自分の考え(ビジョン)を明確にし、それを融資先の金融機関や工務店やハウスメーカーの営業マンにいかに伝えるか。
単に施主が自己主張するのではなく、話を聞いてもらえるような関係を築くことが大事です。
人としてお互いを尊重し、言うべきことは伝え、判らないことは尋ねる。
打ち合わせや現場で会うときはあいさつをし、ねぎらいの言葉をかける。
「客」と「業者」ではなく、人と人という意識を持って接する。
常に良好な人間関係を意識して接することが、意思疎通に不可欠だと思います。
自分の想いを伝えるためには、その想いを「言語化」すること。
これって、相当重要に思います。
家つくりって、イメージ先行の要素って大きいですよね。
間取りも自分で書いてみたりして。
絵を書いて渡すと、それを見た設計担当者はそのとおりに図面を引き、そしてそれを基に大工さんや施工会社は作ってくれるでしょう。
ただ、それが最初自分がイメージしていたものと一致するかどうかはわかりません。
それは、お互いのイメージが異なるということが原因というよりも、意思の伝達方法に問題があるのではないでしょうか。
実際に、間取り図を書くことには楽しい要素があるのだと思います。
けれど、間取り図を自分で書くことに満足することが、目的ではないはずです。
自分たちにとって暮らしやすい環境となるため、これとこれははずせないという要望は、ことばにするべきです。
それを設計や施工で反映してくれるのがプロの仕事。
ことばにされた要望を受け止め、かたちに翻訳してくれるのが専門家の仕事だと思うのです。
遠慮することはありません。
想いをぶつけてみて、解決方法を一緒に考えてもらってはいかがですか。
(以下、2006年2月27日追記その1。)
建築家に設計監理を依頼するという選択について。
今考えると、ハウスメーカー絡みの土地購入の話で舞い上がっていたときに、突然不安に襲われ、そこへ間髪入れずにくだんのハウスメーカーから営業攻勢に遭ったこと(土地を探す(後編)参照)が、その後の選択を左右したのかも知れません。
私(はじめたろう)を自己分析すると、人から指図されることや自分に関わる事で主導権を奪われるのが大嫌いな性格なのです。
家つくりを行ううえで、メインテーマとして考えたのは、自分たち施主が主役でなくてはいけないということです。
私のような施主は建築の知識も持ち合わせていない素人なわけですが、自分たちの意思を伝えるという作業は、行う必要があります。
その「意思伝達」に一番効果的なのが、建築家への依頼という選択だったと思っています。
これは、実務面でも相当有効でした。
というのは、設計・施工・引き渡し・その後のメンテナンスそして現在に至るまで、家に関する相談窓口は全て建築家「まっちゃん」ひとりなのです。担当が転勤するなどということもありませんし、その点でストレスは皆無でした(その分言いたい放題でまっちゃんを困らせたこともしばしばだったと思いますが)。
設計と並んで、監理という部分でも建築家に依頼するメリットは大きいと考えます。
施工に関する不安を解消するには、施工業者とは異なる、施主の代理人たる監理者の存在が果たす役割は大きいです。
もちろん工務店は工務店で、設計者の意図を具体化するため奔走してくれるわけですが(施主がもらった設計図書の内容だけで施工できるわけではありません)、「異なる立場」という存在が、工事進行中のタイミングで必要なのです。これは基礎工事などで特に重要です。
ハウスメーカーでは心配してくれますが、私が自分で行ったこと。
言い換えると、建築家さんに相談するのは恐らく筋違いのことを以下に述べます。
資金計画。メーカーの場合、お金自体入ってこないことには話になりませんからローンなどの心配もしてくれるでしょう。
「幾らで建てられるのか」というスタンスでまっちゃんにも訊いていたのですが、そうではなくて「あなたは家にどんな要望を持っているのか」と逆に問われていたように思います。その要望には、坪数、条件、機能そして予算などが含まれます。
最初はなかなか坪単価的な発想から抜けられなかったのですが、「全部こみ込みで幾ら」という素人っぽい考えの方が建築家への依頼にはむしろ向いているかも知れません。
登記申請。もっともこれは黙っていればローン融資先が勝手にやってくれます(対価は必要ですが)。
これはもう、いいですね。別項をごらんください。
設計監理料について。
私が支払った設計監理料は210万(税込み)でした。これは相当安い金額だと思います。
設計開始から竣工引き渡しまで1年。
365日で割り返すと、日給5,800円弱(8時間労働として時間給725円)。
この額でプロに1年間専属で頼めるなんて、安いと思いませんか?
ハウスメーカーや工務店に支払う費用の中に含まれる設計料とは質が異なります。「設計監理料分だけ余計にかかる」とよく言われがちですが、対費用効果には大きいものがあると私は思います。
建築家をどう探すのか。
これは、自分で探すという苦労(楽しみとも言えますが)は必要でしょう。今や、その手段はたくさんあります。雑誌でも、ネットでも情報は溢れています。ただ、実際に会ってみないことには判断できません。
個人的には、知人からの紹介というのはパスしたいかな、と思います。自分の判断に予断を与えかねないからです。
そして、「この人に依頼する」という決め手。
結論から言ってしまうと、「相性」これに尽きます。
私が最初にまっちゃんに送ったメール。
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松永 務様、はじめまして。 私は、○○市内で住宅の新築を計画している者です。 建築家の方に設計監理をお願いしたいと思い、いろいろ探しているうちに 松永様のことを知りました。 HPで拝見した施工例と松永様のお考えに大変興味を持っております。 できれば一度お会いして、相談にのっていただければと思います。 ご返信いただければ幸いです。 |
そして、まっちゃんからの返信。
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はじめたろう様。
メール、ありがとうございます。 台風による強風が過ぎ去るのをひたすら待ちながら、 明日は、台風一過の夏空が広がるであろうことに 思いを馳せております。 >できれば一度お会いして、相談にのっていただければと思います。 さて、まずはざっくばらんにお話ができればと思いますので、 一度、アトリエの方へお越し頂ければと考えています。 アトリエはモデルハウスも兼ねておりますので、 その空間を体感しながら、はじめたろうさんの住まいへの思いを お聞かせ願えれば。 スケジュールが決まりましたら、ご連絡下さい。 お会いできるのを楽しみにしております。 |
「何か」を期待させるのに充分な返事でした。
(以下、2006年2月27日追記その2。)
設備に関しての感想を申し上げましょうか。
食器洗い乾燥機。
導入したものの、貧乏性のせいか手で食器を洗っていることが多いですね。よほどしんどい時でなければ、スイッチオンすることはないです。
ただ、乾燥機能はよく使用するかな。
温風の吹き出し口近くに、こどもの箸(樹脂製)を置いたら、温風の熱で変形してしまったことがあります。以降、乾燥させるときの食器の配置に気を遣うようになりました。
洗浄能力については、特に問題ありません。テーブルから下げたお皿をそのまま食洗機に入れるということはせず、必ずつけ置きなどしているので、当然かも知れませんが。
床暖房。
本格的な冬の時期になると、メインの暖房としては少々役不足かな、と思います。
設定温度を上げて長時間スイッチを入れておけばまた違うのでしょうが、(何でもそうですが)ランニングコストを意識しないわけにはいきません。
ただ、浴室前の脱衣室の床暖房は導入してよかったなと思います。
我が家の暖房器具は三つ。
石油ファンヒーターと電気ストーブはそれぞれダイニングと2階書斎コーナーに固定して使用。石油ストーブは広間など部屋を移動して使っています。
灯油切れで買い置きがなかったり、そうでなくても給油の手間があるので、ダイニングの暖房については(元々ガスコンセントもあるので)ガスストーブに移行しようかと検討中です(灯油よりガスの方がランニングコストがかかるかも?)。
浴室の排水口の流れが悪くなったことがありました。
もっとも入居して1年以上何のメンテナンスもしていなかったのですから、これもあたりまえですね。
結局塩素系の洗浄剤を使って解消したのですが、日頃から髪の毛などこまめに取るなど「住まい方」が大事かなと思ってしまいます。
(以下、2005年10月23日追記。)
入居して一年経過しました。
無垢のフローリングはすっかり傷だらけになりました。
引っ越し当初は、床に限らず傷にはものすごく神経質だったのですが、今ではほとんど気にしなくなりました(慣れ?)。
子供たちがダイキャストのミニカーをよく床に落としたりするので、「やめなさい」としょっちゅう怒ってるのですが、実は私がうっかり傷を入れてしまった箇所も結構あるのです。
窓を多く設けたので、夏の暑い時期も何とか過ごすことができたように思います。
私が暑がりなので、扇風機を持って部屋を移動するような有様でしたが。
でも、コンクリに囲まれ、西陽がふんだんに入り込んでいたアパート時代に比べれば上出来です。
昼間家にいる妻に言わせると、家の中では外ほど暑くなかったということですから、断熱効果もあるのでしょう。
冷房(エアコン)は、広間にしかなく、それも電源を入れてしまうとそこから外に出たくなくなるのが嫌で、あまりリモコンのスイッチを入れないようにしていたのですが、来客時などにONにしてみると、吹抜けの部屋でも結構効きました。
でもまあ、我が家の場合暑さ対策は、基本的には窓からの自然の風を頼りにするという所でしょうか。
外構についてですが、妻がせっせと花や緑を植えて良い雰囲気になりました。
ただ、砂利引きした地面(駐車スペース等)についてはちょっと「?」に思える所もあります。
ひとつは、滑りやすいこと。もうひとつは、猫のフン被害。後者は、砂利そのものが原因ということでもないと思いますが。
あと、砂利が道路側に出やすく、掃除の手間がかかるということ(とは言え、その地域で暮らす以上、掃除を怠ってはいけませんよね)。
自転車は雨のときにはカバーを掛けてはいますが、基本的には雨ざらしです。
この辺りもなんとかしたい所ではあります。
(以下、2005年5月22日記す。)
ディテールがどうこうというより、まず雰囲気が気に入っています。
まっちゃんの設計ポリシーとして、「あたかも以前から住んでいたようないえ」を目指すとありますが(会社概要から引用)、まさにそんな印象があります。もちろん設計の段階から深く関わってきたのである程度判っていた部分もあるのですが、家族の間尺に合った、分相応のいえになっているように思います。
建築家の設計による家はともすれば奇抜な「作品」になってしまう、という意見もあるようですが、我が家に関して、私自身はそうは思いません。ツーバイフォーであり、輸入材であるOSBを使用し、床の間や鴨居もありませんが、何となく「和」を感じるのです。木が表わしとして使われていることもその理由かもしれません。我が家にはただの一枚もビニルクロスは存在しません。
広間の吹抜けよりも、ダイニングのコンパクトな空間で和んでいることが多いです。階段の一番下の二段分は、外壁がかからないようになっていて、ちょっとベンチのような空間になっています。よくここに腰掛けて雑誌を読んだりしています。
たろちゃんの感想ですが、幼稚園から帰ってくると「このおうちは木のにおいがする」と言っていました。また、たろちゃんはよく窓の外の風景を発見しています。階段の丸窓から「ふじさんがみえた」とか、「とりがきた」(3月頃にメジロがよく隣宅の庭木に来ていました)と教えてくれました。こどもの五感を刺激するいえじゃないかな、と思っています。
窓から見える風景はやはりいいものです。中庭のヤマボウシにしても、ダイニングの窓から見える隣宅の庭木にしても「みどり」というのは美しい。カラフルな花の色よりもかえって目に優しいように思います。
引き戸やドアはあるものの基本的にすべての空間がつながっているので、掃除機を持って移動するのがそれほど負担になりません(まあ、広くない家ですし)。コンセントもふんだんに付いています。
広間については、今のところ使い勝手がいいのかよく判らない、というのが正直なところです。ほかでも述べましたが、AV機器を納めたものの吹抜け空間は音が筒抜けなのでリスニングルームとしてはちょっと難ありです。
個人的には、北欧デザインのテキスタイルでも壁に飾りたいところですが・・・。