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アドラー心理学とは アドラー心理学東京西

アドラー心理学

 アドラー心理学は、アルフレッド・アドラー(Alfred Adler)が創始し、後継者たちが発展させてきた心理学の体系である。
 アドラー自身は、自分の心理学について、「個人心理学(Individual Psychology)」と呼んでいた。それは、個人(individual)が、in(=not)+L.dividuus(=devisible 分けられる)+al(の性質)=分割できない存在である、と彼が考えていたことによる。日本では、「アドラー心理学(Adlerian Psychology)」の呼称が一般的である。
 アドラーが自分の心理学について、個人心理学と呼んだように、アドラー心理学では、個人をそれ以上分割できない存在であると考えることから、人間の生を、個人という全体が個人の必要な機能等を使って目的に向かって行動している、というふうに考えている。より具体的には、人間は、相対的にマイナスの状態(劣等感を覚える位置)から、相対的にプラスの状態(優越感を覚える位置)を目指して行動している、と考えている。

目次
1 アドラー心理学の理論
1.1 5つの基本前提(Basic Assumptions)
1.1.1 個人の主体性(Creativity)
1.1.2 目的論(Teleology)
1.1.3 全体論(Holism)
1.1.4 社会統合論(Social Embeddedness)
1.1.5 仮想論(Fictionalism)
2 アドラー心理学の技法
2.1 ライフスタイル分析(Lifestyle Analysis)
2.2 3つのライフタスク(Life Tasks)
3 アドラー心理学の思想
3.1 共同体感覚(独:Gemeinshaftsgefuhl 英:Social Interest)
4 その他のアドラー心理学の重要な用語
4.1 器官劣等性・劣等感・劣等コンプレックス
4.2 勇気づけ(Encouragement)
4.3 自助グループ(Self-help group)
5 脚注
6 出典
7 外部リンク


1. アドラー心理学の理論
アドラー心理学の理論的な枠組みは、次の5つを基本前提として受け入れていることによって成立している。
1. 5つの基本前提(Basic Assumptions)

1-1. 個人の主体性(Creativity)
 アドラー心理学では、個人をそれ以上分割できない存在であると考えることから、全体としての個人が、心身を使って、目的に向かって、行動している、ととらえる。

1-2. 目的論(Teleology)
 全体としての個人は、生物学的には、個体保存と種族保存、社会学的には、所属、心理学的には、その人らしい所属、という目標のために行動する。

1-3. 全体論(Holism)
 アドラー心理学では、個人を、例えば、心と身体のような諸要素の集合としてではなく、それ以上分割できない個人としてとらえる。したがって、アドラー心理学では、心と身体、意識と無意識、感情と思考などの間に矛盾や葛藤、対立を認めない。それらは、ちょうど自動車のアクセルとブレーキのようなものであって、アクセルとブレーキは互いに矛盾し合っているのではなく、自動車を安全に走行させるという目的のために協力しているのと同じように、個人という全体が、心と身体、意識と無意識、感情と思考などを使って、目的に向かっているのである。

1-4. 社会統合論(Social Embeddedness)
 人間は社会的動物であることから、人間の行動は、すべて対人関係に影響を及ぼす。アドラー心理学では、人間が抱える問題について、全体論から人間の内部に矛盾や葛藤、対立を認めないことから、人間が抱える問題は、すべて対人関係上の問題であると考える。

1-5. 仮想論(Fictionalism)
 アドラー心理学では、全体としての個人は、相対的マイナスから相対的プラスに向かって行動する、と考える。しかしながら、それは、あたかも相対的マイナスから相対的プラスに向かって行動しているかのようである、ということであって、実際に、相対的にマイナスの状態が存在するとか、相対的にプラスの状態が存在するとかいうことを言っているのではない。人間は、自分があたかも相対的マイナスの状態にあるように感じているので、それを補償するために、あたかも相対的プラスの状態を目指しているかのように行動するのである。


2. アドラー心理学の技法

 アドラー心理学の治療、または、カウンセリングは、上記の理論に基づいて、後述する来談者の共同体感覚を育成することが目的である。アドラー心理学においては、治療、または、カウンセリングの技法は、上記の理論に基づいて、来談者の共同体感覚の育成を目的として、適宜適切な技法が選択されるので、治療、または、カウンセリングの技法その部分だけを取り出すと、認知主義、認知行動主義、短期療法などの諸派の治療技法と同様に見られることがある。しかしながら、後に、認知主義、認知行動主義、短期療法などに分類される様々な治療技法に関して、既に、アドラー自身が用いていた技法も多い。
 アドラー心理学に基づいた治療、または、カウンセリングでは、アドラー心理学の理論に基づいて、来談者の共同体感覚を育成する目的で、様々な技法が用いられる。そのような治療中、または、カウンセリング中に、治療者、または、カウンセラーが、常に、意識しているのは、来談者のライフスタイルについてである。

2-1. ライフスタイル分析(Lifestyle Analysis)
 ライフスタイルは、アドラー心理学の重要な鍵概念のひとつである。ライフスタイルとは、その人が、自分自身をどのような相対的マイナスの状態にあると考えていて、それを補償するために、どのようなプラスの状態を目指していて、それを達成するためにどのような手段を用いているか、というその人の人生の運動全体のことである。これは、アドラー心理学の人間理解の根本であるから、来談者のライフスタイルを分析するライフスタイル分析は、アドラー心理学独自の技法である。ライフスタイル分析は、治療、または、カウンセリングの必要に応じて行われる。

2-2. 3つのライフタスク(Life Tasks)
 アドラー心理学では、人間の問題は、すべて対人関係上の問題であると考える。したがって、アドラー心理学の治療、または、カウンセリングにおいては、来談者が抱えている問題は、対人関係上の問題であり、来談者が自らの資源(Resource)や使える力(Personal Strength)をうまく工夫すれば解決できるライフタスクであると考えている。アドラー心理学では、ライフタスクについて、来談者にとっての親疎の関係から次の3つに区別している。

  仕事のタスク(Work Task):永続しない人間関係。
  交友のタスク(Friendship Task):永続するが、運命をともにしない人間関係。
  愛のタスク(Love or Family Task):永続し、運命をともにする人間関係。

人間の問題について、このように恣意的に3つに分類することは、臨床上極めて有効で、アドラー心理学独自のことである。
 もう長い間、わたしは次のように確信している。それは、人生のすべての問題は、3つの主要な課題に分類することが出来る。すなわち、交友の課題、仕事の課題、愛の課題である。[脚注 1][出典 1]


3. アドラー心理学の思想

 アドラー心理学の治療、または、カウンセリングでは、来談者がよいと思うことを実行できるように援助すればそれでいいというふうには考えない。それは、アドラー心理学が共同体感覚という価値を持っているからである。

3-1. 共同体感覚(独:Gemeinshaftsgefuhl 英:Social Interest)
 共同体感覚について、まったく初めての人に説明することは難しい。それは、ちょうど、実際に、自転車もなく、また、自転車に乗ったこともない人に、自転車に乗るということについて説明するようなことだからである。
 共同体感覚が発達している人は、自分の利益のためだけに行動するのではなく、自分の行動がより大きな共同体のためにもなるように行動する。なぜなら、人間は社会という網の目の中に組み込まれている(Social Embeddedness)からである。それに対して、共同体感覚が未熟な人は、自分の行動の結末や影響を予測することをやめて、自分の利益だけしか目に入らないようにする。仮に、極端に自分の利益のことだけにしか関心がない人がいるとしたら、その人は自分の利益になる場合にだけ、他人と協力する/他人を利用しようとするだろうと想像される。そうすると、他人が自分を必要とする場合というのは、他人がその人自身の利益になる場合にだけということになり、安心して所属することが難しくなるだろう。このようにして、共同体感覚の未熟な人は、所属に問題を抱えやすく、不幸な人生を送ることになりやすいことになる。
 共同体感覚について、アドラーは、「共同体感覚は、生まれつき備わった潜在的な可能性で、意識して育成されなければならない。」[脚注 2][出典 2]と述べている。それは、ちょうど自転車に乗れるようになる練習と同じことである。自転車に乗れるようになるためには、実際に、自転車に乗って練習しなければならない。最初は、うまく乗れずに転んだりして失敗を繰り返すだろう。しかし、そのようにして練習をしていくうちに、特別に意識することなく自転車に乗れるようになるだろう。同様に、共同体感覚を成長させるということは、共同体感覚とは何だろうと机上で考えることではなく、自分の行動ひとつひとつについて、「こうすることは、自分の利益ばかりでなく、相手のためにもなるだろうか。」「こうすることは、自分と相手の利益になるが、それはもっと大きいな共同体にとってはどうだろうか。」と、より大きな共同体のためになる方向を選択することである。


4. その他のアドラー心理学の重要な用語

4-1. 器官劣等性・劣等感・劣等コンプレックス
 現在のアドラー心理学では、器官劣等性、劣等感、劣等コンプレックスを次のように区別している。

  器官劣等性(Organ Inferiority)‥‥身体機能等について、客観的に劣っていること。例えば、弱視という器官劣等性がある場合、その人は、その器官劣等性を巡って人生上何らかの決断を迫られる。

  劣等感(Inferiority feelings)‥‥その人が主観的に「自分は劣っている」と感じること。

  劣等コンプレックス(Inferiority complex)‥‥劣等感を使って、ライフタスクから逃れようとすること。例:自分は頭が悪いので勉強をしても無駄だ。

4-2. 勇気づけ(Encouragement)
 その人が、その人のライフタスクを解決するよう援助することを勇気づけという。したがって、勇気づけることの目的は、相手が自分のライフタスクを解決すべく行動するようになることであって、相手の気分をよくするということではない。

4-3. 自助グループ(Self-help group)
 アドラー心理学では、アドラーの時代から、教師や親など非専門家を中心とした自助グループ活動が盛んだった。それは、アドラー心理学を学ぶには、
著作などを読書したり、講座などを受講して、いわゆる座学すること。
学んだことを実践すること。
自分の学んだこと、実践について、仲間と議論すること。
の3つをバランスよく継続することが重要だと考えられているからである。
日本では、殊に、自助グループ活動が盛んであり、各地の個性豊かなグループが活発に活動している。


5.
脚注
1) ^ For a long time now I have been convinced that all questions of life can be subordinated to the three major problems ― the problems of communal life, of work, and of love.
2) ^ Social interest is not inborn[as a full-fledged entity], but it is an innate potentiality which has to be consciously developed.
出典
1) ^ HEINZ L. ANSBACHER & ROWENA R. ANSBACHER(1956). "THE INDIVIDUAL PSYCHOLOGY OF ALFRED ADLER", New York : Haper & Row, Publishers, Inc.
2) ^ 同上



          ライン


 
アドラー心理学は、オーストリアの精神科医であるアルフレッド・アドラー (A.Adler)が創始し、その後継者たちが発展させた心理学の理論、思想と治療技法の体系です。個人心理学(Individual Psychology)というのが正式名称ですが、個人心理学というと、個人を細かく分析したり個人のみに焦点を合わせるように誤解されやすいので、日本では、この名称はあまり使われません。

 理論的な特徴としては、
  1. 人間を分割できない全体として把握し、理性と感情・意識と無意識などの対立を認めないこと(全体論)、
  2. 行動の原因でなく目的を理解しようとすること(目的論)、
  3. 客観事実よりも、客観事実に対する個人の主観的認知のシステムを重視すること(認知論)、
  4. 精神内界よりも個人とその相手役との対人関係を理解しようとすること(対人関係論)、
などをあげることができます。

 思想的な特徴としては、
  1. 他者を支配しないで生きる決心をすること
  2. 他者に関心を持って相手を援助しようとすること
があげられます。

 治療技法としては、
  1. 現実的に達成可能な治療目標の一致をとること(目標の一致)、
  2. クライエントの言うことの主として目的について推量をして、それをクライエントに確認をとる(解釈と推量)、
  3. クライエント自身が自分の責任で解決しなければならない課題と、クライエントには責任がなく介入する権利がない課題とを区別する(課題の分離)、
  4. 目標達成のためのさまざまなアイディアを提供する(代替案の提示)などがあります。
などがあります。

 また、アドラーの特筆すべき点として、●世界初の児童相談所●(チャイルドガイダンスセンター)を設立し、子供や親の相談の場所だけではなく、教師、カウンセラー、医者の啓発の場所としても機能し、オープンカウンセリングが行われていた事があげられます。



 アドラー心理学は、一般に理解されているように精神分析学の亜流や改変ではなく、むしろアンチテーゼといえ、さらに社会精神医学・自我心理学・人間学的心理学などの現代の心理学諸潮流の理論的先駆けであるともいわれています。



で、結局アドラー心理学ってどんな心理学なんでしょう?

 上記の説明が、一応教科書的な説明なのですが、これだけでは、わかりにくい面もあるかもしれませんし、なんか堅苦しいので、学会で講演をされた本場アメリカのアドレリアンの先生と日本で現在基礎講座の講師等をされている方に以下のような質問をしてみました。

質問は次の4つです。

  1. アドラー心理学は、どんな心理学なんですか?
  2. アドラー心理学は、あなたの生活にどのような影響を与えましたか?
  3. アドラー心理学会には、非専門家の会員もたくさんいると聞きました。専門家と非専門家が一緒に学ぶことについてコメントをいただけませんか?
  4. 初心者向けにアドラー心理学についての講演をするときに、あなたが一番伝えたいことはなんですか? 


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野田俊作氏の回答
Shunsaku NODA, M.D.

質問1「アドラー心理学は、どんな心理学なんですか?」
(Q1: What is Individual Psychology for you?)


 アドラーは、エーリッヒ・フロム、イワン・イリイチ、渡辺一夫などと同じような、ラディカル・ヒューマニズムの思想家です。ルネサンス時代のユマニスト(人文主義者)と同じように、彼はいつも「Quid haec ad humanitatem?(それが人間であることとどういうかかわりがあるのか?)」と問いかけます。彼の思想の目的は、疎外からの脱却です。すなわち、いかなる人も人として扱われなければならず、道具として扱われてはならない、ということです。彼の理論は、その理想を実現するための具体的な方法を与えています。

Adler is, with Erich Fromm, Ivan Illich or Kazuo Watanabe, one of philosophers of Radical Humanism. Same as Humanists in the Renaissance era, he always asks us, "Quid haec ad humanitatem? (What does it concern to the humanity?)" The purpose of his philosophy is the liberation from alienation; every human being should be treated always as a human, not as a means. His theory provides us with a concrete method to actualize his ideal.

質問2「アドラー心理学は、あなたの生活にどのような影響を与えましたか?」
(Q2: How does Individual Psychology influence your everyday life?)


 アドラー以前にはモラルは私にとっては外からの命令でした。内的な諸欲求と矛盾していました。アドラー以後はモラルは内からの決断になりました。もはや私には内的な葛藤はありません。私は人間になりつつあります。
 アドラー以前には、世界は混沌でした。アドラー以後は、私はほとんどすべてのできごとを(全部のできごとではないかもしれないけれど)、簡単なやり方で説明する原理を学びました。その結果、世界のさまざまの問題を取り扱うための取っ手を手に入れました。世界は今や私の手の届く範囲にあるのではないかと思っています。
 アドラーなしでは、私は患者を治療することができなかったし、家族や友人や知人とうまくつきあうことができなかったし、健康な生活を維持することができなかったでしょう。

Before Adler, the moral was for me the imperative from the outside. It was always contradictory to internal desires. After Adler, it is my own decision from the inside. I have no internal conflicts any more. I am going to be fully a human.
Before Adler, the world was chaos. After Adler, I learned the principle that explains, if not all, almost everything in a very simple manner. As a result, I obtained a handle to deal with many problems in the world. The world is now, I hope, within reach of my hand. Without Adler, I could not treat my patients, I could not associate well with my family, friends and acquaintances, and I could not maintain my own healthy life.

質問3「アドラー心理学会には、非専門家の会員もたくさんいると聞きました。専門家と非専門家が一緒に学ぶことについてコメントをいただけませんか?」
(Q3: I hear there are as many non-professional menbers as professional menbers in Japanese Society of Adlerian Society. What do you think about that non-professionals and professionals study together?)


 アドラー心理学はすべての人間のための宝物です。それはあらゆる人に向かって開かれていなければなりません。独占する権利は心理学や精神医学の専門家にはないのです。専門家にとっては、非専門家とともに学ぶことはとても有益で、狭い視野に陥る危険を、非専門家の健全な常識が予防してくれるのです。非専門家にとっては、アドラー心理学運動を通じて人類の未来に貢献する機会をもつことは、とても興奮する体験だと思います。

Individual Psychology is a treasure for all the human beings. It should be opened to everyone. Specialists of psychology or psychiatry have no right to monopolize it. For specialists, it is so beneficial to learn with non-professional people that narrow perspective, which is a continuous danger for specialists, is prevented by the good common sense of non-professionals. For non-professionals, it must be very exciting experiences to have opportunities to contribute to the future of the human beings through the movement of Individual Psychology.

質問4「初心者向けにアドラー心理学についての講演をするときに、あなたが一番伝えたいことはなんですか?」
(Q4: In a lecture for beginners of Individual Psychology, what would you like to teach them the most?)


 第一に、人はしあわせになれるということ。第二に、人に与えなければならないということ。第三に、このふたつは実は同じことだということ。

First, we can be happy, second, we should give to others, and, third, these two are the same thing in essence.


ライン

ジェーン・ネルセン博士の回答
Jane Nelsen, Ed.D.

質問1「アドラー心理学は、どんな心理学なんですか?」
(Q1: What is Individual Psychology for you?)


The basis of my life and my work. I love the concept of "social interest"; concern for others and the community. I love the concept of dignity and respect for all people, including children.

アドラー心理学は私の人生と仕事の基礎です。私は、「共同体感覚」という考え方が好きです。これは、他の人々と社会に関心をもとうということです。また、すべての人を、子どもまで含めて、尊敬するという考え方も好きです。

質問2「アドラー心理学は、あなたの生活にどのような影響を与えましたか?」
(Q2: How does Individual Psychology influence your everyday life?)


I love the understanding that thoughts have no meaning except the meaning we give them. It is so helpful to understand that I created my thoughts and that I can change them. It is the basis of my work with clients in private practice as a therapist and my work as an author of Positive Discipline books, which are all based on Individual Psychology. Parents and teachers find it so helpful to know that misbehavior is based on discouragement, and that they can learn encouraging ways to motivate improved behavior.

人は自分独特の意味をものごとに与えて、それにもとづいて考えるのだという考え方を私は好きです。考えは私が作ったのだから、私は考えを変えることができるのです。このことを理解することは、とても助けになります。これが私の開業心理療法家としての治療法の基本ですし、私が書いた、アドラー心理学にもとづいた『積極的子育て』という本の基本でもあります。不適切な行動は勇気をくじかれたことにもとづくのだから、子どもを勇気づければ、子どもはみずから行動を改善する気になるのです。このことを知ることは、親や教師にとってとても助けになります。

質問3「アドラー心理学会には、非専門家の会員もたくさんいると聞きました。専門家と非専門家が一緒に学ぶことについてコメントをいただけませんか?」
(Q3: I hear there are as many non-professional menbers as professional menbers in Japanese Society of Adlerian Society. What do you think about that non-professionals and professionals study together?)


It is the essence of Adlerian Psychology; equality, dignity and respect for all. Everyone can learn from each other. No one is above anyone else, no matter what their education. All have difference experiences and something to offer.

それはアドラー心理学の基本です。すなわち、すべての人への平等と尊敬ですね。人はお互い同士学びあうのです。教育程度が高いからといって他の人の上にいるわけではありあません。すべての人は違う体験を持って生きていて、その中に、他の人の助けになるようなものがあるのです。

質問4「初心者向けにアドラー心理学についての講演をするときに、あなたが一番伝えたいことはなんですか?」
(Q4: In a lecture for beginners of Individual Psychology, what would you like to teach them the most?)


I think I have said it in my answers above.

すでに述べたことで十分だと思います。


       ライン

田中禎氏の回答
Tadashi TANAKA, M.D.

質問1「アドラー心理学は、どんな心理学なんですか?」
(Q1: What is Individual Psychology for you?)


 理論的には全体論、対人関係論、目的論、認知論を基本前提に構築された心理学。
 「”わたし”があなたの人生を生きるのでもなく、”あなた”がわたしの人生を生きるのでもない。”わたし”が私の人生を生きる。”あなた”があなたの人生を生きる」ということを自覚させてくれる心理学。援助のための心理学。いつも目の前のかけがえのない”この人”との関係を考える心理学。

It is a theory of psychology based on holism, teleology, interpersonal and cognitive theory. It is psychology which makes us aware of the idea, "I do not live your life, nor live you my life. I do live my life, and you do live your life." It is psychology for help others. It is psychology which is always concerned about the human relationship with whom you are with as a valuable being.

質問2「アドラー心理学は、あなたの生活にどのような影響を与えましたか?」
(Q2: How does Individual Psychology influence your everyday life?)


 私の生活のすべてに影響を与えているので、かえってあらためて意識するのは難しいですが、シンプルな問題を、複雑に考えることがなくなって、考えることの浪費がなくなって楽になりました。人と誠実に向き合うということや横の関係といったことを考えるときに、多くのヒントをもらっています。

As it gives various effects on every aspect of my life, it is very difficult for me to remember its influences concretely. I can, however, say that I have learned to think simple things not in a complicated way, and, as a result, I can live easier. I learned many ideas to live with others sincerely in equal relationship.

質問3「アドラー心理学会には、非専門家の会員もたくさんいると聞きました。専門家と非専門家が一緒に学ぶことについてコメントをいただけませんか?」
(Q3: I hear there are as many non-professional menbers as professional menbers in Japanese Society of Adlerian Society. What do you think about that non-professionals and professionals study together?)


 アドラー心理学そのものが専門家、非専門家をわけない心理学だと思うのです。誰が勉強してもいいし、誰がそれを実践してもいい。他職種の専門家が集まっても、非専門家がそこに同席しても同じ話ができる心理学です。

I believe that Individual Psychology does not discriminate professionals from non-professionals. Everyone can learn and practice it. We can discuss the same thing in the same manner with profesionals of various speciaities and non-professional people.

質問4「初心者向けにアドラー心理学についての講演をするときに、あなたが一番伝えたいことはなんですか?」
(Q4: In a lecture for beginners of Individual Psychology, what would you like to teach them the most?)


 あなたの人生はあなたが生きていいのですよ。あなたの課題はあなたが解いていいのですよ。あなたの課題を他人に解かせようとしたり、他人の課題を無断で解こうとしたりしてはいませんか?協力を考える時に、相手に協力させようとするのではなく、あなたが協力できることについて考えてみませんか?

You can live your own life. You can solve your own problems. Don't you try to make others to solve your problems? Don't you try to solve other person's problem without permission? Think what you can do to co-operate with others! Do not think what others should do to co-operate with you!

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