建築予定の土地には、かつて住居がありましたが、購入した当時は更地でアスファルト舗装されていました。
これは、前居住者が亡くなった後、住居を解体して不動産業者さんがしばらく駐車場として管理していたためだったそうです。
最初に土地を見たときは、「売り地」の看板を付けた車止めだけが置かれていました。
まっちゃんに家つくりを依頼することとなり、着工前の準備として、このアスファルトを撤去する工事を行う必要がありました。
これは、住宅建築工事そのものにアスファルトが邪魔なこともさることながら、地盤調査を行うためでもありました。
この時点(2003年10月)では家の設計も初期段階で、工事請負業者ももちろん未定です。アスファルト撤去工事及び地盤調査はそれぞれ別の業者さんに、まっちゃんの調整によりお願いすることになります。
アスファルト撤去工事を行うに先立ち、「周辺にお住まいの皆さんに挨拶をした方がいいでしょうか」と、まっちゃんに尋ねてみました。
「本工事着工の前には、設計者や工務店も含めて挨拶廻りは行うことになりますが、解体工事でも結構音を出すことになるので、今の時点で施主さんから挨拶された方がいいかと思います」という返事でした。
建築予定地は新たな分譲地ではなく、昔から住んでいるお宅ばかりの様子で、ちょっと緊張したのですが、何事も最初が肝心と考え、準備をしました。
これから長いおつきあいになるご近所です。気は抜けません。
まず、ゼンリンの住宅地図で世帯名を確認し、挨拶に廻るべきお宅を確認しました。
まっちゃんからは、土地に接するお宅と道路向かいのお宅を対象すれば良いでしょうと助言をもらいましたが、実際には敷地のある区画(つまり町内会の同じブロック)内のお宅も含めて廻ることにしました。
挨拶用の粗品として洗濯石けんを用意し、さらに、以下のような挨拶文を作りました。
これは、「建てどき」の第4章に出てくる案内状をほとんど丸写ししたものです。
| 旧○○不動産管理駐車場敷地の アスファルト撤去工事についてのご案内とお願い |
| 平成15年10月 はじめたろう (アパートの住所・電話番号) |
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拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 このたび○○不動産様が管理されていた駐車場敷地(所在地番地)の所有権を私が取得し、自宅を新築することになりました。つきましては10月に現在敷地に敷設されているアスファルトの撤去工事を下記の要領でとりおこないます。みなさまには工事中ご迷惑をおかけいたしますが、なにとぞよろしくご理解いただけますようお願い申し上げます。 なお、新築工事は来年実施となりますが、工事日程が決まりましたら改めてご案内申し上げます。工事期間は約半年、私どもの入居は来年9月以降を予定しています。 お気づきの点ございましたら、遠慮なくご一報いただけますようお願い申し上げます。 |
| 敬具 |
| 記 |
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1)工事予定日 10月30日(木)から1日もしくは2日(雨天順延の可能性あり) 重機による作業となります。敷地内のブロック塀はそのまま残します。 アスファルト撤去業者: (業者名・電話番号) 2)設計監理者 一級建築士事務所 (業者名・電話番号) |
| 以上 |
粗品とこの挨拶文を持って、家族4人で土日を使い挨拶廻りしました。
このとき初めてご近所の方々と会い、様子をかいま見ることができ、また自分たち一家の紹介とすることもできました。
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| 購入時点での状態。 | アスファルト撤去後の様子。 |
ところで、この土地が駐車場然とされていたのをいいことに、周囲で臨時駐車場のように使われていたようで、アスファルト撤去後、車止めを置いておいたにも関わらず近所の人が勝手に駐車するということがありました。
あるとき、土地の様子を見に行くと、車止めをずらして知らない車が侵入して止まっているのを発見。近くの交番に行ったらおまわりさんは巡回中で留守。
交番内にあった本署直通の電話機から事情を説明すると、「通報は受理しましたが、とりあえず車止めを強化しておいた方がいいですよ。」と返事をもらったので、その車に「ここは私有地です。すぐに車を移動してください。警察に通報しました」と張り紙をしておきました。
ほどなく、近所の方からアパートに電話が。「長く置かないように注意していたんですが」何だ?それ。時間の問題でなくて他人の土地に不法侵入していることがアウトでしょ。
これに懲りて、車止めに駐車禁止のプレートを取り付けるなどの措置をしたところ、それ以降無断駐車は(私の知る限りでは)ありませんでした。
既にローン返済が始まってるのに、勝手に人の土地を駐車場代わりにしないでね。
地鎮祭の目的は、着工に先立ちその土地の神様に対するご挨拶と、工事の無事をお願いすることです。
私自身は特定の宗教に信仰を抱いているというわけではなく、ごく一般的な接し方をしてきております(七五三や初詣・結婚式は神前、お盆・お彼岸・ご先祖供養は仏式、クリスマスのケーキももちろん食べます、笑)。
地鎮祭をするかしないかは施主の判断ということになるのでしょうが、私と妻は、二度とあることの無い機会と考え、地鎮祭をしないという発想自体持ち合わせていませんでした。
それにせっかくのイベント、一家の一大行事です。これをやらない手はありません。
ただ、地鎮祭がどんな具合で行われるのかというのは全く判っていませんでしたから、その段取りや手配は慣れている設計者のまっちゃんや工務店さんにお任せする外ありませんでした。
地鎮祭に先立ち、工務店さんから「当日ご用意いただくもの」とメモをいただきました。
・塩 5合
・米 5合
・寸志(式の神官への御礼)
このメモには、その他供物として、
・お酒 1升
・魚 お頭付き 2尾(時期物で可)
・野菜(根菜:大根・人参等)1品
・野菜(葉類:キャベツ・白菜等)1品
・果物(リンゴ・みかん等)1品
・昆布またはスルメ
・椎茸(パック入りでも可)
と書かれていて、これは当日工務店さんが用意して、その代金だけ後で施主が負担しました。
(この辺りは、その土地それぞれの風習により違いがあるのでしょう)
2004年3月30日に、地鎮祭を行いました。その時の様子は、建築日記にも書きましたのでご覧ください。
地鎮祭では、鍬入れというのを行います。
施主である私もやったのですが、「えい、えい、えい」という掛け声をもっと大きく言えば良かったかなあと思います。
なぜって、設計者のまっちゃんや工務店の社長さんたちは慣れたもので、大きな声で元気よくしていましたから!これからされる方、恥ずかしがらないで是非大きな、元気な声でなさってください。
上の写真で、地縄張りの様子(地面上の白い線)がお判りになるでしょうか。最初これを見たとき、「ちっちゃ〜い!」と思いました。
また、写真奥にグリーンの養生が見えますが、これは南側にあったお家が我が家に先んじて建て替えを始めていたものです。
地鎮祭に前後して、工務店社長さんやまっちゃんと共にご近所に挨拶廻りをしました。このときは粗品は割愛しました。
我が家はツーバイフォーですので、建て前はパネル立ち上げという作業になります。
このパネル立ち上げが5月のゴールデンウィーク明けに行われ、それから約一週間後の5月15日に上棟式を行いました。
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| 建方終了時点の様子。 | 1階、キッチン/ダイニングのスペースで上棟式を行いました。 |
地鎮祭が神様への挨拶であるならば、上棟式は人への挨拶です。
施主が工事に携わる大工さんや監督、さまざまな設備業者さんたちをねぎらい、安全を祈願し、また立派な家を作ってもらうようお願いする場である、と考えました。
施主側で用意したものは、以下のものです。
・お札(おふだ:地鎮祭のときに神官の方からお預かりしたもの。これを屋根裏に取り付けます)
・洗米5合
・お塩5合
・ご祝儀
・上棟お弁当+日本酒2合瓶
お神酒、コップは、工務店やまっちゃんが用意してくれました。
上棟式の様子は5月15日の日記をごらんください。
大工さん、水道・電気等各種設備工事屋さん、ツーバイフォーのパネルを製作及び建て方工事を実施した建設会社さん、そしてもちろん工務店の社長さん、現場監督さん、設計者のまっちゃん達が集まりました。
施主のあいさつとして、こんな風にいいました(ネット上でいろいろ調べ、なんとかひねり出しました)。
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皆様のおかげで、事故などもなく本日ここに無事上棟をすませることができ、厚く御礼申し上げます。
このたびは縁あってアトリエMアーキテクツの松永さまに設計をお願いし、また○○工務店さまをはじめ多くの皆様の手により施工をお願いすることとなったわけですが、これまでのお仕事を拝見して、大変安心してお任せできると感じております。 この場を借りて、皆様に私ども家族を紹介したいと思います。妻の○○、長男の○○、次男の○○です。私ども家族一同、みな完成を楽しみにしております。 これからの工事につきましても、皆様には、今後ともくれぐれもお怪我のないよう、安全第一でお願いいたします。
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家族を紹介したのは、大工さんたちに、誰が住む家なのかを少しでも念頭に置いてもらったうえで良い仕事をしていただきたい、という私の気持ちの表れでした。
地鎮祭も上棟式も、私としては欠くべからざる行事だったと思っています。
もし今、この文章をご覧になっているあなたが、地鎮祭や上棟式をを挙げようかどうしようか迷っていらっしゃるなら、もちろん費用発生はあるのですが、私は行うことをお勧めします。
必要悪みたいに思って義務的に行うのではなく、意味を見い出し積極的に参加することが良いように思います。
ただし、工務店によっては、飲酒運転による事故の発生を防止するため、上棟式そのものを行わないというところがあるそうです。