PulseOX_iroiro.jpg(50690 byte) パルスオキシメータ Q and A

Q1 パルスオキシメータってなあに。
A. オキシメータというのは酸素測定器のこと。パルスというのは動脈がドクンドクンするあの拍動のこと。拍動酸素測定器というのかな。

Q2 パルスオキシメータってあんなに小さいけどおもちゃみたいなもんでしょ?
A. 小さくなったのはここ10年です。30年前は大型冷蔵庫、20年前は中型テレビ、10年前は弁当箱くらいの大きさでして、大学や研究所やスペースシャトルに鎮座してた高価な測定機械でしたよ。原理は日本人の青柳さんという方が発明しましてね、写真にあるように結構大きな冷蔵庫みたいなものでした。でも小さくするのもお手のもの。

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Q3 あんなものでほんとに体の中の酸素レベルがわかるの?
A. 酸素を全身に運んでいるのは赤血球のヘモグロビンです。酸素と結びついた酸化ヘモグロビンが多いと、血液は鮮やかな赤色になります。動脈血の色は静脈血より赤いでしょう。つまり、酸素と結びついているか否かで、色が違う(吸収される波長が異なる)のです。
 パルスオキシメータでは、2つの波長(660nm、940nm)の光を当てて、その吸収のされかたから、酸化ヘモグロビンの割合(%:酸素飽和度という)を計算します。皮膚の下には動脈も静脈も毛細血管も流れています。動脈血だけの酸素飽和度を求めるために、拍動(パルス)に伴って変化する成分だけを取り出します。

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Q4 SpO2って書いてあるけど、どういう意味?
A. O2は酸素のこと。SはSaturationの略で飽和度のこと。小文字のpは皮膚から測ってますよという意味。ですからあえて訳すと、経皮的酸素飽和度かな。
 平地では動脈の中のほとんど全部のヘモグロビンに酸素が結びついています。つまり、SpO2≒100%です。下の図(ヘモグロビン酸素解離曲線といいます)の縦軸がSpO2を現します。肺胞で酸素をもらったばかりのときはほぼ100%、それが組織や静脈では60%前後まで落ちます。その差分の酸素を組織に渡すことができたことになります。
 これから何度もでてくるSpO2=**%という数字は、動脈のそれをあらわします。
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Q5 高所で測ると値がなかなか安定しない。信頼性に欠ける器械じゃないの?
A. 器械が安定しないのではなく、あなたの体の酸素レベルが安定していないのです。高いところ空気の薄いところでは一息ごとに動脈の酸素レベルは上下します。それくらい皆さんは厳しい環境にいます。
 変化する状態を連続的に測定できる安定した酸素測定器は現在のところパルスオキシメータしかありません。

Q6 どのように測ったらいいの?
A. 光を使ってかつ拍動に伴って変化する成分だけを取り出します。
 外部の光は禁物。日の光の下では正確には測れません。皮膚もきれいでやわらかいところ、指先や耳たぶを使います。血のめぐりがよくなるように暖めたりしておきます。振動があると拍動をきちんと拾えません。腕や指をなるべく動かさないで。
 脈や呼吸が落ち着いた安静状態で、毎回同じ姿勢で、同じ指で測定してください。

Q7 高いところでの基準値はあるの?
A. これは、SpO2:高所での目安に譲りましょう。

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