





頭(顔)の骨は一つの大きな骨ではなく、15種類(23個)の骨が歯車のように噛み合わさったような状態で大きな形を成しています。顎関節(あご)以外、背骨や肘・膝のように自在に動く関節はありませんが、微妙なズレを生じる時が多々あります。そして、普段は一つの大きな骨として固まっている分だけ、少しでもズレが出て、固まっている状態が崩れると、頭痛や自律神経失調症、顎関節症、視力低下など様々な疾患を招くのです。
歯車のような状態が崩れるわけですから、当然他の頭蓋骨への影響はあります。酷い場合は痛みやダルさだけでなく、自分でも解るくらいアゴが歪んだり顔が大きくなったりします。口や鼻が曲がってきた人も要注意です。
施術法は主に後頭骨、頭頂骨、側頭骨、蝶形骨といった部分への微弱なアプローチ(受けている方はほとんど感じません)や、顎関節への瞬間圧(音がする事が多いですが、何の問題もありません)などです。

首の骨は頚椎といい、計7個の骨で形成されています。余談ですが、ほとんどの哺乳類の頚椎はこの数です(キリンも7個、クジラは一見1つの大きな塊のようですが、よく見ると、7個に分かれるような線が入っています)。
頚椎からは、腕から手にかけての筋肉を司る神経が流れているため、ここがズレたり詰まったりすると、首の痛み・ダルさのみならず、腕や手のシビレや痙攣などを起こす事もあります。
また頚椎は、胸椎・腰椎のように関節の噛み合わせが無く、瓦を重ねたような形状のため、動きやすいのですがその反面、動き過ぎて痛めてしまう事が多い場所です。寝違い、ムチウチなどはその代表的な症状といえます。
当院では寝違い、ムチウチなど「ズキン」とくるような激痛のある方には微弱なアプローチ(受けている方がほとんど感じない方法)にて施術を行い、炎症を伴わないズレや詰まりのある方には瞬間圧(骨が動くような音が聞こえる事もありますが問題はありません)による施術を行なっております。

工事中




腰は5個の椎骨で形成されています。
腰の症状で多いのはやはり、ギックリ腰です。しかしギックリ腰の多くは、筋肉、筋膜、靭帯等に原因があり
ます。骨に問題が無いわけでもないのですが、ギックリ腰になった方の多くはまず「痛みの軽減」を望んでいる
ため、周辺の筋肉の緩和やテーピングによる固定を主に行ないます。最初の処置を誤ると、慢性化したり、悪
化して椎間板ヘルニア等に発展する事があるので、気をつけなければなりません。
その椎間板ヘルニアとは、骨と骨の間にある椎間板というクッションが、強い衝撃や長期に渡る同部分への
負担によって損傷し、痛みやシビレを出す状態を言います(写真右の赤い部分がヘルニアです)。酷くなると
手術で患部を切らなければならなくなるため、早期に発見し処置する事が不可欠です。
また、腰というと椎間板ヘルニアばかりがクローズアップされがちですが、実際には分離症、すべり症という
症状になる人も多いです。分離症とはその部分への負担が続く事によって、疲労骨折のような形で腰の骨の
後ろの部分の突起が分離してしまうもので、その結果引っ掛かりが無くなった椎骨が、腹側に滑っていってし
まうのが腰椎すべり症です。酷くなると腰に、指の第一関節がピッタリハマるくらいの穴が出来ます。
骨盤は腸骨、坐骨、恥骨、仙骨、尾骨の集合体です。仙骨と腸骨の間にある仙腸関節のズレによって腰痛
だけでなく、左右の足の長さに大きな差が出たり、骨盤が広がって下半身への血流が悪くなったりします。
また、骨盤は体全体の要になる部分ですので、ここに異常があると、右半身・左半身のバランスが大きく崩れ
ます。
これら腰椎、骨盤の調整には、頚椎・胸椎と同様に瞬間圧を加えた矯正法を主に用いますが、急性の痛み
を伴っている方や、強い矯正が苦手な方には、固定した状態を持続させる方法をはじめとする様々な矯正法
で改善に努めております。

胸椎とは、一般に「背骨」と言われている辺り・・・首の下から腰の上にある骨12個の事です。ここの疾患で
多いのが側彎症、猫背(円背)などです。この部分は、元々後ろに弓なりに反っているため、姿勢を崩したまま
の生活を続けると、より曲がってきて、骨の間が詰まってしまいます。これは前縦靭帯という胸側を縦に支える
靭帯が収縮し、後縦靭帯という背側を縦に支える靭帯が緩む影響で、背中を丸めた体勢が楽になってしまう
からです(逆に正しい姿勢をとるだけで、ストレッチをしているような伸びを感じてしまうため、長時間持たないの
です)。
この状態を長期間放置すると、そのまま骨が固まったり変形してしまい、背中が丸い状態を真っ直ぐ(元の
角度の弓なり)に戻す事が困難になってしまうため、早めの対処が望まれます。また、12個ある骨の1〜2個が
ズレると、他の骨を引っ張ってしまいます。そのため「引っ張って他の骨を捻ろうとするズレた骨」と「引っ張られ
ている骨を元の状態に維持しようと引き返す正常な骨」の引っ張り合いになり、結果雑巾をしぼるように胸椎全
体が捻れていってしまうのです。
よく、立った状態やイスに座った状態で背中を捻ってボキボキと音を鳴らす方がいます。そうする事で、背中
がスッキリしたような気がするのは確かなのですが、これによって捻れた骨が元に戻る事はほとんど不可能で
むしろ悪い方向に捻れて危険です(これは首にも言えます)。また、ただの捻れなら簡単に改善出来たはずの
ものが、自分で体をボキボキやり続けたせいで回復が遅れる事もあります。
当院では、原因となった大きな捻れ・ズレの部分から順に、角度や強さを決めて矯正していきます。側彎症
などの場合はズレの角度が様々で、またその状態で既に筋肉や靭帯が形成されてしまっている場合がありま
すので、平均的なズレでお越しになる方よりも、回復に時間が掛かる場合があります。